漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 27-②に向けての学習状況  その88 娉

2015年10月11日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●「ボクちゃん日記」さんーその2- ・・・「娉」の字のつづき・・・
・漢検漢字辞典第2版では「娉:ヘイ、ホウ、めと(る)、と(う) 意味 ①めとる、嫁にもらう ②とう、おとずれる ③めす、よぶ ①~③の類:聘」となっている。熟語の記載はナシ。・・・毎度のことながら、現行訓読みで「め(す)」とあるのに、なんで、これだけ、意味③の方に記載しているんだろ?もう、ホントに嫌になる(ーー)
・それはさておき、「娉嫁(ヒョウカ)」や「娉問(ヘイモン)」を調べるついでに、「娉」の他の熟語も調べてみた。
<その①>
・ボクちゃん日記にもありましたが、「娉婷(ホウテイ)=美しいさま、美人のこと」。この「婷」は1級対象外ですが・・・「ホウ」音読みの熟語は色々と辞典調べるも、この熟語のみ(しかも、「ホウ」読みは、大漢和と大修館・漢語新辞典のみ。「字通」「大字源」「漢字源」は「ヘイテイ」)。
*大漢和は正確には「ハウ」音表記で「ハウテイ」。
・ま、対象外漢字の熟語しかないので、漢検対策には役立ちませんが・・・。
<その②>
・「娉内」(=妻をめとるのに名を問い礼物を送ること、=結納=娉納=聘内=聘納」という熟語があった。
・実はこれも辞典によって音読みが違う!!しかも、「娉(ヘイ)」の方ではなくて、「内」の方で・・・。大字源・大漢和は「ヘイノウ」、字通は「ヘイナイ」・・・(ちなみに、「内」の表外読みに「ドウ、ノウ、い(る)」あり。)
・まあ、ここまでくるとどっちでも良いんだろうけど(ーー)・・・どうも「納」に通じていて「ノウ」に分があるような気はするが(ーー)

以上、いろいろと混乱させたかもしれませんが、娉=聘で、音熟語で何かでたら「ヘイ・・・」と読んでおけばほぼ宜しいかと思います。(想い出せませんが、過去10年分ぐらいの過去問に一つだけ「娉・・・」という熟語の読みが出題されていましたよ、たしか・・・。)

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その87 負乗  娉  娉嫁

2015年10月11日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●当ブログ内記事の復習・・・
・ここ、2、3日、ブログ内の自分で作った記事・問題などを復習していました・・・。誤字を幾つか見つけたので修正しておきましたが、まだミスったままのところがあるかもしれない。間違って覚えちゃっている人がいたら申し訳ない<(_ _)>
●過去問のおさらい・・・
・過去10年分ぐらいの1級・準1級の問題をおさらい・・・準1の読み問題は書き問題に置きかえて復習。
・気になったのは一つだけ・・・「尸禄 殃を貽し、負乗 悔を招く」・・・(問題は「貽」の読みですから「のこ(し)」で読み問題自体は何の問題もないのですが、この問題文の意味が良くわからなかった・・・特に後半の「負乗・・・」のところ。
・前半の「尸禄 殃を貽し」は、重要な地位についていながら職責を果たさない人(「尸位素餐」の尸位と同じ意味)がいると殃(わざわ)いが生じるという意味なんでしょうが、後半の「負乗(フジョウ)」が何を意味しているのか、さっぱり連想できず・・・
・各辞典の力を借りてやっと氷解・・・
<大漢和>「負」=小人のこと、「乗」=君子の器、「負乗」=小人でありながら君子の位にある
<字通>「負乗」=小人が出世する
<大字源>小人でありながら身分不相応な君子などの位につくこと
ということで、前半と同じような意味合いの内容・表現ということになるでしょうか・・・。
しっかし、こんな簡単な「負」と「乗」という漢字でも「負乗」となってしまうと、何が何だかわかりませんねえ・・・(^^;)
●「ボクちゃん日記」さんーその1ー
・またまた、「模擬試験問題(特に補習版1~5)」の紹介とそのトライを奨励いただいています。有り難いことですが、(これから取り組む方がいるかどうかわかりませんが)推奨できるのは補習版3~5の3作ぐらいかも(^^;)
・チャレンジャー用(15回分)とあわせて全20回の模擬試験、自分でもトライしてみましたが、「補習版その1」と「補習版その2」が一番難しいと思います。自分で作っておいて言うのもなんですが、これからの方は、この2回分は避けたほうが賢明だと思います(^^;)・・・たぶん、自信を失う恐れのほうが大きいと思います。夏ごろにトライされた方は十分の復習の時間があるからまだ大丈夫でしょうが・・・。
●「ボクちゃん日記」さんーその2-
・ほぼ毎日、記事を拝見して勉強させてもらっていますが、ちょっと前の記事に、(ら行の何番目だったか・・・)
「娉嫁(ひょうか) 娉(め)す(1354)
 娉問(へいもん) 娉(と)う(1354)」
という記事がありました。「娉嫁(ひょうか)」なんて読み、大変勉強になりました。一応、自分でも辞典に当たったところ、漢字源に当該熟語あり、「ヒョウカ」(=男女間の仲立ちをしてめあわす)でした・・・他のいつもの3辞典には当該熟語はありませんでした。
・現行の「娉」の読みは「ヘイ、ホウ、と(う)、め(とる)、め(す)」なのに、あるんですね、こういう音よみが・・・。漢字源と大漢和には、この「ヒョウ」音表記がありました。
・この「娉」は「聘」とほぼ同じ意味で使われているようです。娉問=聘問とか・・・。(漢検漢和辞典でも「類」として「聘」となっていた。)

*この「娉」の字のこと、続きあり。・・・次の記事にて👍

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その86 一字訓読み ほか演習

2015年10月09日 | 日記
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●漢検漢字辞典から・・・
<熟語・一字訓読み>
「跌」:①蹉跌ー跌く ②跌誤ー跌つ ③跌宕ー跌える
「踵」:④踵武ー踵ぐ ⑤踵門ー踵る     *④は模試で出題済みですが、一応念の為・・・。
「覿」:⑥覿面ー覿う ⑦覿武ー覿す
「嘘」:⑧吹嘘ー嘘く            *「嘘」は準1配当。第2版で訓読み増えているので、念の為・・・。
<音読み問題>
材幹のある男である。
<訓読み問題>
小札草摺で大腿部を保護する
<書き問題>
トウテンの勢い
⑫どうか御ビンサツください
⑬反りの合わない人へのソイを隠そうともしない

<おまけの問題>
<書き問題> ⑭フンフンと雨雪が降る  *準2
<訓読み問題>⑮秋の野にがかかる   *準1
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<解答>
①さてつーつまず ②てつごーあやま ③てっとうーこ ④しょうぶーつ ⑤しょうもんーいた ⑥てきめんーあ ⑦てきぶーしめ ⑧すいきょーは・ふ
⑨さいかん(「ざいかん」だと木の材木のことになる。材=才。)⑩こざね ⑪滔天 ⑫憫察 ⑬疎意

<おまけ問題>⑭雰雰 ⑮きり

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その85 掫

2015年10月09日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●syuusyuu<第5回模試>
・「17.学びて行わざる、之を名づけて掫囊(シュウノウ)と曰う」(荘子)の音読みを出題しました。
・公開済みの「熟語の読み・一字訓読(その109)」で以下のように整理しておりました。
<掫:ソウ、シュ、シュウ、よまわ(り)>
・よまわ(り):(音熟語なし。)「掫(よまわ)り」 *下記「掫扞(シュウカン)」が該当するかもしれない・・・。
・その他:(大漢和)<Ⅰ.>①まもる(=柝鼓(タクコ)の類をうって夜回りする) ②たきぎ(薪)、あさがら(麻幹) ③地名 ④「趣」に通じる ⑤姓 の意。<Ⅱ.>①うつ(撃) ②なす(「聚」に通じる)③もつ・とる(取) の意
掫囊(シュウノウ)=ふくろの口をとじる(=蘊蓄を外にもらさないこと=学問はあっても実行しないこと)、*「学びて行わざる、之に命じて掫囊といふ」(荘子)。掫集(シュウシュウ)=集まる。掫扞(シュウカン)=まもる。 その他、「軍掫」「師掫」の語あり。
・今回、改めて、各辞典を渉猟したところ、
大字源:「干掫(カンソウ)=撃柝(ゲキタク)=よまわり、拍子木や鼓などを打って夜回りする
大漢和:「・・・陪臣、干掫」=拆鼓の類をうって夜回りをする意。「まもる」意
とあり、「よまわ(り)」に該当する熟語の一つとして「干掫(カンソウ)」があることがわかりました。「ソウ」音読みで宜しいかと思います。ただし、上記公開の中で、字通の「掫干」は「シュウカン」と読ませていますけど(^^;)
・なお、冒頭の荘子の「掫囊(シュウノウ)」・・・大漢和は「シュウドウ」と読んでいました。字通は「シュウノウ」。これは「よまわり」という意味ではなく、(実はよくわからないのですが)「とる、もつ」などの意味の方が該当するかも・・少なくとも、「よまわり」に対応する熟語ではありません。
・漢検漢字辞典第2版では、「ソウ、シュウ、シュ、よまわ(り)」 意味「①よまわり。木を打ち鳴らして夜回りする。②手にもつ 類:取」とありますが、熟語の記載はありませんでした。

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その84  塙 塙覈、塙切・・・

2015年10月08日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●syuusyuu<第13回模試>・・・
・「4.塙覈(カクカク)たる助言を得た」という音読み問題・・・
・漢検漢字辞典第2版では、
 音訓「カク、コウ、かた(い)、はなわ」
 意味「1.カク:かたい、かたい土 2.コウ:石の多いやせ地 類:磽 3.はなわ=山のさし出た所」 *熟語は記載なし。 
・各辞典とも、ほぼ、漢検漢字辞典とおなじような内容の記載ですが、ほとんど熟語なし。ここは字通だけが詳しく載ってました。
・字通によれば、
 「“確”と通用し、“塙切(カクセツ)”、“当塙(トウカク)”のようにいう。塙解(カクカイ)=的確な解釈、塙覈(カクカク)=適切、塙然(カクゼン)=明確・・・
・明治の文豪(鴎外など)の文章中にも、よく、この「塙(カク)」は「確」の古字として使われてようで、よく見かけます。塙証(カクショウ)とか塙信(カクシン)とか・・・。(以前の文章題シリーズで出題した記憶があるなあ・・・)
・なお、「コウ(石の多いやせ地の意味)」の熟語は見当たりませんでしたが、もしあるとしたら、塙磽(コウコウ)とか塙埆(コウカク)とかになるんでしょうか(^^;)
・ついでですが、「はなわ」は邦語。人名では「はなわ」とか「ばん」とか読むようです。(大字源)

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その83  雋

2015年10月08日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●syuusyuu<第11回模試>・・・
・「8.甘美で深長な言論を「雋永(センエイ)の論」という」という音読み問題を出しました・・・
・「雋」は、「雋:シュン、セン、すぐ(れる) *「シュン」は慣用音」で、通常は「シュン、すぐれる」意味の熟語の方が多いですので注意
・すぐれる意の熟語(すべて「シュン」読み):雋異、雋乂、雋髦、雋哲、雋楚=翹楚、英雋(←漢検辞典) *この雋は「儁、俊」に通じている。
<雋永(センエイ)>について
・漢検漢字辞典にも、意味②として「肥えたうまい肉」とありますが、熟語記載はナシ。
・「雋永(センエイ)」という熟語は、「「雋燕(センエン)=鳥の名」という鳥の肉が甚だ美味であり、ここから「雋永の論=甘美で深長な言論」
 という意味・熟語ができたようです・・・。(大漢和)
・ちなみに、大字源でも「センエイ」で「肥えてうまい肉、転じて言論がすぐれて味わい深いことー雋永の論ー」と記載されていました。
・字通は「シュンエイ」・・・どうも字通は良くないかも(^^;)最近、字通の読みには懐疑的になってしまっています(ーー)  

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その82 愬

2015年10月07日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●模擬試験問題の学習・・・
①ひと様が作成した模擬試験問題(20作ぐらい)の復習&見直し・・・完了。
②自己作成の模擬試験問題20作の復習&見直し・・・完了。・・・しかし、自分で作ったにもかかわらず、幾つかできなかったものがあった(^^;)やはり、何度も見直したり復習しないとダメですね、この分野は・・・。年々衰えていくように思える記憶力低下にも厭になる(ーー)
●模擬試験問題から・・・
・本日記「漢検1級 27-②に向けての学習状況」の中でも、時々、作成した模擬試験問題の熟語などに簡単な説明・解説を試みていますが、本試験が近づいた今、お伝えしておいた方が良いと思うものをいくつか紹介しておきます。
・<第10回模試>で「9.愬愬(サクサク)とおそれびくびくする」という音読み問題を出題しました。
・「愬(ソ、サク、うった(える)、おそ(れる))」で、「うったえる」(=訴に通じる)意味の場合は「ソ」 、「おそれる」意味の場合は「サク」と読むようですのでご注意ください・・・といっても、漢検辞典では熟語の記載はありませんが。四字熟語で「膚受之愬(フジュのうったえ・フジュのソ)」ぐらいでしょうか・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ご参考:<熟語の読み・一字訓読(その100)>
<愬:ソ、サク、うった(える)、おそ(れる)>
・うった(える):(すべて「ソ」音よみ) 愬告=告訴、愬苦=訴苦、愬訟=訴訟。譖愬、往愬、赴愬・・・
・おそ(れる) :愬怒(サクド)=おそれいかる、愬愬(サクサク)=おそれるさま、びくびくするさま
・その他:愬風(ソフウ(大漢和)・サクフウ(字通))=風にむかう *愬→「遡」に通じ、「風に遡(む)かう」意とする。

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諸田玲子 「四十八人目の忠臣」

2015年10月07日 | 読書
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●毎日新聞に連載されていたものの単行本・・・連載小説にありがちな平坦な内容ではなくて、面白かった👍
●赤穂浪士たちの物語は色々とありますが、主人公を女性としていること、その女性が後の徳川第7代将軍の生母(月光院)であることなど、史実かどうかはともかく、視点や物語の展開が面白くて、一気に読ませる歴史小説でした。
●諸田さんはやはり書き方がうまい。
●なお、この作家さんは、他の著作でもときどき書いてあることがありますが、男女間の秘め事の描写もなんともいえずうまいですねえ(^^)

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その81 類義語  蝸螺

2015年10月07日 | 類義語・対義語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●広辞苑から・・・出し残しの問題も涸渇してきました、そろそろ終わりですね👍
<類義語問題>
①座礁 ②仇敵 ③国庫 ④三日月 ⑤故郷 ⑥無頼漢 ⑦大海 ⑧家業 ⑨頭目 ⑩名声
<語群>
(きょすい、かいまん、ほうど、ぎんこう、ききゅう、ほうふん、そうし こうしゅう、こうさ、かつかんぱく)
●漢検漢字辞典・・・
・「蝸螺」・・・音で「ララ」と読む。今の今まで、「カラ」だと思っていた・・・大漢和も字通も「カラ」だったカラ(^^;)
・第1版でも第2版でも「ララ」となっています・・・
・「カ」音のときはカタツムリの意味のとき・・・蝸牛(カギュウ)、蝸角(カカク)、蝸舎(カシャ)、蝸廬(カロ)など。
・「ラ」音のときは「にな、にし」などの巻貝の意味のとき・・・「蝸螺(ララ)」
・なお、熟字・当て字で「蝸牛(かたつむり)」、「蝸螺(にな)」、「蝸牛被(まいまいかぶり)」。
・故事成語類で「蝸牛(ででむし)が日和(ひより)を知る」というのもあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・角川・大字源や漢字源には「ラ」音なし・・・漢検さんは、いったいどういう根拠で「ララ」と決めているんだろう・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<類義語問題 解答>
①膠沙 ②寇讐 ③邦帑 ④銀鉤 ⑤桑梓 ⑥褐寛博 ⑦海漫 ⑧箕裘 ⑨渠帥 ⑩芳芬

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熟語の読み・一字訓読 (その210) 綏 絽 綮 綦 綣 綵 

2015年10月07日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その210)です。
<綏:スイ、タ、たれひも、やす(らか)、やす(んずる)>
・たれひも:垂綏、授綏、執綏、綏章=旗先の飾り=綏旌=垂旗 *車上に立てる旗のたれひも、車に登るときにとるひも
・やす(らか):綏肆(スイシ)=安らかでほしいまま・ゆるやかでゆっとり、綏理=安らかに治める、綏寧=やすらか、安んずる、綏世=やすらかな世
・やす(んずる):綏安、綏靖、綏定、綏遏(スイアツ)=安んじとどめる、綏撫・・・、綏遠=遠い地方を鎮め安んずる、綏氓(スイボウ)=民を安んずる
*綏視(スイシ、タシ)=平衡よりやや下方を見る *「国君は綏視し・・・」
 (字通「スイシ」=(垂に通じる)、大漢和「タシ」=垂に通じるとしながらも声符が「妥」だからか???)
*綏服=五服の一。王者の政教に安んじて事に服することの意。
<絽:リョ、ロ、しまおりもの>
・しまおりもの:熟語なし。
<綮:ケイ、はたじるし、かなめ>
・はたじるし:大・字通とも熟語なし。
・かなめ:(大・字通に、この読みなし)肯綮、綮肯、綮要=要領
*綮=筋肉の結ばれたところ(大漢和)、①結び目・肋骨の結び合うところで急所の意味で使う、②はたじるし・しるしの布を結びつける(字通)
<綦:キ、あやぎぬ、もえぎいろ、くつかざ(り)>
・あやぎぬ:綦巾=もえぎ色のあやぎぬ、綦綺=あや・斜織りの織物
・もえぎいろ:綦巾、綦組=文采のあるくみひも、よもぎ色のくみひも
・くつかざ(り):覆綦(字通)、「綦、履下飾也」(大漢和)
・その他:(期、極と通じ、「きわめて」「きわまる」意あり)綦重=きわめて重要な、綦多=きわめて多い、綦谿(キケイ)=きわめて深い
<綣:ケン、まつ(わる)、ねんご(ろ)>
・まつ(わる):(対象外漢字でしか熟語なし)
・ねんご(ろ): 
*綣領=皮のえりまき 
<綵:サイ、あやぎぬ、あや>
・あやぎぬ:綵衣、綵綾=あやぎぬ、綵段=あやぎぬの段物、綵勝=立春の日の婦人の髪飾り(字通)、あやぎぬで作った婦人の頭の飾りもの
・あや:綵雲、綵霞、綵毫=美しい筆、綵桷=色どったたるき、綵虹、綵藻、綵縷=色糸、綵纛(サイトウ)=美しい大はた、綵帛=美しいあやのあるきぬ(錦)
*綵花=造花=綵華

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その80 類義語 鋸屑

2015年10月06日 | 類義語・対義語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

(手賀沼公園の入り口のところ、旻天と湖の風景、さすがにちょっと寒々としてきましたねえ・・・)
●広辞苑から・・・
<類義語問題>
①捕虜 ②太古 ③袈裟 ④晩年 ⑤青天 ⑥藩屏 ⑦裁縫 ⑧日月 ⑨寒暑・春秋・歳月 ⑩非難
<語群>
(りょういく、はしん、へきしょう、せいふ、むくえ、こうこう、かんぺい、きし、へいけい、そうゆ)
●広辞苑から・・・「鋸屑」
・昨日の語選択問題で出した「鋸屑」・・・読んで字のごとく、「①のこぎりくず、おがくず」という意味なのですが、意味の②として「②よどみなく論説することの喩え」と、広辞苑にあり。広辞苑の限界はここまで・・・これ以上の詳しい説明はナシ。
・おそらく、①の意味が転じた意味だろうと思って、漢和辞典に当たったところ、やはりそうでした👍
・大漢和に「鋸屑(キョセツ)=・・・転じて、言語文章のよどみなく流れ出る喩え」とあり、出典に「・・・彦國、佳言を吐く。鋸屑木の霏霏として絶えざるが如し。後進領袖の為に誠なり・・・」(晋書「胡母輔伝」 *書下ろしは当方で行ったのでちょっと不正確かもしれません)とあり。「鋸屑=鋸屑木(「鋸木屑」だったかも)=おがくず、木をきるときにでるおがくず、転じて、言語文章のよどみなく流れ出る喩え」と説明がありました。
・出典の書下ろし文までをなんとなく理解しておくと、この「鋸屑」という熟語の転じた意味も割合とスンナリと覚えることができると思います。
・なお、なぜ、こんな熟語を発見したかというと、「漢字戦場ブレイズム」さんの模擬試験問題の中の問題から・・・。「・・・ブレイズム」さんのブログは非常に難度が高く、模擬試験問題も難しいのですが、復習したり、もっと詰めて調べたりすると、このように、大変勉強になります👍


<類義語問題 解答>
①生俘 ②鴻荒 ③無垢衣 ④桑楡 ⑤碧霄 ⑥扞蔽 ⑦把針 ⑧萍桂 ⑨涼燠 ⑩譏刺

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熟語の読み・一字訓読 (その209) 絖 絎 絮 絏 綉 絛

2015年10月06日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その209)です。
<絖:コウ、わた、きぬわた、ぬめ>
・わた、きぬわた:(「(わた)」に同じ。) 大漢和・字通には熟語なし。
・ぬめ:(邦語:光沢のある、書画をかく絹) 絖本(コウホン)=書画をかくのに用いる絖(ぬめ)。絖にかいた書画。・・・広辞苑から。
*「綜絖(ソウコウ)」=織物製造の際、緯糸を通す杼道を作るために経糸を上げさせる道具。主要部を絹糸・・・で作る。(広辞苑)・・・「わた、きぬわた」に該当するかも。
<絎:コウ、へり、ぬ(う)、く(ける)>
・へり:(=縁)
・ぬ(う) :熟語なし。
・く(ける):邦語 
<絮:ショ、ジョ、わた、わたいれ、くど(い)> *「ジョ」は慣用音。
・わた:絮縷(ジョル)=わたといと、絮(ジョコウ)=わた、絮帽(ジョボウ)=わた帽子、絮花=綿花、また、綿のような花=柳の形容
・わたいれ:絮衣=綿入れの着物=絮袍
・くど(い):絮語、絮話、絮説
*絮雪=柳の花の形容=柳絮 
<絏:セツ、きずな、しば(る)> =紲 (字通)
・きずな:紲絏(セツセツ)=きずなにつなぐ
・しば(る):縲絏(ルイセツ)=しばる
<綉:シュウ、ぬいとり> =繡と同字(字通)
・ぬいとり:綉鞋(シュウアイ)=ぬいとりしてある婦人のくつ、綉襖=ぬいとりをしたうわぎ、綉窓、綉帯、綉飾=ぬいとりをした飾り
<絛:トウ、ジョウ、さなだ、うちひも、くみひも> (大漢和には「タウ、トウ」音のみ。字通:字なし。)
・さなだ :絛虫(トウチュウ)=さなだむし *「ジョウチュウ」は慣用読みか・・・。
・うちひも:絛縄(トウジョウ)=書札を束ねるひも、絛辮(トウベン)=うちひも、馬絛(バトウ)=馬のはらおび
・くみひも:絛糸(とうし)=くみいと

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その79 蛭  語選択問題

2015年10月05日 | 語選択
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●広辞苑から・・・
<語選択問題A>
①宴会の席または文雅の席などの美称。
②こまごまとしたつまらない話
③目には感じない電磁波。日焼けの原因となり癌を誘発する。
④つりあいのとれない説・矛盾した説
⑤悲哀のあまり甚だしく痩せ衰えること
<語群>
(きせき、おんざ、けいえん、さだん、きんがいせん、せきがいせん、はせつ、びゅうせつ)
<語選択問題B>
①めでたい先例 
②よどみなく論説することの喩え  *これは超難問と思います👍できる人はスゴイ!!👍 
③とりとめのないこと・でたらめなこと
④物事の土台
⑤地味のこえてゆたかなこと
<語群>
(かしょう、こんたい、るげん、きょせつ、まんらん、ひき、かちょく、ひじょう)

●漢検漢字辞典第2版・・・「蛭(ひる)」の字・・・
・模擬試験問題の音読み問題で「まるで蛭螾のような小人物だ」と出題しました。漢検1版・漢検2版とも、熟語・読みが掲載されています。
・意味は、「蛭(ひる)とみみず。転じて、虫けらのようにつまらない人間。」←ここまでの意味・解説は、漢検にはナシ。
*同様に、(虫けらのように)「つまらないもの、つまらない人間の喩え」に使われる熟語で、
「螻蚓(ロウイン)」=「螻螾」、「螻蟻(ロウギ)」などがあります。他にもいろいろとありましたが対象外漢字のものも多いので、割愛。
*ちなみに、螻(けら、おけら)。螻蛄(ロウコ、けら)。
<注>
・「膵蛭」・「水蛭」などは音読みでは「スイテツ」「スイテツ」と「テツ」音で読むようですので、「蛭螾」の音読みとは異なるようです。
・これらの熟語は漢和辞典には掲載されておらず、国語辞典に載ってました。漢検1・2にはナシ。


<語選択問題A 解答>
①瓊筵 ②瑣談 ③菫外線 ④跛説 ⑤毀瘠
<語選択問題B 解答>
①嘉躅 ②鋸屑 ③孟浪(漢検2にもあり。「もうろう」とも読む。)④根蔕 ⑤肥饒

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その78  菘

2015年10月05日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●採取した含羞草か合歓・合歓木・・・勢いよく育ってます(^^)

●さて、超難問です・・・難問というか、ここまでくるとクイズだな、こりゃ・・・でも、もしかしたら、植物にチョー詳しい人なら簡単なのかも。
・同義語問題:「大青」=「スウラン」
 *ヒント:草の名、藍の一種。アブラナ科の越年草。葉から藍色の染料をとるため栽培された。
●手を触れたところだけ、葉を閉じます(^^) かわいい・・・(^^)

●漢検漢字辞典第2版から・・・
・「菘(すずな)」の「菘(シュウ、スウ、すずな、とうな、つけな)」の字
・第2版では、「つけな」以外、すべて掲載されている。音熟語は掲載なし。
・「すずな」は和訓(邦語)。「とうな」は「唐菜」、「つけな」は「漬菜=唐菜、白菜の類」のこと。(大漢和その他から)
<熟語その1>
・大漢和「菘圃(シュウホ)=すずなの畑」、「菘菜(スウサイ)=蔬菜の名。とうな。」「菘藍(スウラン)=草の名。藍の一種。」「菘芥(スウカイ)=からし菜」・・・「菘圃」だけ「シュウ」読みですが、他は慣用音の「スウ」読みでした。他の辞典もほぼ同様。
・ただ、大字源には「スウラン」ではなく、「菘藍(タイセイ)」とあったのが気になったので、「たいせい」でいろいろ調べた。
・広辞苑や大言海を調べても埒あかず、大辞林にまで調査を広げたら、「大青(タイセイ)=アブラナ科の越年草。中国原産。葉から藍色の染料をとるために栽培された。漢名:菘藍、大藍。」とあったので、これかあ!!・・・と判明した次第。そのあと、「大青」で広辞苑をよくよく読んでみたら、同じようなことが説明されていて、最後のほうに「菘藍、大藍」とも書いてあった。(大言海には「大青」なし)
<熟語その2>
・模擬試験問題で「・・・春初の早韮、秋末の晩菘は菜食の味として勝れる・・・」(字通)という音読みの問題を出題した記憶が・・・。
・下付きの熟語は多くは「字通」からですが、ほかに、「温菘」「青菘」などがありました。例によって、音読みの振りはありませんでしたが、慣用音の「スウ」で読んでおけば良いと思っています👍
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●スウランの答「菘藍」
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<追記>27-①向け 実践問題 ー文章題その16ー
2015年5月16日 森鴎外「伊沢蘭軒」の文章題で「... 菜の花に菘字(シュウジ)を用ゐたのは、医家だけに本草綱目に拠つたのである・・・」という問題を出しました。これは原典振りによると、「シュウ」と読んでいたようです。ご参考まで。

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熟語の読み・一字訓読 (その208) 紕 紮 紲 紿 紵 絆

2015年10月05日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その208)です。
<紕:ヒ、かざ(り)、かざ(る)、あやま(り)>
・かざ(り)・かざ(る):縞冠素紕=縞冠と白糸の縁かざり、紕飾=ふちかざり
・あやま(り):紕繆=あやまり・たがう、紕越=あやまり、紕戻=あやまり、紕漏=錯誤、紕僻=あやまり
*字通:くむ(ひもでくむ、ぬう)、へりかざり、ふちかざり、毛織物、績苧うみお の読み・意あり。
*「肩紕う(かたまよう)」:広辞苑:着物の肩のあたりの糸が乱れ破れる。大言海:布帛の経緯(たてよこ・ヌキタテ)、片寄りまがう、また、皺よる
<紮:サツ、たば(ねる)、から(げる)、とど(まる)>
・たば(ねる)、から(げる):結紮、紮緊=しっかりむすぶ、紮脚=脚をしばる、紮縛=しばる、紮裹(サッカ)=包む
・とど(まる):紮営=駐屯・宿営、紮兵=駐在兵、紮住=営を張って駐箚する。
<紲:セツ、きずな、つな(ぐ)>
・きずな:繋紲、銜紲・・・
・つな(ぐ):羈紲、紲絏=つなぐ
<紿:タイ、あざむ(く)、ゆる(む)>
・あざむ(く):欺紿(ギタイ)・・*「詒(タイ)」に通ず。
・ゆる(む):(糸が古くなって弱る意)「紿、緩なり」・・・「紿(ゆる)い=緩い」
<紵:チョ、いちび、あさぬの>
・いちび、あさぬの:紵麻=真麻、紵衣=麻の布衣、紵絮(チョジョ)=麻くずの綿、紵布=麻布、紵縞=麻布と練り絹 *「あさぬの」はいちびで作る。
<絆:ハン、バン、きずな、ほだ(す)、つな(ぐ)>
・きずな:羈絆、絆縄(ハンジョウ)=ほだし、きずな、ほだしづな
・ほだ(す)、つな(ぐ):脚絆、絆驥=駿馬の脚をしばる・驥をつなぐ。絆縛=しばる・つなぐ。絆繋=つなぐ。絆拘=拘束する。*絆創膏

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