来年の干支は、戊子(つちのえね)。
年賀状用に鼠(ネズミ)の字の混じった熟語はないかと調べました。
有名なのは、窮鼠噛猫(きゅうそネコをかむ)。
首鼠両端-どちらにも付かずふた心をいだくこと。
猫鼠同眠-上役と下役が結託して悪事を働くたとえ。
城狐社鼠-自分は安全なところにいて悪事をする。
鼠窃狗盗-こそ泥の意味。
虫臂鼠肝-取るに足らないもののたとえ。
まだまだたくさんありますが、年賀状に押す印としてはふさわしくないものばかり。
1つ、気になる言葉があります。鼯鼠之技
最初の字はパソコンによっては出ないかもしれません。偏・鼠-旁・吾
意味は、様々な事ができるが、どれも中途半端。
気が多い、私を戒める言葉ですね。
結局いずれも採用しませんでした。
さて、写真の印は来楚生(1903~1975年)が刻したといわれる鼠の肖形印。
前回の戊子は、1948年。
でも、晩年の1970年代に刻されたとあり、その経緯は分かりません。
この先生、干支の肖形印はたくさん刻しており、参考になります。