正直山荘_別館

正直山荘で載せていない、日々の出来事や写真の紹介。

青春18きっぷで法隆寺の鐘を聞きに行く

2010年03月27日 | 旅行
 早朝、友人から買い受けた青春18きっぷで奈良を目指しました。
 土曜日ということで、乗客が多く熾烈な席取り合戦を予想しましたが、運良く京都までは座っていけました。
 目的地は、法隆寺。
 先月行った蘇州の寒山寺で見た鐘で思い出しました。
 一昨年法隆寺へ行ったとき、金堂が改修工事をしていて入れなかったことを。
 京都から快速電車で奈良に到着したとき、また思い出しました。
 国立博物館で興福寺の阿修羅を見損なったことを
 思い出しついでにと、奈良駅でレンタサイクルを借り阿修羅に会い、浮見堂を見物し、「びっくりうどん」なる250円のお値打ち昼食で腹ごしらえをした後、このまま自転車を返すのはもったいないと、平城京まで足を伸ばしました。
 朱雀門、大極殿、東院庭園などを回りましたが、こちらは自転車が大正解。
 とにかく、だだっ広く、距離があるので助かりました。
 さて、本命の法隆寺に到着し、順番に見ていった最後の夢殿で鐘の音が。
  柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺(正岡子規)
 元々柿は好きではないので、秋に来たとしても食いませんが、また子規に近づいた気がします。
 こうなれば、やはり根岸の子規庵へ行かなくては。



妻と上海旅行 第17話

2010年03月20日 | 旅行
 残すは2階だけとなりました。
 古代陶磁器館、暫得楼陶磁館を流し見して終了。
 帰りにミュージアムショップをのぞいてみると、篆刻の印刷されたバッグや金文の文字が入ったバッグを見つけ、妻に「え!、また買うの?」と言われたものの、金文バッグを80元とともにレジに差し出して先を急ぎました。
 先日書道博物館で買ったものと同じようなバッグで2つも要らないのですが、一つぐらい中国旅行の記念を買っておきたいという気持ちもありましたので。
 さて、もう12時半を回っています。
 昼食は、黄河路美食街へ再チャレンジです。

 ガイドブックに載っていた佳家湯包に行ってみると満席のようで、待っている人が3人。
 私たちもその後ろで待っていると、メニューが出てきて何を注文するかたずねられました。
 よく分からないので、上から3つ指さすと、2番目はできないらしい。
 じゃあ残りの2つでいいと答えると料金を請求された。
 先払いのようで、支払い額16.5元は約250円。
 でも出てきた小龍包を見てビックリ、12個も入っています。
 もう一つ出てくるはずなので、合計24個を2人で食べなければなりません。
 (一つ売り切れていて注文できなくて良かった。)
 しかし、何かが足りないようです。
 そう、他のテーブルの客には生姜の入った小皿があるのにここにはない。
 別売で1個1元でした。
 また、他のテーブルではどこもスープが出されており、これも注文するのが定番のようです。
 後から日本語のガイドブックを持っている客が入ってきて隣のテーブルで食べていましたが、出されたものを見たところ私たちと同じくスープも生姜もなしでした。
 肝心の味は、値が値だけに高級レストランで食べるような美味しさはないですが、不味くはなく、二人で24個完食できました。
 店を出て、横道を通りながら上海第一食品商店へ土産物を探しに行きましたが思うようなものもなく、2時過ぎホテルに到着。
 預けた荷物を受け取り、タクシーで空港へ向かいましたがやはりカミナリ運転。
 あっという間に40分で空港に到着。
 早く着きすぎたので、帰りの便はビジネスクラスというわけにもいきませんでしたが、ここでまたしても荷物検査に引っかかってしまいました。
 水です。
 またしてもペットボトルがリックに入っていました。
 疲れていたのでしょうね、同じ過ちを3度も犯してしまいました。
 (ナイフを入れると4度ですね。)
 ま、無事帰国できて良かったです。
 おしまい。

 

妻と上海旅行 第16話

2010年03月19日 | 旅行

歴代書蹟館
 次は3階です。
 ここもゆっくりしたいところですが先を急がなければなりません。
 印影を中心に見ていくことにしました。
 中国では名品に所蔵者や鑑賞者が印を押す風習 があります。
 上の写真がその例です。


歴代絵画館
 中国の芸術家は、絵画・書・篆刻・作詩のいずれにも精通していないと一人前になれません。
 6枚一組の作品のうちの一部です。
 やはり中国人はすごい。


歴代印章館
 色々と撮りましたがきりがないので1点。
 上が印影、下が印材



妻と上海旅行 第15話

2010年03月18日 | 旅行

 1階には反対側に古代彫刻館があります。
 仏像の類がたくさん展示されていますが、見だすとまた青銅器の二の舞となります。
 超特急で回り、エスカレーターで一気に4階へ。
 

歴代貨幣館。
 貝がらの貨幣は、最初の貨幣です。
 どうしてこれが貨幣だと分かったのか?
 右の古代貨幣は戦国時代・趙国鋳幣で圓足布。
 「布」はフ(金+甫+寸)と呼ばれる農機具と同音で、フは鋤に似た金属製の農具とのこと。
 古代よりこうした軽便農具は物々交換の際の媒介物として用いられたので金属貨幣が現れると造幣者は小さなフを鋳造して流通させこれを布とか布幣とか呼んだそうです。
 戦国時代・趙(紀元前475~221年)のもの。
 都市名を鋳造したものも多い、写真の都市名「藺」とは現在の山西省離石県。


明清家具館
チョット地味ですね。
先を急ぎます。


 古代玉器館
 左の写真は、中国北部(華北)の黄河中流から下流にかけて広がる新石器時代後期の龍山文化(紀元前2000年頃)時代のもの。


 中国少数民族工芸館
 服飾、金属工芸、生活用具、面具等ゆっくり見ていたらきりがないのでサラッと見渡して次へ。



妻と上海旅行 第14話

2010年03月16日 | 旅行
 迷いながらたどり着いた上海博物館、なにやら行列ができていてすぐ入れそうにありません。
 よく見ると荷物検査があるようです。
 私たちの順番が来てリュックを通すと引っかかったようです。
 「水ダメ!」と言っています。
 ペットボトルの水が入っていました。
 「一口飲め!」と言われましたので、そのとおりにすると許してもらえました。
 テレビ塔といい、あちこち警戒が厳しいのには参りました。
 

 この博物館は2年前まで有料でした。
 今回3回目となりますが初めてタダで入ります。
 まずは1階の古代青銅器館から見学。
 動物が器に配置されているものがありますが、愛嬌があってそれを見ているだけでも楽しい。



 また、獣面文の器もいろいろな種類があって見応えがあります。
 あれこれ見ているうちに1時間経過。
 まだ、1階の半分見ただけで、全部で4階あるので、単純計算で8時間かかることになります。
 さすがに、そんなにゆっくりしていられないと先を急ぎました。


妻と上海旅行 第13話

2010年03月15日 | 旅行
 2泊3日上海の旅も最終日です。
 今朝の天気も曇りです。
 部屋の取っ手に朝刊が掛けてあり、見ると一面トップに建物が崩れた写真が写っています。
 日本ではないようですが、どこかで地震が起きたようです。
 帰国後、日本に津波が来たことを知りましたが、その震源地付近の地震被害速報でした。
 荷物をまとめチェックアウトし、上海博物館を目指しました。
 地下を進むより地上へ上がって歩いて行こうと思ったのが間違い、昨日の経験を生かし地下から進むべきでした。
 道に迷いかなり大回りしてしまいました。


妻と上海旅行 第12話

2010年03月14日 | 旅行


 宿泊先のホテルに戻り、一服してから食事に行くことになりました。
 黄河路美食街が良さそうと、先ずはそちらを目指しました。
 名古屋の地下街は迷路のようで分かりにくいのですが、上海は地下を通って行った方が迷わず行けることが分かりました。
 美食街を行ったり来たりして最終的に入ったところが「乾隆美食」という店。
 入るときすぐ外国人と分かったのでしょうか、写真付きのメニューも差し出してくれました。
 でも、日本語が通じないようです。
 そこから二人で何を注文しようか相談しましたが、チョットイメージ違いでした。
 美食という語からもう少し高級なものが想像されましたが、なかなか好みの物が出てきません。
 最終的に、食べられそうもの次の4点を注文。
  麻婆豆腐、チンゲンサイ、蟹小龍包、ビール。
 料金は85元(1275円)でした。
 デパートをのぞきながらホテルにもどりましたが、買いたいものもなくぶらついていると「味千ラーメン」という文字を見つけました。
 日本に帰って調べてみると、熊本県に本社があり、海外にも447店舗を持つ企業だと分かりました。
 名古屋にもナゴヤドーム前にあるらしいので一度行ってみようかと。



妻と上海旅行 第11話

2010年03月13日 | 旅行
 山塘街散策中、妻の靴に異変が起きました。
 靴底の前がパクッと開きワニの口状態です。
 とりあえずだましだまし履き、泊まっているホテル・メリディアンの近くのデパートで買おうということになりました。
 定期観光バスは、上海での集合場所のホテル・華亭賓館に戻り解散となりました。
 地下鉄に乗ろうとしたとき、さらに口が広がり、「もうダメみたい。」。
 華亭賓館でガムテープでももらって一時的に補修して帰ろうと話しましたが、旨く伝わりません。
 そのうち、日本語の分かるスタッフが出てきてホテルの裏に靴の修理屋があると教えてくれました。
 親切にもそこまでついて行ってくれ、店の主人に頼んでくれました。
 直っても一晩はそっとした方がいいのではと考え、どこかでサンダルが買えないか周りを探したところ、小さなスーパーのような店があり、海で使うようなサンダルやスリッパなどがありました。
 この時期これが適当かな?と茶色の冬物スリッパを買い靴屋に戻りましたが、靴の修理は他のビジネスシューズと平行して行っているため作業ははかどっていません。
 膠を付けて少し乾かしてから貼り付け、隙間に瞬間接着剤を押し込み完成させるようですが、職人気質の主人らしく、貼ったものが気に入らず、またはがしてやり直しています。
 そうこうしているうちに、周りは暗くなり、寒さが身に堪えるようになりました。
 1時間以上作業風景を見続け寒さで疲労も倍増、でも何とかホテル・メリディアンに戻れました。
 修理代金は華亭賓館の従業員の口添えで、高いか安いか分かりませんが30元(450円)。
 後になって地下鉄など使わず、タクシーでホテルに帰ればこんな苦労などしなくて済んだのにと後悔。
 普段タクシーなど滅多に乗らない生活を送っているので、そこまで考えが及びませんでした。
 その方法なら20元(300円)もかからないのに。
 結局、靴底は旨くくっついたため、新しい靴は買わずに済みました。
 記念に中国の靴を買ってはどうかと妻に言いましたが、やはり靴は日本で買いたいようです。
 日本で買っても生産地はたぶん中国だと思うのですが。

妻と上海旅行 第10話

2010年03月12日 | 旅行

蘇州最後の観光は山塘街。
記憶がだんだんと薄れてきましたが、たぶん最初に行った虎丘から舟に乗ったと思います。
行きのバスの中でガイドさんに勧められ、追加料金1人70元払えば乗れるとの話で全員同意。
ガイドブックを見直してみると25元~となっておりチョット高かったような気がします。
水路を30分ほど遊覧して目的地に到着しました。


いろいろなみやげ物屋さんが並んでいます。
こういう風景は見ていて飽きません。


店先の人形おもしろいですね。
中国ではこんな店を一番見かけますね、骨董屋。


扇子屋でしょうか綺麗な扇子の横の手書看板が中国的。
ブティック風の店ですが違和感を覚えるのは人形の頭のせい?


真珠、本物と言っています。
天秤ばかりで量っていますが、何の野菜?か不明。


目線が合ってしまいました。


客の前で作っていますが買って食べるにはかなり勇気が要ります。
3年前、駅で買って食べた肉まんで食中毒を起こし1週間調子が悪かった。


こちらの店も気になります。


この一角はかなり臭います。
妻には不評でした。


店番しながら子供をあやしています。
1元(15円)ショップ、日本の100円ショップのような店。
豫園には全場2元の店がありました。
退屈しない1時間でしたがここでとんでもないことが起きました。
続きは次回。

妻と上海旅行 第9話

2010年03月11日 | 旅行
 次の目的地は寒山寺。
 20代の頃詩吟を習ったことがあり、中でも楓橋夜泊という詩はよく詠われていました。
  月落ち烏啼いて霜天に満つ(中略)姑蘇城外の寒山寺(以下省略)
 そんなわけで、この詩文の拓本をデパートで見つけたとき迷わず買ってしまいました。
 そして、蘇州行きに際しこのことを思い出しました。
 ガイドさんに案内され回って行きますと最後にこの詩文の石碑がいくつか置いてありました。
 色々な書体で書かれていますが、我が家のものは見当たりません。
 そうこうしているうちに出口付近に見覚えのある書体の碑があり、記念写真を撮っている人もいました。
 後から調べると本物は別のところにあるらしく、しかも我が家の拓本は拓本専門に刻された板(?)で大量生産されたもののようです。
 出口の左右に錆び付いた鐘が五つ無造作に置かれていました。
 昔の寒山寺の鐘なのでしょうか。
 ガイドさんは有料で鐘を突くことができるとさかんに勧めていました。
 やりたい人は1人もいませんでしたし、最後までその鐘の音を聴くことはできませんでした。
 突かなかった代わりに古い鐘の写真をカメラに納めてきました。