こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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連携出来ない病院

2012-03-19 23:32:56 | 訪問看護、緩和ケア
連携できない病院、本当に困ります。

Aさんは、てんかん発作を伴う病気で在宅療養をされていました。

でも、認知症が進み、ベットからの転落、無理な歩行での転倒、頭部打撲、失禁などを繰り返していました。
奥様もとても体が弱く、やはり認知力にかなり問題がありました。
ですから、サービスの利用で日々の生活が回っていたのですが、お二人にとっては、そんなことはなんでもないことのようで、転んだらそのままでも、お二人はいつも幸せそうでした。

でも、今年に入り体調がすぐれないことが多く、とても心配していました。

あるとき、緊急で呼ばれ訪問すると、発熱と呼吸苦を訴えていて、SPO2もいつもより低めで、失禁だらけのなか、奥様にはどうしようもない状態でした。
とりあえず、救急車を要請しかかりつけの病院を希望しましたが、いっぱいで入院できないと言われ、隣の区にある救急病院へと搬送になり、尿路感染症の診断で入院しました。

私たちも、なかな帰ってこないAさんを心配していましたが、突然ケアマネさんから連絡があり、土曜日に退院するので週明けに訪問よろしくと言われました。
そのため、私も休みを取るつもりでしたが、午前に担当者と一緒に行くことにして出勤しました。

それにしても、事前の情報は何もなく、病状説明は「順調です。」だけで土曜に帰ってきたようでした。
そして翌日曜日、奥様から緊急電話が・・
「主人が苦しがっています!来てください。」とのこと。
緊急当番は、病院での診断名や経過を知る由もなく、何故苦しんでいるのが、どこが辛いのかも不明。
息子さんに電話を代わってもらうと、実は全然違う病気が見つかり、手術もしたと言う事がわかりました。
しかも、息子算への説明も「順調です」だけだったそうで、こちらでは無責任な言葉は言えず、再度救急車で搬送してもらいました。

今日、その息子さんからの電話では、「腸が爆発しました。」とのこと。

腸が、爆発・・・???

穿孔?腹膜炎?

未だ、その後の情報はなく、いったい何のことやら、今度退院が決まったら、ぜひ退院前カンファレンスなど開いていただきたいものだと思いました。

ちなみに、右鼠蹊部の腫脹と体動時の痛みを訴えていたおばあちゃん。
往診の先生もついていないので、何とか算段をしていましたが、先生もその日はどうしても無理でした。
でも、夜になって痛みが増強。
ひどく苦しみだして、救急車で病院へ行ったそうです。
ところが、「ここでは手におえない。」といわれS大学病院に転送されたそうです。
そこでの説明では、「腸腰筋に、膿がたまってお腹の中にあふれていた。」そうで、緊急手術となったようです。未だ予断は許さないようですが、早く元気に戻ってきてい欲しいと思います。

でも、「いつもと違う。どこか変。」というインスピレーションは、この仕事ではとても大事なことですね。
明日はまた一日お休みです。
断捨離作戦でへとへどです。
ねむ・・・。

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