本日、午前中からモリコロパークのとある森へ撮影に出かけておりまシタ。
TOP写真から説明しマスと…。
実は元の森に戻ろうとしてるのデス。
この場所は平安後期から江戸前期にかけては陶器の生産地であったのデス。
この森のあった場所では陶器の生産をしていた痕跡があり、窯の跡が残っているのデス。
自分がこの場所で以前に拾った陶器の欠片を、ある高名な方にお見せした所…
「ああ、これは
『エンゴロ』だね。」
エンゴロとは、この尾張地域で作陶に携わる職人さんの言葉のようデス。
また、匣鉢(さや)とも呼ばれているようデス。
どういったものかというと…
図に示すように、最低でも2~3層重ねて使用し、その中に焼きたいものを入れて、
薪で焼く場合にその薪から出る灰の影響を受けないようにガードする役目を果たす容器と解釈していいデスかねぇ。
これは1回だけでなく数回にわたって繰り返し使われるもののため、
灰釉がかぶり、何ともいえぬ味わいになるのだそうデス。
少なくとも、技術面から見て室町後期~江戸時代にはここで焼物をしていた訳デスね。
焼物が作られなくなってから、
アカマツが生える → アカマツが良い薪の材料になる → 伐採 → カシ類の繁栄
→ カシ類繁栄の頃にはガスの時代 → カシが巨木&老木&虫の被害 → サツキ・ツゲ・ツバキ等の照葉樹の繁栄
というルートを現在進行形で歩んできてるのが分かりマス。
また局部的ながら、植生も細分化されておりまシテ、
栄養分が少ない所では…
食虫植物であるモウセンゴケも生息してマス。
冬場デスので元気はない模様…
夏場には元気な様子が届けられるかと思いマス。