WHITE STREET 徒然記

フォトグラファーの端くれである吉澤忍の気まぐれブログです。

「残酷」か「文化」か!? 今度は日本のイルカ漁に海外からブーイング

2009-08-28 18:55:01 | Weblog
mixiのニュースから。

「残酷」か「文化」か!? 今度は日本のイルカ漁に海外からブーイング


西オーストラリア州のブルーム町議会が、和歌山県太地町との姉妹都関係を停止する議案をこのほど可決。その理由が太地町で伝統的に行なわれてきたイルカ猟に抗議するためだという。自然保護と伝統的食文化が対立するという構図から「第2の捕鯨問題か!?」と話題になっている。

 ことの是非はともかく、日本人の中でも「捕鯨問題は知っていたけどイルカまで食べるとは知らなかった」という人も多いはず。そもそも、鯨とイルカの区別は曖昧で、「両者はだいたいの大きさで呼び分けています。成体の体長が4m以上になるものをクジラ、それより小さいものをイルカと便宜上呼び分けることが多いです」(江ノ島水族館)。いずれにしても、水族館の人気者というイメージが強いイルカを捕獲して食べる文化が、実は日本に存在するのだ。

 日本のイルカ漁の歴史は古く、石川県能都町真脇遺跡から300個以上のイルカ類の骨が出土されたことから、古くは縄文時代から行われていたともいわれている。現在は都道府県知事による許可制で、北海道、青森、岩手、宮城、静岡、和歌山、千葉、沖縄が許可を出している。全国のイルカ漁獲量は毎年1万5000頭~1万8000頭前後で「近年は漸減傾向にある(水産庁)」とのこと。「乱獲による個体数の減少を防ぐために自治体ごとに頭数制限を設けている(同)」ため、例えば静岡県で行われているのは、現在は伊東市のみ。こうした街へ行くと街のスーパーにイルカ肉が普通に売られていたりして、旅行者にとってはなかなかに衝撃的だ。食用に限らず各地の水族館に売却されることもあるといい、前述の和歌山県太地市のように中国へ1頭あたり500万円前後で売却し、市財政を支えてきた例もある。

 それにしても、鯨であれだけの日本バッシングが起こるのだから、よりカワイイ度が高い(?)イルカの捕獲に批判が起こらないはずがない。「エルザ自然保護の会」(茨城県つくば市)はかねてから「動物の権利を守るための活動」(公式サイト)に熱心で、反イルカ漁の急先鋒としても知られている。自主制作DVD『日本のイルカ漁』(2000円)をwebで販売しながら、「日本のイルカ猟の残酷さ」(同)を世界中に広める運動を展開中だ。同会の公式サイトには、イルカ肉を扱っている一般商店の連絡先までが記されてあり、「手紙やメールを送って訴え、イルカ猟の中止を要請しましょう」と呼びかけている。

 海外では2006年11月20日付の米紙ワシントン・ポストが、「日本で伝統的に行われているイルカ漁へ海洋学者からの批判が強まっている」とする記事を一面に掲載。反イルカ漁記事を初めて大々的に報じた。さらに07年には、国連がその年を「国際イルカ年」と宣言してしまったものだから、反対派の活動はヒートアップ。イルカ漁を行っている漁協や自治体への批判行動はここ数年ますます激しさを増していた。ブルーム町議会の議決はそんなさなかにおこったのである。

 現地のメディアは、「太地町でのイルカ漁を隠し撮りしたドキュメンタリー映画『The Cove』がここ最近、アメリカやオーストラリアなどで上映されたことをきっかけに、イルカ漁批判が高まった」と報じているが、この映画を製作したのは、「エルザ自然の会」やアメリカ、スイスなどに拠点を置く6つの自然保護団体で組織する「Save Japan Dolphins.org(日本のイルカを救おう)」。事実、同団体の日本語サイトには「私たちは、太地町へ出かけていって、現場でイルカの大量殺戮を記録し、無料でその写真やビデオ映像をメディアに提供する必要があります」との声明が記されており、サイト内の「映像コーナー」で無料動画配信を行っている。

 ためしに動画を覗いてみると、市場のような空間で絶命寸前のイルカがのたうち回る姿の映像が。たしかに見慣れていない我々にはなかなかに衝撃的だ。しかしながら、牛や豚、さらにいえば他の魚類の現場も"衝撃的"という意味では同じなはず。映像の感想をもって「残酷」と断じられるものではないだろう。いずれにしても、こうした動きが決議の強い後押しをしたことは間違いなく、捕鯨問題の例をあげるまでもなく、「鯨(イルカ)は友達」で自己完結してしまう欧米"信者"たちを理解させるのは至難の業だ。事態の今後の行方が注目される。

 それはそうと、イルカってどうやって食べるのだろう。静岡県三島市の郷土資料館に聞くと次のように教えてくれた。

「このあたりでは主に味噌煮ですかね。ゴボウやにんじんと一緒に煮込みます。温まりますよ。漁が行われている地区ではイルカ供養碑をときどき見かけます。殺生の中でも感謝の念を忘れてこなかった土着の文化ですね」(同館)

 イルカ大好き、動物大好きな方々も、まずはこの味噌煮を一口食べてみては?
(文=浮島さとし)

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鯨類を食べる文化は今に始まったことではないデス。
この記事に書いてある通り、縄文時代辺りから始まったのではないかといいマス。
アイヌ民族、イヌイットの人達など伝統的に鯨類の猟をしていた(している)のもご存知かと。

日本には「食べ物に感謝する」事例が幾つかありマス。
・ご飯を食べる時の「いただきます」
・実りを感謝する「新嘗祭」
・塚や塔を立てて供養する
などなど。

アイヌ民族やイヌイットの人達にも
この事例に共通するものが見受けられマス。

何故感謝するのか・・・?

それは食べ物も「命」だからだと自分は思いマス。

写真家の宮崎学氏が著書の中で
「ぼくらは『死』を食べて生きてるんだ」
と申していまシタ。

ありとあらゆる生き物が
間違いなく「『死』を食べて生きている」のデス。
「死」を繋いで我々の「生」が成り立つのデス。

残虐かどうかは「人間側の主観」。

どうも自分には
このDVDを撮影した「エルザ自然保護の会」というのがエゴの塊の胡散臭い集まりに見えマス。
サイトも一通り見ましたが、自分を納得させる材料が乏しく感じられまシタ。



歴史を見ても欧米と日本を筆頭とした「海洋系モンゴロイド」とでは
鯨の立場は一目瞭然。

欧米では・・・
鯨油とヒゲの為に狩猟。肉は全部廃棄していた。しかも乱獲に等しい。
幕末にペリーが浦賀に来て「日米和親条約」を締結。他にオランダ、フランス、イギリスも同様に締結。
条約の内容には
「捕鯨船への燃料補給のために港を開港させる」というのがありまシタ。
次世代のエネルギーである「石油」が発見されるまで
欧米における鯨の乱獲が続けられたのは揺ぎ無い事実デス。

日本では・・・
鯨油は燃料だけではなく、稲の実りを良くするのに使われたり、
ヒゲは様々な道具に。骨も場所によっては資材になったりしマス。肉も余すことなく食べマス。
「恵比寿様≒クジラ」としたり、神格化されたり、塚や墓などが建立されたりと感謝される立場であったようデス。
寧ろ、海外に誇れる「感謝の文化」だと自分は思いマス!
今回、TOPの画像にしたのは
焼き物の唐津の一つ「皮鯨」(かわくじら)のぐい呑み。
口取りに描いた鉄釉とベースの唐津独特の風合いがクジラの皮に似たことから名づけられたようデス。
それ程、食べ物としても生活に密着していたものと考えられマス。


もし、「鯨類信奉者」やオーストラリアの人が茶席に来るようであれば
「皮鯨」の茶碗でもてなしてやろうかと(ゲヒヒヒ (「へうげもの」古田織部風に)

「其駒」を歌う

2009-08-23 21:52:50 | Weblog
本日は…

「あいちトリエンナーレ2010」パートナーシップ事業の
「いちのみや 民俗芸能のつどい」に参加して参りまシタ。

見ての通り、一宮での民俗芸能のイベントといっても差し支えありませン。

自分は真清田神社で行われる神楽「其駒」を
篳篥の演奏をせず、歌声のみを披露して参りまシタ。
っと言っても歌を歌ったのは自分だけではなく、
他の複数メンバーとの合唱になりマス。

いやあ、
神社での時と違って、妙な緊張感がありまシタねぇ・・・。
久々に「アガる」感覚を覚えまシタ。

連休中の撮影

2009-08-18 23:41:51 | Weblog
前回の日記にあったように
熱田神宮にて森の撮影をしてまシタ。
8月15日は密度濃く撮影をする事が出来まシタ。

マイミクの青蛉返さん>
場所によっては雅楽の音色がBGMになってまシタw



周囲の色を変えるほど胞子を散らすサルノコシカケ

ムクノキの切り株に大きく広がってまシタ。
長雨が続いたせいかもしれないデスね。
今年の秋はキノコ類が豊作になるかも。


ムクノキの幹に残されたアブラゼミの抜け殻



白鳥の時と違って
森の撮影の場合はゆったりと時間をかけてシャッターを切っているような気がしマス。

TOP画像はクスノキの幹に生きるノキシノブ
(800*600ピクセルの壁紙サイズにしてありマス。)

長い休みもこれで終わり

2009-08-16 09:50:36 | Weblog
って訳でもないデス。
今回は理由あって+1日有休を取っておりマス。

中日が巨人に再び1.5差!
それに一昨日の試合では
個人的に応援している河原投手が2勝目!
翌日の新聞を見て思わず小躍りをしたのは事実w


昨日15日は午後から熱田神宮で森の撮影をしてまシタ。
境内のあちこちを回りながら
巨木から小さな芽生えまで、様々な角度で撮影をしまシタ。
何を撮影したかは後日UPという事で。


神宮東門付近で雅楽の音色が聞こえていまシタ。
どうやら雅楽講習会だったようデス。
「平調 皇麞急」と「壱越調 酒胡子」が耳に入ってきまシタ。
羨ましい程の演奏で、某所と比較をしたら溜息しか出なかったのは秘密。

さて、コチラもこの2日間は「雅楽漬け」になりマス。
兎に角、色々吸収して参りマス。

葦を使って・・・

2009-08-14 14:29:59 | Weblog
9月20日に
子供向けのワークショップで
葦を使った楽器をお願いされまシテ、
目下研究中デス。


一つは・・・
篳篥もどき(画像右)。
一応、篳篥っぽい音は出ますが、音階は怪しいデス。
薄い素材なので、管部分に穴を開ける時に本体にヒビが入る事が多数。
穴の開け方に課題が残りマス。
また、「ひしぎ」の作業はかなり子供には厳しいかな~と思っていマス。
リードと管を分離できるような方式が
子供には良いかもしれませン。


もう一つは
パンフルートもどき。
サンポーニャもどきでもOKですかね?(画像左)
一応音階は綺麗に出ます。
必要な材料もそれ程多くなく、
音階の調節も非常にしやすいデス。
割と作り易く、いざとなればヤスリだけしか使わないので
小刀で怪我をする可能性はグンと低くなりマス。

もっと変わった楽器が葦で出来そうな気がするので
色々と考えてみようかと思いマス。

厄介なものでも役に立つ?

2009-08-10 21:14:33 | Weblog
目下、過去の作品のデジタル化が急務になっていて
世間はお盆なのに妙な忙しさの中デス。

さて、タイトルの厄介なものとは・・・
それは・・・

鼻やおでこの辺りから分泌される「脂」。
脂取り紙で拭取られる、女性陣の敵の「あの脂」なんデスよ。
ベトついて嫌デスよねぇ。

フィルム作品のデシタル化と鼻の頭の脂が
一体どう繋がるのか分からないかと思いマス。

実はこの鼻の脂・・・
フィルムの傷を消してくれる効果があるんデス!!

この方法は昔から有名な話でシテ、
教えてくれたのは写真歴のかなり長い会社の方でシタ。
鼻の脂の他にポマードでも代用が出来るとか。
暗室作業での裏ワザの一つだったようデス。

実はこの傷消しの方法は、
Googleで検索をかけると思いのほかヒットしマス。

自分も半信半疑だったのデスが、
実際やってみて、見事なまでに傷が消えたのにはビックリでシタ。

どうもフィルムベースと鼻の脂との相性が良いようで(思うに粘性の関係?)
傷(つまりはフィルム面の凹部)に脂が入り込んで
その上をメガネ拭きのようなもので拭取ると
傷に入り込んだ脂は残って余分な脂は拭取られる・・・。
結果、平面が保たれるのでは?

しかしながら保管をする時は
脂を取り除かないとカビの温床にもなるので、
フィルムクリーナーを塗布してからしっかりとケースにしまわないといけませン。


ちょっとしたお出かけ

2009-08-08 22:09:28 | Weblog
盆休み初日の今日、
写真家・小原玲さんの写真の展示が
熱田神宮南口付近にある紙の専門店「紙の温度」にて行われているという事で
熱田神宮の森の撮影の合間に行って参りまシタ。

今回の小原さんの写真は
越前和紙にプリントされ、非常に柔らかな表現がされていまシタ。
自分もそのうち、和紙プリントに走るのでは・・・?
と頭の中をよぎったりw

作品を見終えた後、
折角「紙の専門店」に来ているのだから
探している紙があるかも・・・
っということで、
篳篥のリードと管との接合部分(→部)の紙を探してきまシタ。

(左:G氏作 右:自作)

周囲では「ずがみ」と呼んでいるもので、
写真で見てもらうとわかる通り、
G氏作のものは使い続けても、そうそう「ダマ」にはならず、
自作で使用したものは「ダマ」になっており
使い続けていくうちに緩んでしまい、困っている所でシタ。

以前にG氏よりこの「すがみ」を少し頂きまシテ、
「紙の温度」の店員さんにそれを見せて
「これに似たようなものはないですか?」と。

店員さん、困惑してまシタw
アレコレと紙を探してもらって、
「これでいいかもしれないですね~」と選んでくれたのが・・・
本美濃和紙でシタ。

早速家に戻って試した所・・・
ダマにはならず、濡れても少々のことで破れることなく
製作に耐えうるものでシタ(>▽<)ノ

この機会を与えてくれた小原玲さんに感謝致しマス。

明日からお盆休み

2009-08-07 22:34:03 | Weblog
・・・という所が多いかもしれないデスね。

自分は恐らくこの休みの間は
写真のデジタル化に心血を注いでいるか、
近場の撮影地へ赴くか、
どちらかかと思いマス。

この10日間(17日までお休みデス)、
心身ともに負担にならないように過ごしたいものデス。

伊勢神宮を歩く

2009-08-04 23:12:23 | Weblog
今回の伊勢神宮での撮影は
「生態系」や「植生」といった観点から目を向けてみまシタ。


(激しい降雨後の五十鈴川)

シダ植物を見るとウラジロを筆頭とした暖地系のものが多く見受けられまシタ。
木々の植生についてはイチイガシやウラジロガシ、ツブラジイなどの照葉樹が多く見受けられまシタ。
変わった木ではクスノキの仲間のカゴノキも見受けられまシタ。
本州特有の照葉樹林帯域の特徴が色濃く反映されていまシタ。


(御稲御倉の屋根に生える木々の芽生え)


(文様を描くイチイガシの巨木の表皮)


自分の植生に対する知識は
半ば付け焼刃的な所がありマスので
信用に足るのかどうかw

TOPの画像は
スギの巨木を包むウラジロガシ
(800*600の壁紙サイズにしてありマス)

伊勢の御土産

2009-08-02 20:41:01 | Weblog
画像の通り、赤福ではありませン。

先刻UPした赤福本店の隣に建っている「五十鈴茶屋」で購入した
みしお」という和菓子デス。

漢字で書くと「御塩」。
伊勢神宮に奉献される三角錐状に固めた二見ヶ浦で採れた塩を模したものだそうデス。

名の通り、ほんのり塩味が効いた餡で
上品な味でシタ。