WHITE STREET 徒然記

フォトグラファーの端くれである吉澤忍の気まぐれブログです。

自分の「写真」とは…?

2010-08-28 15:54:19 | Weblog
とある方より自分の白鳥の写真について忌憚なき意見を頂いてから色々と考える日が続いてマス。

白鳥を撮るのならば、シベリアまで追い求め
生態等を知った上で表現手段をまとめる…
時間をかけ、白鳥の真髄に迫る…


確かにその通りデス。


自分の撮影する白鳥達は
屈斜路湖を筆頭とした北海道内の飛来地デス。
勿論そこの白鳥達はある意味「餌付け」された、
「野生」「原生」とは程遠い存在のものであるのは自分も承知の上。
しかも本州に戻ってからは僅かな期間(最長でも1週間)での撮影になってしまいマス。
短時間ゆえに集中力も最大限に使いマス。

そんな身の上の彼らでも何故追ってしまうのか?

・北海道の雰囲気(特に屈斜路湖)とのマッチング
・白鳥の持つ「フォルム」(茶道的に言えば「形(なり)」)に魅かれている

今考えられるのはこの辺りかもしれないデス。
まだ何らかの理由を付けるとしたら後付臭いものになるかも…


確かに自分の写真は
他に活動されている方々と比べると「弱い」部分がかなり多いのは間違いないデス。
それを人によっては
「保守的である」
「根性なし」

などと言うようデス。

汚い言葉で書くとしたら
「坊ちゃん写真」(ボンボン写真)といった所デスか?


先ほど書いた「根性なし」の側面から見ると…
サラリーマンとして曲がりなりにも会社勤めをしながらの撮影、時間はごくごく限られマス。
また、何らかの強みもないので「生活基盤」という側面から見ても弱い…>第1の「根性なし」の点?
時折襲われる「自信喪失感」…>第2の「根性なし」の点?



そんな中、
淡交社から出ている茶道の雑誌「なごみ」の
2007年12月号の「古歌逍遥」(文:永田和宏 写真:鈴木理策)の一節をふと思い出しまシタ。

以下引用…
~~~~~~~~~~
鳥の声松の嵐の音もせず山しづかなる雪のゆふぐれ 永福門院 風雅集(巻八・冬)

(略)
 さて、今月の写真には実際のところ困ってしまった。美しい雪の景であるが、古代貴族たちは山に登らなかった。まして、雪の山には貴族ならずとも登る習慣はなく、また実際に不可能だっただろう。マタギなど一部の人たちが狩りなどのために登ってはいたのだろうが、もとよりそれは歌に結びつくものではない。雪山の歌がないのである。

 雪ははるか遠くの山に降るのを、家から、あるいは麓から眺めるのである。雪の山巓(さんてん)を実際に経験した歌を、私は知らないし、おそらく皆無であろう。そのなかで永福門院の一首を紹介することにした。

 普段なら鳥の声が騒がしく、松に吹く風の音がしている山であるのに、それらすべての音をあまねく吸収しつくしたかのように、雪の山はしんと鎮まっている。特に雪の夕暮がたは、といった風情だろうか。この歌とても山中の積雪の歌ではなさそうだが、もとより古代の歌では多くが屏風歌であり、想像のなかに息づく風景であることが多い。

(略)
~~~~~~~~~~
以上、引用終わり。

ひょっとしたら
自分はどこかで白鳥達を文中にある「屏風歌」の内に留まらせているのかもしれないデス。
故に「坊ちゃん写真」になっているのかも。

古代貴族と自分を同列にするのもどうかとは思いマスがw
しかしながら、こういう考え方も一方では「あり」ではないかと考えてマス。

あかね書房「科学のアルバム」シリーズ

2010-08-28 08:17:23 | Weblog
「希望の家」のロビーにはこのシリーズの本が置いてありマス。

自分ぐらいの年代(自分は昭和52年生)の人間だと
小学校時代に図書館などでよく見かけたのではないかと思いマス。

自分の家にもこのシリーズの本がありまシタが、
大学時代に親が従兄弟の子供に譲ってしまい…
このシリーズの価値に気づいたのが本格的に写真を取り組み始めた頃なのでシタ。

桜井淳史氏、宮崎学氏、栗林慧氏、片平孝氏、白籏史朗氏、吉野信氏…

現在、それぞれの分野の第一線で活躍されている方々ばかり。
著作によっては今の自分と同い年に作られたものであったりしマス。


今現在見返しても写真の古さを感じさせないのが凄いと自分は思いマス。

雅楽の音色と緑濃い森

2010-08-25 14:46:49 | Weblog
一応の暦上は「秋」デスが、未だに夏のような気がしてならないデス。

お盆の真っ只中の8月13日、熱田神宮に向かいまシタ。
この時も暑かったデスねぇ。
この日は雅楽講習会があったのか、雅楽の音色が聞こえまシタ。
その音色を時折BGMにしながら撮影を続けてまシタ。

その最中突然の通り雨に見舞われ
濡れ鼠になりながら撮影を続けまシタ。

その通り雨が過ぎ去って目の前に広がったのが…
雨上がりの靄に曇る森。
夢中でシャッターを切りまシタ。

画像はその雨後の森デス。

「イーハトーヴォ物語」

2010-08-19 00:10:09 | Weblog
講習会が終わって、心地よい疲労に襲われてマス。
ふと思って「イーハトーヴォ物語」という
昔のスーパーファミコンのゲームを思い出し
ニコニコ動画を徘徊していたら
偶然にもBGMを見つける事が出来まシタ。

スーパーファミコンソフト イーハトーヴォ物語BGM集


このゲームが出たのが1993年、
初めて手にしたのが学生時代でしたから1996年当時。

RPGというジャンルだったそうデスが、戦闘シーン等は一切ありません。
宮沢賢治の物語を知る人であれば良く構成されたゲームだと感ずるはずデス。
自分がしてきた中での衝撃のゲームの内の一つでシタ。

また、音楽も重厚さがあり、
発売の10年後にサウンドトラックが発売されるという異色とも呼べるゲームでもありマス。

ドラゴンクエストシリーズのサウンドを担当したすぎやまこういち氏、
このゲームの音楽は絶賛していたようデス。

コレクション

2010-08-17 13:25:30 | へうげもの
自分の背丈に見合う範囲で道具の蒐集などを少しずつしておりマス。
画像はほんの一部。
蒐集自体は学生時代からデスが、
本格的になったのは社会人になってからデス。

茶箱、茶碗、棗、茶杓(自作)、振出…
時には掛軸なども。

中でもとりわけ多いのがアイヌ工芸コレクション
アイヌ工芸作家の高野廣繁・啓子夫妻のものデス。

盆、椀、針刺、煙管、種火入れ、籠、まな板。
現代風にアレンジしたコースターなどもありマス。

自分でも瀬戸や古道具屋などに行っては琴線に触れるものがあれば
「背丈の見合う範囲であれば(ココ重要)」購入してしまいマス。

気に入った道具で茶を喫すると気分いいデスしね。
心の静養にもなりマス。


現在、もしあれば欲しいものは…
瀬戸唐津の「皮鯨」の茶碗デスかねぇ。

友人・知り合い

2010-08-12 23:03:05 | Weblog
この所、画像のないコラム形式の文章が続いてマスねぇ(^ω^;)


こうやって末席ながら写真家をやっている身の上、
周囲の友人・知人が多いなぁと感じておりマス。
雅楽や茶道にしてもデスけどね。

写真を筆頭とした活動は自分一人で切り開いたものでなく、
周囲に助けられたりした事が多いので、
「ありがたい事だなぁ」と思っておりマス。


友人・知り合いの活躍や近況は
ブログやTwitter、mixi、たまの電話で聞いたりしマス。

自然を相手に写真を撮っているので
ブログ等の文章内容や更新状況を見て
「何かあったかな?」とか
微妙な変化に気を留めたりする事がよくありマス。

自分がかかわったであろう状況によっては
「そういや自分、何かしたかなぁ?」
と自身に対して懐疑的(自己嫌悪?)になりながら、相手を心配しマス。

そう思うのは恐らくデスが、
人から助けられた事への裏返し的な意味の「恩返し」なんデスかねぇ…
まあ、「お節介」なのかもしれませんがw

人によってはそれを「自意識過剰」なんて言ったりしマス。
(何だかあらためて思い返しても意味不明な気が…?)

親にはよく言われることで
「自分を差し置いて相手の心配をしてしまうことがある」ようデス。
そういう行動に出る場合は大体「滅私」である事が多いデス。


さて…
そうやって文章を書いていて気づいた事…
結局、自分は「お人好し」なんだなぁ…

不安との戦い

2010-08-11 08:21:42 | Weblog
本日はお泊り天体観測デスが、
折からの台風4号の影響で雲が広がり、
大雨の危険もある為、中止となりまシタ(・ω・`)

ペルセウス座流星群も今夜が極大なので、親御さんも楽しみにしていたようデス。
自分も事前に望遠鏡を準備して当日を待ってた身デスし。

イベントについての不安は天気だけでシタ。





もう一つの不安を今抱えてまシテ、
その正体が解らず、変な不安にさいなまれてマス。
昨夜から今朝にかけて、不安の一つと考えた芽を摘んだ(いや、「摘んでもらった」が正しいなぁ)のデスが、
それでも尚、不安感が襲いマス。

この所の人間模様の錯綜に不安になったのか、
自分の現在の立場から来る不安なのか、
(う~ん… 後者かなぁ…?)

そろそろ「心の静養」の必要な時期が再び来たようデス。

「手ぶらでキャンプ」

2010-08-07 21:31:47 | Weblog
希望の家で8/3~4と8/6~7に行なわれた小学生向けに行なわれたキャンプが無事終わりまシタ。

8/3~4はある意味「やんちゃ坊主」共が集まったために、竈のブロックが破壊されたりとひっちゃかめっちゃかになった感がありましたが、
8/6~7は本当に素直な子が多かったのでスタッフとしても気分の良いものとなりまシタ。

画像は8/6~7のキャンプファイヤーで行なった、焼きマシュマロの風景。
8/3~4は曇りながら天体観測を行なったのですが、
8/6~7は見事に曇ってしまい、代替で焼きマシュマロを行なったという訳デス。

子供達には夏休みの思い出として1頁に刻んでもらいたいデスね。



今日のナゴヤドームでのT-D戦、
山本昌選手が大復活!
ファンとしても嬉しい限りデス!