参院選は予定通りの
自民党のオウンゴールで終わった
勝った民主党も全然嬉しくなさそう
原因は全て安倍首相にあるのは間違いない
閣僚の任命責任という意味ではない
強行採決とかも関係ない
すべては首相のリアクションの悪さである
学校になぞらえてみようか
前担任の小泉先生は
時々変なことを言うけれど
表情豊かで生徒とともに笑ったり泣いたり
悪い時には悪いとしっかり子どもを罰する先生だった
今年の担任になった安倍先生
正しいことを言ってるのかもしれないが
どうにも表情がなく
学級内の不良にもあまり指導してくれない
何を考えているのかわからない
「・・・行くとも行かないとも言わない」(靖国)
「・・・上げるとは言っていない」(消費税)
嬉しいのか怒っているのかわからない
この学級は崩壊に向かうしかないのだ
生徒が求めるのは
一緒に泣いて笑って目標を指し示してくれる担任なのだ
次に見られるのは担任の交代劇であろうな
1学期の終了とともに
お別れする先生との送別会があった
まだ若い女性
現在の学校では貴重な存在だった
今、全国の先生達の平均年齢は45才
35才から55才の先生が70%を占めている
20代の先生なんて10%に満たないのだ
昔は違った
20年前なら年に数回、先生の結婚というイベントがあった
今や職員室の話題ときたら
腰を痛めた話、尿酸値が高いという話
10年後には小学校も
おじいさん先生おばあさん先生で
いっぱいになることは目に見えている
教員採用の計画性のなさといったら致命的である
教育はある意味で職人的な仕事である
教員免許も採用試験もあまり意味はなく
先輩教師から教わったり
技術を盗んだりすることで
先生として熟練していく所がある
それが同じ世代ばかり
どばっと採用するものだから
(我が校の担任も皆 三・四十代だ)
空白の世代が出てしまい
技術の伝承がうまくいっていないのだ
さらに少子化の影響もあって
採用を絞るものだから
先生になりたくてなれない若者がたくさんいる
その癖教師の数が定数に足りないので
先生になれなかった若者を臨時に採用する
我が校にも臨時採用の講師が3人いた(15%だ)
学校もハケンの時代なのだ
それでいいのかなあ
おもしろいお兄さん先生
優しいお姉さん先生
おっかないお父さん先生
きびしいお母さん先生
いろんな世代の先生がいて
いろんな性格の先生がいて
それでこそ勉強以外の事も学べる学校になるのではないのか
もうちょっと計画的に採用していかないと
未来の教育もあぶないぞ
とりあえず3人の臨時採用講師の試験合格を祈る
今日から夏休み
子ども達の楽しみは学校のプールで泳ぐことだ
プールで泳ぐのはいいのだが
休憩時間にプールサイドでまとわりつく奴がいる
アブである
花の蜜を吸うかわいいハナアブではない
家畜や人の血を啜る吸血性のアブだ
ワシはカやハチよりアブが嫌いである
小さい方はシロフアブ
大きい方はアカウシアブ
こいつらは音もなく人の体に止まり
チクッと血を吸って去っていく
噛まれた場所ははれて非常に痒い
アカウシアブはやけに黄色いのでハチと良く間違われる
刺された子の親が
「ハチを放っておくなんて学校は何をしているんだ」
と抗議してきたこともある
しかし
これらのアブはハチとは全く違う暮らしぶりなのだ
ハチは巣を守るためにだけ攻撃するから
人間から近づいたりしなければ襲って来ないが
アブは自分が卵を産む栄養をつけるために
自分から人間を襲う
ハチは巣を作るが
アブは巣を作らない
アブはカやハエのような暮らしをしているのだ
だからどうしても一網打尽になどできない
各個撃破していくしかないのだ
上の写真は本日水泳強化練習1時間の戦果である
これだけの子ども達を
手足の腫れから救うことができたと思えば
百円均一のハエたたきも喜ぶことだろう
何しろこんな口器(黒い方ね)で
傷つけられるのだから
刺された時も蚊とは比べ物にならないくらい痛い
蚊がスリだとするなら
虻はカツアゲである
蚊が万引きだとするなら
虻は強盗である
やっぱり虻の方が嫌われて当然だね
甥や姪が「学研の科学」でアリを飼ったことがある
そのおこぼれでワシも結構楽しんだのだが
この頃子ども達の噂でゼリーの中でアリを飼う道具が
おもちゃ屋で売ってるんだということを聞いた
小学校の理科教師としては一度試してみなくてはならない
アンツキャピタル サンシャインオレンジ 価格:¥ 1,449(税込) 発売日:2007-03-23 |
アンツキャピタル買ってみたよ
セットの中身はこんな感じ
入れ物+3つの袋
入れ物に水を入れて袋を2つ混ぜる
ごてごてになった
多分成分は寒天のような多糖類
3つ目の袋は着色料
緑を選んだのには理由はない
強いて言えばブログのカラーに合わせたかな
うまく溶かせずダマになる
この後電子レンジで熱する訳だが
こんなにダマがあってもいいのかしらという程だ
電子レンジに入れてみると
サラサラになって下のほうから澄んでくる
でも一番上の層はダマと泡で白くにごり
最後までそのままで固まってしまった
思案したあげく
上の泡の固まりをえいやっと剥いてしまう
ツルンと剥けてご覧のように透明のゼリーができた
さて
アリさんを拉致って来るか・・・
我が校は明日が終業式
午後は1学期の反省会がある
反省資料の打ち込みをしなくては
コンクールの一覧も刷っていない
とあわてているとT橋先生のお子さんが熱を出した
という連絡があり、学級に入らなくてはならなくなった
3年生とプールに入り放り投げたりして楽しかったから良いのだが
明日も休むことになるという
今日明日でやろうとしていた仕事を
今夜やらなくてはならない羽目になったので
ブログは写真1枚で勘弁してもらおう
それにしても
子供やパソコンというものは忙しい時に限って
調子を崩すものだね・・・
いつものように
「鈴柩先生、ヘビが!」と聞いて行ってみたら
まだ若そうなアオダイショウが人間に脅えていた
雀の巣を狙ってきたのだろうが
怖い人間に見つかってしまい
校舎裏の隅でおどおどしている
人間とヘビが向かい合って「こわいー」と言いあっている図
なんてきれいなアオダイショウだろう
このヒトは毒もないし子供達も帰った後だったので
殺さずに山に逃がすことができた
もう降りてくるんじゃないよー
前回端っこに寄って固まってしまった標本
もったいない
なんとかしなければ ということで
とりあえずハチが中心にくるように切断してみることにする
電動糸のこであっさり切れたものの
なんだか扱いにくい形になってしまった
じゃまな所を切ろうとして
前を切れば切りすぎて
そろえるために後ろを切るとまた切りすぎる
ワシは童話のアホなキツネか?
うーん丸くもなく、多面体でもなく
しょうがないや、これを磨いてみよう
粉まみれになってなんだかおいしそうだ
800番くらいのサンドペーパーでようやくこのくらい
2000番の細かいサンドペーパーでここまで透明度が上がった
でも不定形にしてしまった弊害が・・・
レンズ効果が発生して標本の正しい形がわからない
ぐにゃぐにゃと歪みまくる
子供達には大人気なんだけどね
あきらめて廃品利用のスタンドに飾る
経験値だけは上がっていくが
満足のゆく作品は遠いなあ
教訓「生物標本は直方体で作るべし」
雑草シリーズ
定点観測値(プール脇)に6月中旬に咲いていた
どうも写真の在庫が捌けないので
季節はずれになりがちだ
分子模型もなかなかビタミンまで行けない
ベンケイソウ科の多肉植物
地下茎のような茎が
地上を這う(地上茎というのか?)
常連のハコベと比べてもらえば分かるように
それほど大きな花ではない
花の色が明るい黄色なので写真写りはあまり良くない
コントラストがきつくなってしまうのだ
明るい背景を選んで処理してみたが
モデルのマンネングサさんは気に入ってくれただろうか
お顔はくどい
萼と花弁が交互に出るだけでもごちゃつくのに
雄蕊だのさらに内側の冠だの皆、自己主張が激しい
上の写真のマンネングサは花弁が6枚あるが
通常はこのように花弁5枚が星型に咲いている
四葉のクローバーなみにちょっとラッキーかな
万年草という名前は
その丈夫さからつけられたのだろうとは思うが
「万年係長」とか「万年ヒラ教員」
みたいで
「あんたは草にしかなれないよ」とも聞こえる
長生きしそうな名ではあるが
花が終わるまえに
用務員さんに刈られてしまった(合掌)
界面活性剤は長い分子の一方が
水になじみやすい構造で
もう一方が
油になじみやすい構造の分子の一群だ
このような画像でおなじみだろう
界面活性剤の中で
人間が最も古くからお付き合いがあるのは
石けんである
脂肪酸をアルカリで加工したものである
界面活性剤には大きく分けて
4つの種類がある
1 陰イオン系界面活性剤
~酸ナトリウム(石けん)
(代表:ドデカン酸ナトリウム)
固体の石けんでは
写真右側のカルボキシル基の部分に
ナトリウムやカリウム等の金属イオンがイオン結合しているが
写真は水に溶けた姿を再現するため
ナトリウムは省略している(以後も同様)
左の炭化水素部分が疎水・親油性
その長さは使用した脂肪によって様々である
~硫酸ナトリウム
(代表:ドデシル硫酸ナトリウム)
石けんの分子に似ているが
親水性の部分に黄色の硫黄が使われている合成洗剤である
このことによって溶液が中性にすることができ
台所用洗剤に良く使われた
~ベンゼンスルホン酸ナトリウム
(代表:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)
途中にベンゼン環が入っているため
より合成っぽい姿になっている
これも中性洗剤
ここまであげてきたものは
陰イオン界面活性剤と呼ばれるものである
親水性部分が水中で負電荷(-)を帯びる
生物の体も負電荷を帯びやすいので
反発して汚れを取り囲みながら
水で流れ落ちていく
つまり洗浄などによく使われる界面活性剤だ
2 陽イオン系界面活性剤
~トリメチルアンモニウム塩
(代表:ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド)
~ピリジニウム塩
(代表:ドデシルピリジニウムクロライド)
上の2種は右側の親水性部分が
赤から青になっていることがお分かりか
酸ではなくアンモニアに近い構造になり
水中で正電荷(+)を帯びる
するとどういうことになるかというと
人間の体にくっついてしまうので
洗浄にはむかない界面活性剤だ
シャンプーで失われた油分を補給するために
リンスとして使われる
また
陽イオンが生物に吸着しやすいことを利用して
細菌を取り巻いて殺す殺菌剤としても使用される
逆性石鹸と呼ばれる消毒剤オスバン液なども
陽イオン界面活性剤の仲間だ
3 非イオン界面活性剤
ポリオキシエチレン~エーテル
(代表:ポリオキシエチレンドデシルエーテル)
ポリオキシエチレン~フェニルエーテル
(代表:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)
非イオン界面活性剤は親水性部分が
イオンに解離しないので
中性洗剤としても使われる
他にも食品や化粧品業界で
乳化剤・保湿剤などとして広く利用されている
4 両性イオン界面活性剤
~カルボキシベタイン
(代表:ドデシルカルボキシベタイン)
両性イオン界面活性剤は
赤い部分と青い部分があることから推測できるように
酸性の時は陽イオン界面活性剤として
アルカリ性の時は陰イオン界面活性剤として働く
洗剤などのほか
リンスインシャンプーなどに利用されているようだ
~グルタミン酸
(代表:ラウリルグルタミン酸)
これは両性イオン界面活性剤として分類するのは微妙だ
赤い部分(酸)の方が多いのである
アミノ酸系界面活性剤というべきかな
酸の方が勝っているので溶液は酸性になる
そう
「ビオレママになろう弱酸性ビオレ」など
弱酸性の界面活性剤だ
弱酸性のうりは「肌に優しい」だが
その根拠は肌が弱酸性だからという薄いものだ
肌は汗や油を始終分泌していて
常在菌がそれを脂肪酸に分解するのだから
肌が酸性に傾くのは実はあたり前の事だ
アルカリ性の石鹸で洗っても
ほっとけば肌は弱酸性に戻ってしまう
肌は弱酸性になりたいのでなく、ならざるをえないのだ
それを
「弱酸性は肌に優しい」と売り出すのは
商売が巧いと誉めるべきだろうな
界面活性剤の界隈では
他にもマユツバ物がある
石けん信仰とも呼ぶべきものだ
合成洗剤は悪くて石けんは良い
という二元論も冷静に考えるべきで
石けんだって界面活性剤なので
細胞膜を破壊するし
環境を汚染する
天然とか合成とかいう言葉で思考停止せずに
上手に界面活性剤を利用していきたいものだ