約束からだいぶ経つがエステルの紹介である
エステルという一族は簡単にいえば
名称もその「酸」と「アルコール」を繋げて作られる
酢酸エチルは酢酸+エチルアルコール
吉草酸メチルなら吉草酸+メチルアルコールという具合
エステルの性質は他の炭化水素(ガソリン等)に似ているが
芳香を放つことで有用である
酢酸エチルなどはシンナー臭だが
もっと長いエステルになると果実香を発する
実際に果実の中にも多く含まれているのだ
酢酸メチル(シンナー臭)
酢酸ペンチル(杏の臭い)
酢酸オクチル(オレンジの香り)
酪酸ペンチル(バナナの香り)
吉草酸プロピル(リンゴの香り)
カプロン酸メチル(パインの香り)
アンスラニル酸メチル(ブドウの香り)
脂肪酸もアルコールも無数にあるので
エステルもそれ以上に無数にある
今回紹介したのはほんの一部だということをお断りしておく
ちなみに今回の分子模型では
エステル基(分子模型の赤い部分)の左側が脂肪酸由来
右側がアルコール由来の部分である
町の教育研究会理科部会の授業研で
久々に中学校の授業を見に行った
さすが中学生
挙手を促されてもなかなか手が上がらない
授業は太陽や月はどのように動いて見えるかということ
正解は「東から出て、南を通って、西に沈む」 なのだが
逆に考える生徒もいた
じつはこれ
小学校4年生で既に習っていることなのである
小学4年生から中学3年生の間に
既習事項は既習事項でなくなっていたワケだ
もちろん
小学生と全く同じ知識を教えてもしょうがないので
中学校では地球の自転ということを新たに教わる
今回の授業では
こんな「アースくん」という小道具を使用していた
アースくんの身になって
自分の回転でまわりがどう動いて見えるか確かめるのだ
アースくんの身になってみたり
自分が地球のように動いたり
色々やってみるのだが
しっかり理解できたのかどうか難しいところ・・・
結論
小学校で習うことは中学校に行けば忘れる
人間は忘れる生き物だから
「日常の経験」が数時間の授業に勝るということ
ローマ字なんかその筆頭だね