日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

3月14日

2014-03-14 | 震災

この日は子供達が続々と引き取られていった
家の流されてしまい
親戚を頼って町を離れる家族もあった
校舎で寝泊まりを続けている児童は41名

今日は私たち町内在住者が自宅を見てきて良い日
初めて町内を車で走ることになった
悪夢の中の風景
道路はかろうじて2車線あけてあり瓦礫が両脇に積み重ねられている
自宅へ続く国道は橋の近くで所で落ちてしまい通行止め

かなり遠回りをして町役場についた
そこから私の家までの道は通れないということで
瓦礫を踏み分けながら徒歩で家に向かう

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変わり果てた町に言葉を失う

Dsc00982
たどり着いた我が家には土台しかなかった
道路(だった所)を挟んで向かい側に
二階の半分を見つけた

Dsc00996
一階部分は粉々になったのか・・・
海に引きずり込まれたのか・・・

気を取り直して父母の消息を辿ることにする
情報のあった「T中学校避難所」で探すと
姿は見えず
張り紙に「K叔父のところへ行く」と書置きがあった
隣のM市の親戚である
道中「ケータイが通じる」という場所で
しばらく電話をかけまくる
妹には繋がり安心させることができた
弟にはPHSにメールを入れておく

叔父宅にはどこで追い越したのか先についてしまい
待っていると知人の車に乗せられて父母がやってきた
再会できたことに涙腺がゆるむ
今後しばらく避難所で働くことになることを伝えて
Y町へ戻ることにする
帰り道も変わり果てた風景に目をふさぎたくなる
電柱の上からぶら下がっている漁具
逆さまになった自動車
故郷は記憶の中にしか残っていないことを思い知らされる

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