日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

昆虫、植物のステロイド(分子模型)

2007-07-15 | 分子模型図鑑

ステロイドの続きである

 

エクジソン(脱皮ホルモン)

エクジソン

昆虫のホルモンである

サナギや成虫への変態を司る

蚕などの幼虫を軽く糸で縛ってやると

前半身だけがサナギになる

このような実験によって

脱皮ホルモンは胸の前部で作られていることが分かっている

昆虫だけでなくカニやエビなども

このホルモンによって脱皮する

 

ソラニン

ソラニン

植物ステロイド配糖体

写真左下が糖で右上部がステロイド

ソラニンは ジャガイモの芽に含まれる神経毒

小さいジャガイモには多く含まれている

中毒すると頭痛・嘔吐・胃炎を引き起こす

ジャガイモが古くなって緑になると

ソラニン含有量がどっと増えるので

ジャガイモさっさと皮を剥いて食ったほうがいいということだ

同じナス科の植物トマトやピーマンにも含まれてる

 

ジギトキシン

ジギトキシン

薬用植物ジギタリスに含まれる

ステロイド配糖体

心筋に強く作用するので強心配糖体と呼ばれる

心臓の薬として使われるが

トキシン(毒)という名の通り分量によっては致死性の毒である

強心配糖体は様々な植物に含まれており

例えばスズランにはコンバラトキシンという強心配糖体が含まれる

スズランの場合は毒としての方が有名か

 

サポニン(ギトニン)

サポニン

ステロイド配糖体だが

界面活性効果が強いもの

水に溶けて石鹸のように泡立つものをサポニンという

糖の部分が水と親和性が強く

ステロイド部分は油と仲がよいため

まさに石鹸のようにコロイドを作る

天然の界面活性剤である

分子模型図鑑 

次回は

界面活性剤に進む

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