世はなべてダイエット・・・
太るのが嫌だったら
運動を増やすか
食べるものを減らせばいいのだが
どうやらそれは嫌らしい
そこで甘味料や油を
人工の物にする商売が成り立つ訳だ
人工甘味料についてはこちらを参照の事
本日は人造脂質のご紹介
まずは油というものの分子構造をおさらい
脂質の例(トリオレイン)
グリセリンに脂肪酸3個が結合したものだったね
これらの脂質は体内で消化酵素の働きで
三つに分解され吸収される
それは改めて細胞で自分の体用に
合成される訳だ
太らない油の開発競争で
各社の回答はどうだっただろうか
エコナクッキングオイル
花王の回答である
3本の脂肪酸を2本に減らしてある
ジアシルグリセロールと呼ぶ
2本の脂肪酸がグリセリンとくっついている
普通の油脂は分解すると
真ん中の脂肪酸がグリセリンとつながったままで
その1本を中心に脂質の生合成が行なわれる
ジアシルグリセロールは分解されると
端っこの脂肪酸にグリセリンが残る
だから脂肪になりにくいという理屈だ
ヘルシーリセッタ
日清オイリオの回答
脂肪酸の1本を中鎖脂肪酸に変えている
分解された中鎖脂肪酸は
脂肪としては再合成されにくいので
太りにくいという理屈だ
ホームページでは
「ヘルシーリセッタは、トリアシルグリセロールという油本来の分子の形で」
と仮想敵「エコナ」に対するライバル心あらわである
オレストラ
P&G社がポテトチップスのために使用した
代替油脂「オレストラ」
日本で発売のプリングルズには含まれていない(筈)
グリセリンの代わりの単糖類に
3本でなく6本の脂肪酸がくっついている
ここまでくると人間は消化不可能
つまり太らない
でも消化できないので
下痢をする等の副作用がアメリカで問題になった
食べても太らないということは
栄養分ではないということだ
貧しい国の餓死寸前の子どもたちに
太らない油を望んで買う人たちのいることを
知らせたくないものだ・・・
健康オイルと呼ばれて販売されているけれど
自然界にほとんど存在しない形の脂質を
大量に摂ることは
自分の体で人体実験をしているのだということを
心して取ってほしい
私はこれらの油を摂ることに不満はないが
自分の子供には食べさせたくないなとも思うのだった