「鈴柩先生、蜂の巣!」
と養護教諭の先生が入ってきた
行ってみると
給食室の入口に確かにハチの巣が・・・
巣の形からしてキアシナガバチのようだが
成虫の姿はない
アシナガバチはスズメバチほど攻撃的ではないので
本当はそっとしておいてやりたい所だが
場所が悪かった
給食準備と片づけで子供達が
ワイワイ通る所の真上である
申しわけないけれど撤去させてもらう
アシナガバチはお母さんが一人で冬を越し
春から巣作りを開始する
旦那に死なれておなかの子を一人育てる母親
を想像して胸が痛む
真ん中の部屋から作り始めるので
内側の幼虫から先に成長していく
写真中央の二匹は白い蓋で部屋を閉じて
サナギになろうとしているところだ
ということは巣がここまで大きくなっても
お母さんは一人でがんばっていたのだ
ごめんねといいながらも
虫好きの子供達と一緒に部屋の中を確かめると
15人姉妹・・・(この時点ではメスしか産んでいない筈)
長女が成人すれば
お母さんの仕事を手伝ってくれるから
少しは楽になる所だったのにね
末っ子はもちろんまだ卵の状態だ
母子家庭の留守宅を襲って家ごと失わせてしまった
こないだのニジュウヤホシテントウの虐殺といい
わたしは大悪人である(鬱だ)
帰ってきたお母さんバチは
巣のあった場所をうろうろ捜し回った末に
飛び去って行った(ゴメンm(__)m)
森の中にでも新しい家族を作ってほしいものだ
これはそのお母さんとは違う個体だが
アシナガバチの姿
アシナガバチの生態については
とてもよい本がある
小学4年生の児童が観察した日記をまとめたもの
この本を読んだせいで今日の記事は
アシナガバチに感情移入しすぎたかも
雄太昆虫記―ぼくのアシナガバチ研究所日記 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2002-03 |