日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

青空の絞り粕(皆既月食)

2007-08-31 | 覚え書き(メイン)

出張から無事に戻ってきた

出張の話は後程書くとして

 

28日の月食のことを書いておく

天気が悪かった地方もあるようだが

わが町ではなかなか綺麗に見えた

Dsc04374

20時すぎ 帰宅の途中の写真であるから

皆既月食が終わりかけ

下側から明るくなりつつある頃の写真だ

 

月の色が赤いのは

地球で青い光が散乱されて赤だけが届くから

つまりは

青い空の残りの赤

夕焼けの赤とおんなじだ

Dsc01922_1

普段の月の色はこちら

 

本当は月食を何分おきかに撮影して

ここに載せるつもりでいたのだが

テレビを見ているうちに寝てしまっていた

9時前に寝るとはお子様ね

と自分でつっこんでおく

悔しいな

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鬼蜘蛛(オニグモ)

2007-08-30 | 昆虫

「先生、オニヤンマがクモの巣に・・・」

悲痛な3年生の叫びにカメラを向けると

Dsc04322

体育館の2階のことではないか

どうして子供の目は

虫の事となると良く見えるのか不思議だ

Dsc04324

ハシゴを登ってみると

見事にぐるぐる巻きにされているオニヤンマ

勇猛なオニヤンマもこうなっては身動きがとれない

Dsc04330

捕らえている方はオニグモの仲間のようだ

奇しくも鬼対鬼の対決となったらしい

この逆にオニヤンマがオニグモを食うこともあるので

この結果は運が分けたのかもしれない 

食うか食われるか・・・

きびしい生存競争である

ちなみに今日まで出張なので

この記事も28日に書いている

今頃、私は沿岸に向かってドライブ中の予定

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鬼蜻蜒(オニヤンマ)

2007-08-29 | 昆虫

今日は出張中につき書き置き・・・

今ごろ私は旅館を探してうろうろしてるでしょう

Dsc01190

花壇のマリーゴールドに

弱ったオニヤンマが縋り付くようにとまっている

もっともオニヤンマは体が重いせいか

普通のトンボのようなとまり方は普段でもしない

ぶらさがるように縦にとまるのだ

Dsc01198

オニヤンマは子供達に大人気の昆虫の一つだ

教室に入って来ようものなら

「オニヤンマだ」

と授業はストップ

羽音を立てながら優雅にホバリングするオニヤンマを

みんな目で追いかける羽目になる

 

バリバリの肉食昆虫なので

トンボの仲間もバリバリ食う

魚の中ではサメのような立ち位置だ

さすが鬼という名を冠するだけのことはある

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海猫集合

2007-08-28 | 写真

港町に住んでいるが

普段の生活で海鳥に会う機会はそうそうない

しかしごくたまに

Dsc02436

こんな光景を見てびっくりすることがある

Dsc01565

午後のことが多いのだが

なんであんなに集まっているのだろう

Dsc02418

ほとんどウミネコのようだ

海上で群れていれば

「あの下に魚群があるんだな」

と思うが

市街地で群れている場合

何を狙っているのだろう

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シクロプロパン(分子模型)

2007-08-27 | ものづくり

昨日のピレスロイドを作成するにあたって

三員環が必要となった

三つの炭素が輪を作った環状炭化水素だ

環状炭化水素はこちらで一寸だけ紹介したが

もう一度まとめてご紹介

シクロオクタン(炭素数8)

シクロオクタン

シクロヘキサン(炭素数6)

シクロヘキサン

シクロペンタン(炭素数5)

シクロペンタン

ここまでは私の持っている分子模型で

きちんと再現できた

Photo_310

Photo_311

炭素骨格はこのようになっている

4本腕の炭素は正四面体の形をしているので

腕と腕の角度は109度 

正五角形の内角は108度なので

シクロペンタンではほぼピタリと5つの原子が結合できる

 

ところが次の炭素数4の環状炭化水素

シクロブタンでは四角形になるので

内角が90度!!!!

Photo_312

109度の腕をむりやり90度まで曲げて

しかも内側が干渉するのでニッパでバリバリ削り取った

そこまでしてようやくシクロブタンが紹介できる

シクロブタン(炭素数4)

シクロブタン

模型でこんなに苦労することで分かるように

現実のシクロブタン分子もひずんでいるので

非常に不安定である

それなのにそれなのに

それ以上にひずんだ分子が存在するのだ

シクロプロパンは3つの炭素が

環状に繋がった分子だ

環状?三角形を環状とよんでいいのかね

正三角形は内角60度

私の分子模型では再現するのが不可能だった

しかし蚊取り線香の紹介にはこの三角形が必要なのだ

私は109度の腕を60度まで折り曲げるのをあきらめ

腕自体を切りとってエポキシパテで接着した

Dsc03330

パテを整形しみぞを作り色を塗った

Dsc04214

製作に1週間

努力の結晶を紹介しよう

シクロプロパン(炭素数3)

シクロプロパン

苦労してできたシクロプロパンだが

性質的にはプロパンガスと大差ないのが寂しい

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家庭用殺虫剤(分子模型)

2007-08-26 | 分子模型図鑑

最近のハチ退治のお供には

「スーパースズメバチジェット」という殺虫剤を使用している

スーパースズメバチジェット 480ml スーパースズメバチジェット 480ml
価格:¥ 2,625(税込)
発売日:2005-04-06

高いだけあってハチを瞬殺できる

成分表を見ると「プラレトリン」とだけ書いてある

調べてみるとこれが蚊取り線香から

派生してきたものだった

では夏のうちに家庭用殺虫剤の分子を紹介しておこう

 

蚊取り線香というと日本の昔から在るもののように思うが

実は原料の除虫菊がアメリカから伝来したのが明治18年

渦巻型の蚊取り線香が発明されたのは

明治28年になってからだ

大日本除虫菊(金鳥)の創業者の奥さんが発案者

除虫菊の何が蚊に効くのかというと

ピレトリンという成分だ

ピレトリン

ピレトリン

写真のピレトリンの左側に菊酸というカルボン酸が付いている

菊酸

菊酸

三員環が含まれたカルボン酸であるが

実はこの菊酸とアルコールの化合物(エステル)が

ピレトリンの正体だ

昆虫の神経伝達を阻害して殺す

お菊さんだからといって呪い殺すわけではない

ピレトリンの誘導体をピレスロイドといい

様々な合成ピレスロイドが現在作られている

ピレスロイドは哺乳類・鳥類に対する毒性が低いので

家庭用の殺虫剤として広く使われている訳だ

 

ピレトリン自体いまだに使用されており

アース製薬のアリアースピレトリン

しかし現在の蚊取り線香はピレトリンを使用していない

アレスリン

アレスリン

アース渦巻香・キンチョウの渦巻に使用されているのが

アレスリンである

左半分「菊酸」構造が変わっていないことを確かめてほしい

アレスリンは熱に強いので

火をつけて使う蚊取り線香に適しているということだ

アースマットもこのアレスリンを使用している

金鳥蚊取りマットはこちらだ

フラメトリン

フラメトリン

これも「菊酸」構造はそのまま残っている

 

アースジェットキンチョールなどのスプレー式殺虫剤には

次の2つの成分が配合されている

フタルスリン

フタルスリン

レスメトリン

レスメトリン

フタルスリンは即効性が高く

レスメトリンは致死性が高い

素早くカやハエを落し確実に始末しようと言う訳だ

 

次に液体蚊取りだが

プラレトリン

プラレトリン

アースノーマットはプラレトリンを使用している

ようやく出てきた

スーパーハチジェットもこれだ

ここまでの分子全て似通っていることを確認してほしい

左側の「菊酸」構造は温存されている

 

だが蚊に効くカトリス・キンチョウリキッドでは

ちょっと様子が変わってくる

トランスフルトリン

トランスフルトリン

メトフルトリン

メトフルトリン

緑色の球体は塩素原子

灰褐色の球体はフッ素原子を表している

右側の分子構造も大幅にかわったが

「菊酸」部分をいじってあるのがおわかりだろう

このあたりが殺虫剤の最先端なのだろうな

 

今回調べてみて

金鳥もアース製薬も情報公開が進んでいて

成分を公表しているのが助かった

フマキラー(ベープ)はホームページでは

成分を調べられなかったので

ぜひ改善をお願いしたい所だ

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蜂の巣探索の失敗

2007-08-25 | 昆虫

連日教室でのスズメバチ目撃情報が絶えない

巡回しても巣は見つからない

見つかるのは比較的安全なアシナガバチの巣ばかり

Dsc04148_1

今日もまたコアシナガバチの巣が見つかる

職員玄関の雨どいの所に作っていたのを発見

駆除を命じられたので

かわいそうだが撤去

 

さていったいスズメバチの巣はどこにあるのだろう

戦況が膠着していた所へ

敵兵を生けどりにしたという情報が入る

6年生のT君がコンパスの箱に入った所を閉じ込めた

Dsc03944

生きているキイロスズメバチ

今まで

先生達に撲殺されたり毒殺されたりした死体と対面していたので

この捕虜を有効活用しようと考えた

職員室に連れ帰り

スズランテープの細切りを瞬間接着剤でくっつける

その作業の間にも捕虜が抜けだし

職員室を飛び回るなどのハプニングはあったのだが

なんとか準備ができて

外に出て捕虜を泳がせる

目印をつけた敵を逃がして

巣の位置を確かめようという作戦だ

 

だが結果は失敗

赤い尻尾を50cmほど垂らしたスズメバチは

高く舞いあがり屋上へ消えてしまった

屋上から先の逃亡先は不明のまま・・・

屋上で放せば良かったと後悔したが

後の祭

まだスズメバチとの戦いはつづくようだ

 

Dsc04185

今日の快晴:久しぶりなので1枚パシャリ

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黄揚羽蝶(キアゲハ)

2007-08-24 | 昆虫

昨日のウンチの主は

Dsc04067

このヒトであった

キアゲハの幼虫である

蝶の幼虫の中で特に美しいのではないだろうか

Dsc04153

最初の写真は高校生ぐらい

2枚目の写真は中学生ぐらい

すごい食欲でセリの葉を食いつくす勢いだ

キアゲハ幼虫は芹科の植物を食草としている

この子等は自生のセリだからいいが

人参やパセリなどにつくと害虫として駆除される運命だ

Dsc04123

この子は小学生くらいか

ちょっといじめてみたら

頭からオレンジ色のツノを出した

同時にフルーツ臭を刺激的にしたような臭いを出す

色と形と臭いで敵を驚かせて身を守ろうというのだ

ここのキアゲハは我慢強いのか

けっこう乱暴につついてもツノを出さない

Dsc08812

幼稚園から小学校にかけては

鳥の糞の真似をしている

大人になるにつれて緑色部分が増えてくる

Dsc08816

直上の2枚は昨年の秋に写した写真

黒色の部分がかなり広いように思える

個体差なのか

季節による違いなのか

ちゃんと羽化して成人すると

Dsc03960

このように立派な蝶の姿になる

今年こそは羽化を観察したいものだ

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芹(セリ)

2007-08-23 | 写真

夏になってプールを使う時期になると

排水路にセリあうようにして生えてくる草花がある

Dsc04056

春の七草ではナズナ・ハコベに続き3番目の登場だ

春の七草というが花が咲くのは夏の盛り

Dsc03998

足下はびしゃびしゃ水に浸かっている

変わった趣味の花だ

Dsc03999

白く小さな花が多数集まっている

Dsc03983

葉を見ると

黒くてゴロンとした固まりがあちこちに・・・

これはウンチだ

犯人は誰だろう(ちょっと顔見えてるね)

つづく

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ハティーハンター

2007-08-22 | 昆虫

2学期始まって早々なのだが

3階の教室での蜂の侵入情報が相次ぐ

行ってみると

キイロスズメバチだ

攻撃的な部類のハチなので子供達が刺されないか心配

巣を探して校舎内外を歩くが発見できず・・・

 

用務員さんが「蜂の巣があったよ」と連絡をくれる

体育館のプール側の壁に存在した蜂の巣は

コアシナガバチの巣だった

Dsc03992

以前紹介したキアシナガバチの巣とは形状がだいぶ異なる

Dsc03991

アシナガバチも個性やこだわりを大事にしているのだろうか

教室へ侵入したスズメバチではないし

そんなに危険な奴らでもないので

そっとして置きたかったのだが

やはり学校なのでシュシュッと退治させていただいた

一目散に散開するコアシナガバチ達

Dsc04003

Dsc04004

一匹だけ

巣と子供を守ろうと勇敢に戦い抜いた戦士がいた

誇り高きアマゾネス

ボクはキミのことを忘れない

 

さて問題はキイロスズメバチである

巣が巨大になる前に発見したいものだ

ハティーハンターの名にかけて

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