仕事が終わらん・・・
1月は いってしまった
2月も にげてしまった
3月は さろうとしている
4月は しんじゃうよぅ ○| ̄|_
5月になってから ごろごろしよう
アルコールについていた水酸基
一つだけでは寂しそうだった
もっと沢山つけていくと
どんな化合物になるのだろうか
エチレングリコール
炭素2個に水酸基が一つずつついている
とろみのある液体
水に溶ける
ちょっと甘みがある
エンジンの不凍液などに使われる
昔、輸入ワインに混入していたということで事件になった
グリセリン
炭素3個に水酸基が一つずつついている
エチレングリコール同様
とろみのある液体
水に溶ける
ちょっと甘みがある
不凍液にも使われる
毒性がほとんどないので
化粧品・画材・医療分野でも広く使われる
唇の荒れに塗ったり浣腸液に使ったり
シャボン玉に入れるときれいな色が出せる
グリセリンにはもう一つ脂肪の部品としての役目もあるのだが
くわしくは後述する
エリスリトール
炭素4つにそれぞれ水酸基がついている
水溶性の固体で
甘みがある
果実や発酵食品に含まれる
ブドウ糖を発酵させると現れる
キシリトール
炭素5個にそれぞれ水酸基がついている
砂糖と同じくらい甘い固体
このところ非常に有名になった
天然の代用甘味料
今日紹介したような甘いアルコールを
糖アルコールという
みんな弱い下剤の働きがあるので
キシリトールも取りすぎると
おなかがゆるくなってしまうので気を付けよう
砂糖と違って虫歯菌が栄養にできないので
虫歯予防のためガムなどに使用されている
それでは
キシリトールは砂糖分子とどのくらい違うのか
次回はご本家の糖類を紹介する
ここ一週間で来年度計画のすべてを
たてて
各学年授業時数の計算も済ませねばならない!
修羅場だ
どんなに忙しくても日々暖かくなってくるのは
嬉しい
いつものオオイヌノフグリは群生している
春だ
新顔も居るぞ
シソのような葉だが
恥ずかしそうな花がのぞいている
ヒメオドリコソウだ
やっぱりシソ科だった
オオイヌノフグリ・ハコベに続く
第3勢力の地位を占めていた
職員玄関前の花壇ではヒヤシンスが咲いていた
風信子という和名はフウシンスという
音からつけられたものなのだろうなあ
なかなかしゃれた和名だ
クロッカスは先週から咲いている
和名はハナサフラン
サフランと使っている時点で和名じゃないじゃん
とつっこんでみる
これはムスカリというヒヤシンス科の花
春だなあ
何より虫達が活動をし始めた
ミツバチ類はもとより
オツネントンボ(越年蜻蛉)
君にあえて嬉しいよ
その名の通り年を越して元気な姿を見せてくれた
今日から春であることを認めこれを証します
平成19年3月26日 鈴柩
昨日・一昨日と連続で送別会
飲むのと食べるのと喋るのが苦手なので
ずっと烏龍茶を飲んでいた
送別会が
吸うのと歌うのと遊ぶのだったらいいのになあ
でも小学5年の女の子と今度小学校の男の子に
遊んでもらっていたのでそれほど退屈しなかったよ
そんな私だが
大学時代にはエチルアルコールの水割りを
ビーカーで飲んだりもしていたのだ
というわけで今日はアルコールの仲間を御紹介
量が多いよ
覚悟はよろしいか
メタノール(メチルアルコール)
「目散るアルコール」 なんて呼ばれたりする
普通の酒精(エタノール)は体内で代謝されて
アセトアルデヒドから酢酸(酢)になるのだが
メタノールはホルムアルデヒドになって
それを分解する酵素がない
ホルムアルデヒドは有毒で
網膜を攻撃して失明に至るのだ
アルコールランプに入れるのはこのメタノール
間違っても飲まないようにしよう
最も簡単なアルコールで
メタンの水素がひとつ水酸基(ヒドロキシル基)に代わっている
水分子にも似て極性を持つので
水にもよく溶ける
エタノール(エチルアルコール)
人間に一番身近なアルコール
炭素数が2個のアルコール
あらゆるお酒に入っている
こんな簡単な分子でどうして
泣き上戸とか笑い上戸とか口説き上戸とか
人間の理性を失わせることができるのか
よくわからない
今度調べてみよう
イソプロパノール
炭素数三個のアルコール
プロピルアルコールとも言う
水酸基が端っこについていればプロパノール
これは真ん中の炭素についているので
イソプロパノール
なぜこちらを紹介するかというと
愛用しているメガネ拭きの主成分だからだ
これら小さなアルコールは
水酸基と炭化水素部分のおかげで
水にも油にも溶けるので
汚れ落としに最適なのだ
家電製品にもアルコールで拭くようにという
指示がよく記されている
イソアミルアルコール
エタノールの水割りを飲んだ話の続きだが
エタノール自体には風味も何もないので
すごくドライなウォッカという感じ
様々な酒の味を作り出しているのは
エタノール以外の成分の働きである
これは清酒に含まれている
イソアミルアルコール
あの日本酒の匂い成分だ
マツタケオール
アルコールは匂い成分としても大活躍
これはマツタケの匂いのマツタケオール
キュウリオール
キュウリやスイカなどウリ科の野菜に含まれる
匂いの素のアルコール
リナロール
だんだん分子が大きくなってきたが
これも匂いのもとになるアルコール
これは花の匂い
花の匂い分子にアルコールは多く
上の4つもそうだ。まとめて紹介
左上 ネロール
左下 シトロネロール
右上 グラニオール
右下 フェネチルアルコール
どれが何の花に含まれているのかは
よく知らない(バラの花とか)
メントール
タバコの場合メンソールの方がポピュラー
ハッカの匂い、シソ科の植物がよく含んでいる
左がL-メントール 右はD-メントール
このように鏡に写したようになっている化合物を
鏡像異性体というのだった
見た目は同じなのに
人間の鼻は優秀な検知装置なので
区別をつけることができる
ハッカ臭のするのはL-メントールのほうだけなのだ
不思議だねえ
ビタミンD
前回ビタミンAを紹介した
http://blog.goo.ne.jp/suzukiqqq/d/20070322
実はビタミンDもアルコールの形態をしている
とはいうものの
ここまで炭化水素部分が大きくなるともう水には溶けない
脂溶性ビタミンと呼ばれる仲間だ
ビタミンDは健康な骨を作るために必要となる
体内で作ることができる珍しいビタミンだ
何から作るかというと次項を見よ
コレステロール
ネガティブキャンペーンをやられて
すっかり悪者のコレステロールである
分子模型を見るからに「アブラ」っていう感じ
しかし
前述のビタミンDの材料になるだけでなく
副腎皮質ホルモンや性ホルモンの材料となったり
生体膜を形作ったり
生きるために必要な物質である
クジラのような形状をしているね
エストロゲン
性ホルモンの例として
女性ホルモン(卵胞ホルモン)エストロゲンの登場
水酸基が2個(二価)のアルコール
コレステロールのクジラからしっぽが取れた形状
女性ホルモンだが、男性にも分泌されている
これが過剰だと女性化乳房と呼ばれる状態になる
男性ホルモンのテストステロンなどもよく似た形状だが
アルコールではないので今日は紹介しない
「ホルモン」の回を待て
それにしても良く似た形状の物質を
我々の体はちゃんと区別して
男にしたり女にしたりしているのだ
不思議なものである
あの取り残された白鳥が気になって
今日も仕事前に川へ
いたいた。しょぼくれてる
と思ったらもう一羽
こちらは堂々としたオトナの白鳥
「仲間が居てよかったね」
と安心してみていたら
コイツが若いのをいじめるイジメル
威嚇する
つつく
首に噛みつく
うひゃあこんなお局様なら
いないほうが・・・
えさがなくなると二羽は
真逆の方へと泳ぎ去っていった
トビも撮った
さすが鷹科
ちょっとかっこいい
カモメも撮った
左端のはウミネコだが
右側のは多分カモメ
くちばしに赤黒ラインがウミネコ
黄色いのはカモメ
足がピンクだったらセグロカモメと聞いた
・・・・
えっとセグロセキレイ
だと思うが
ちょっと太りすぎでないかい
セキレイはもっとスラッとしたイメージが
やっぱりセグロセキレイのようだ
ツグミみたいな行動をしていた
白と黒の世界(地味な炭化水素)は今日で終わり・・・
生体内で見つかることはほぼない
と以前書いた炭化水素だが
もちろん例外がある
生体内の有名な炭化水素の紹介
リモネン
レモンなどの柑橘系の香りの正体だ
発泡スチロールを溶かす性質があり
強力な「ラベルはがしスプレー」などにも使用されている
ゴムも侵すらしく
風船にミカンの皮の汁をかけると割れる
とトリビアで言っていた
スクアレン
液体の油
いろいろな動物の体内に存在するが
有名なのはサメの肝油
化粧品などにも使用されているが
この頃は「深海ザメのエキス」とかいって
サプリメントの販売が好調のようだ
もちろんサプリメントに頼るようなことはお薦めできない
リコピン
ご存じトマトに含まれる赤い色素
これまたサプリメントに頼る人が居るが
本当はバランスの良い食事で取るべき・・・
βカロティン
人参などに含まれる橙色の色素
カロチンと呼ばれていた筈が
私に断りもなく何時の間にか
カロテンに・・・
「カロチン」「カロテン」?
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/kotoba_qq_03030101.html
悔しいのでカロティンの表記を使うことにする
さてそのβカロティン
大事な役目がある
2つに分かれてビタミンAになるのだ
ビタミンA
ちょうど半分のところで
水分子に似た紅白の部品が付いて分かれているね
この酸素(赤)と水素(白)の部品を
水酸基(ヒドロキシ基)という
そして水酸基がついているものをアルコールという
さあ
次回はアルコールの紹介だ
今日タミフルが十歳代に使用禁止になった
いずれこの欄で紹介するつもりではいたが
よい機会なので作ってみた
タミフル(リン酸オセルタミビル)
このようにリン酸塩として製剤されている
商品名が「タミフル」
ああ 黄色の原子は初登場だったね
今回の黄色はリン原子である
リン酸オセルタミビルは胃で溶けて体内では
オセルタミビルとして活躍する筈である
タミフル(オセルタミビル)
ごちゃごちゃした分子で初心者にはきびしいが
もっと後で紹介するつもりだったので仕方がない
タミフルを飲んだ後の異常行動について
学校に来た薬剤師は
「そんな精神に作用する構造ではないんですが」
と言っていた
ベンゼン環が存在しないからみたいな口ぶり
それではと「精神に作用する分子」も作ってみた
モルヒネ
ヘロイン
確かに構造図を見ると似ていないが
分子模型で見た時は分子の固まりの具合や
酸素の位置など素人目には似ているといえなくもない
あまり自信をもって
「異常行動はタミフルのせいではない」
と断言はできないように思う
公平を期するためにインフルエンザ治療薬も
あと2つ紹介して比べてみよう
リレンザ(薬品名ザナミビル)
シンメトレル(薬品名アマンタジン)
やはりタミフルとヘロインほど似てはいないなあ
百歩 いや 一歩ゆずって
タミフルについては
厚労省のえらい人の言う通り無害であるとしよう
だが日本での使いすぎについては文句がある
世界の七、八割を日本で消費して居るというではないか
タミフルの買い占めは頂けない
これは
「日本でタミフルの人体実験をしている」のか
「日本でタミフル耐性ウイルスの開発をしている」
のどちらかだとしか思えない
タミフルに耐性を持った新型インフルエンザが
日本から世界に広まったら
とんでもない汚点である
寝てれば治るようなインフルエンザならば
免疫力を甘やかさずに
一日余計に寝て治そうではないか
あやしい新薬に頼らずに・・・