昨日のピレスロイドを作成するにあたって
三員環が必要となった
三つの炭素が輪を作った環状炭化水素だ
環状炭化水素はこちらで一寸だけ紹介したが
もう一度まとめてご紹介
シクロオクタン(炭素数8)
シクロヘキサン(炭素数6)
シクロペンタン(炭素数5)
ここまでは私の持っている分子模型で
きちんと再現できた
炭素骨格はこのようになっている
4本腕の炭素は正四面体の形をしているので
腕と腕の角度は109度
正五角形の内角は108度なので
シクロペンタンではほぼピタリと5つの原子が結合できる
ところが次の炭素数4の環状炭化水素
シクロブタンでは四角形になるので
内角が90度!!!!
109度の腕をむりやり90度まで曲げて
しかも内側が干渉するのでニッパでバリバリ削り取った
そこまでしてようやくシクロブタンが紹介できる
シクロブタン(炭素数4)
模型でこんなに苦労することで分かるように
現実のシクロブタン分子もひずんでいるので
非常に不安定である
それなのにそれなのに
それ以上にひずんだ分子が存在するのだ
シクロプロパンは3つの炭素が
環状に繋がった分子だ
環状?三角形を環状とよんでいいのかね
正三角形は内角60度
私の分子模型では再現するのが不可能だった
しかし蚊取り線香の紹介にはこの三角形が必要なのだ
私は109度の腕を60度まで折り曲げるのをあきらめ
腕自体を切りとってエポキシパテで接着した
パテを整形しみぞを作り色を塗った
製作に1週間
努力の結晶を紹介しよう
シクロプロパン(炭素数3)
苦労してできたシクロプロパンだが
性質的にはプロパンガスと大差ないのが寂しい