昨日の糸魚川の最高気温は15度を超える4月中旬の陽気で、今日も朝から穏やかで桜の蕾が一気に膨らむことでしょう。友人の家の前の北陸新幹線高架橋と平行のえちごトキめき鉄道の線路沿いの道端の早咲きの彼岸桜が満開です。幹の太さはわずが10数センチほどの若木ですが、北風が当たらないことで見事な花ぶりです。
本日の糸魚川タイムス1面でも市内の早春の河津桜が掲載です。「枝垂れ桜の里」として知られる能生徳合地区と美山公園の見事な河津桜で、ソメイヨシノの開花前だけに目を見張ります。そして今年のソメイヨシノの開花は暖冬の影響で平年より一週間ほど早まるそうで、となると後一週間で開花でしょうか。
ところで新潟日報社では4月7日投開票の新潟県議選立候補予定者77人へ柏崎刈羽原発再稼働などについてのアンケートを実施し、19日の本紙で掲載です。原発再稼働を「認める」は3人、「認めない」は野党と無所属を中心に32人、「判断できず」が自民を中心に40人で5割を超えています。新人はともかく現職県議の「判断できない」という回答に、4年間の日和見な議会活動を垣間見る思いです。
また19日(火)配信の毎日新聞で、『除染土8割「再利用可能」 環境省試算 福島県内には抵抗感』の暗いニュースです。東京電力福島第1原発事故後、政府が福島県内で実施した除染で生じた約1400万立方メートルの土のうち、約80%が現時点で土木工事などに再利用可能とする試算を報じています。
行き場所のない核燃料廃棄物や、汚染水のみならず汚染土も全国へ拡散し、何事もなかったかのごとく来年の東京五輪を迎えようとする日本政府に首を傾げるばかりです。誰の目にもきれいな桜の花と、目に見えない放射能汚染の水や土、かって「美しい日本」と言っていた首相の薄っぺらさと政治家の責任が伝わる早春です。