すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

前原喜平さん「臨教審」からの35年を熱く語る

2019年01月12日 | 日々思うこと

今日は朝から穏やかで、日中の最高気温が8度を超える暖かさです。午後から憲法を守る糸魚川共同センターの“新年のつどい”があり、第1部はYouTube動画で元文科相事務次官の前川喜平さんの講演を視聴です。

これは昨年10月26日に都内大田区での講演会「向かう道は自分で決めよう!」で、演題の「教育と構造改革・規制緩和・市場化」を熱く語る前川喜平さんに、新年の活動のスタートとして元気をいっぱいいただきました。

とかく官僚が嫌われる昨今、前川喜平さんは今や“売れっ子講師”で、人気が高いのは社会に失われつつある秩序や原理原則を平易な言葉で本音で語っているからで、数ヶ月先まで講演予定がいっぱいというから驚くばかりです。

講演では森友学園や加計学園問題にもふれ、特に国家戦略特区の愛媛県の加計学園新設では「規制緩和に名を借りた私物化で、首相官邸の関与がないはずがない」と言い切る歯切れのよさです。さらに1984年(S59)に公布の「臨教審」(臨時教育審議会設置法)から、今日までの35年間の教育現場での問題点を詳細に語り、当時の中曽根首相主導の「臨教審」も悪い点ばかりではないとの見解です。(つまり、今日のアベ首相のやっていることの方が悪いと・・・)

また「臨教審」での新自由主義と市場原理、国家主義が少しづつ変質化して生涯学習体制となり、一人ひとりの学びと考える力を続けることや、ガチガチの学校に穴を開け学校外での学びを重視していること、教育・福祉分野は市場化してはいけないことなど、「なるほど」と納得でした。

第2部は会員相互の懇親で、前川喜平さんの講演感想や新年の抱負を語り合い4時前に閉会し、学びの大切さを再認識です。帰り際に会場の糸魚川地区公民館入口に正月の“繭玉”が2枝飾ってあることに気づき、市民憲章と一緒に撮りました。

我が家でも孫たちがまだ小さい頃には毎年飾っていた“繭玉”ですが、桑の枝が手に入らないこともあり途絶えてしまいました。そして一年前の今日は大雪警報発令で、今年はスコップを持って悪戦苦闘の除雪がまだ一度もないので助かっています。大雪警報!今冬最強の寒波襲来