すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

癒しの桑取谷と原発廃炉への道

2016年05月29日 | 地震・原発

29日はいつもならスタンディングの日ですが、昨日は森ゆうこさんの街宣行動があったことで今日はお休みです。朝からどんより雲の中、上越市の桑取谷の一番奥にある古民家「平左衛門カフェ」へ出かけることにしました。

一度訪れたいと思っていた所なので、かに池公園でのレッドアクションを終えた上越の友人Fさんと合流し、国道8号から桑取川上流10キロ程の横畑集落の「平左衛門カフェ」へ、友人の車でゆるい勾配の県道269号を走りました。

「平左衛門カフェ」は今では珍しい茅葺屋根で、築170年の再生古民家です。室内もかなり広く素敵な雰囲気で、お昼どきとあって何組かの先客がありました。ここの直ぐ先には温泉宿泊施設の「くわどり湯ったり村」がありますが、今日はカフェでランチと“おしゃべり”が目的です。

古民家の周りには屋根からの雪を消すための浅めの池が廻らされており、山間部のどの家でも見られる光景のようです。窓際のテーブル席に落ち着くと、友人との会話は「アベ政治を許さない」政治談議が中心で、ウッドデッキの先の田んぼから蛙の合唱が続き、何だか私たちの“おしゃべり”と競い合っているように感じました。

このところ忙しい日が続いていたこともあって、里山の原風景と美味しい牛すじカレーとコーヒーとヨモギのシフォンケーキの至福のひと時です。3時をとうに過ぎて田植えを終えた水田の中を下り、国道に出て友人と西と東に別れて帰途に着きました。癒しの桑取谷はまた訪れたい所の一つになりました。

今夜9時からはNHKスペシャル『廃炉への道2016 核燃料デブリ 迫られる決断』を視聴です。5年前の東日本大震災でメルトダウンした福島第一原発、その3つの原子炉を同時に廃炉にする前例のない闘いを取り上げた番組です。事故で溶け落ちた核燃料は「デブリ」と呼ばれ、廃炉工程の前に立ちはだかる最大の難関であることが伝わってきました。40年という気の遠くなる廃炉作業と、“神の火”に手をつけた人間の愚かさ、そして先日の広島での政治指導者らの“核なき世界”とを重ねる終日です。