気が重いよ…伊那篇

落ちるところまで落ちた男の日記

大相撲行司の話

2016-01-16 19:56:18 | 鶴竜・御嶽海&大相撲
御嶽海、4連敗ですか~、これで3勝4敗。
新入幕から2場所目、これが現在の実力です。
同じ突き押しで、小柄ながら横綱にまで昇進した北勝海(現八角理事長)の例もあります。
コツコツ稽古に精進して、幕内に馴染んで行けば、きっと花開きますよ。

でもね、私たち世代にも「久島啓太」という凄いアマチュア力士がいたのです。
後の久島海(出羽海部屋・故人)。
久島は、高校生で史上初のアマチュア横綱(全日本相撲選手権大会優勝)。
日本大学に進学後も3年連続で学生横綱(全国学生相撲選手権大会優勝)ですよ。
プロ入り後は、すぐにでも大関・横綱と言われていましたが、結局三役にも上がれませんでした。
同志社大学の服部祐兒(後の藤ノ川・伊勢ノ海部屋)も然り。
日大の遠藤聖大(現役・追手風部屋)も然り。
遠藤は、今日から休場で、十両陥落のピンチです。



今の段階で、御嶽海を過大評価してはいけないし、実力以上の期待も可哀想です。
アマチュア横綱や学生横綱で、後に大関・横綱になった人たちは、段階を踏んで少しずつ強くなって行ったのです。
(横綱まで行ったのは、輪島大士だけ)
中卒の叩き上げの力士たちが、デビュー1年の御嶽海をそんな簡単に勝たせてくれる訳がありません。

  

おっと、今日は行司の話でした。
昨年、立行司・木村庄之助と三役格・木村玉光が定年退職いたしました。
次に定年を迎えるのが、式守伊之助と式守勘太夫の56歳組。
あと9年あるのです。
もう木村庄之助が空位になって1年近く経ちます。
次期庄之助は、間違いなく現伊之助だと思うのですが、先の九州場所で指し違え2回で謹慎を食らってますからね。
庄之助昇進は、もう少し時間が掛かるのかも知れません。
次期伊之助は、三役格の勘太夫でしょうね。
この2人が、立行司になると、前述したように9年間安泰です。
そうなると、三役格・木村玉治郎(55歳)は立行司を1年しか務めることが出来ません。



今、既に三役格は4人います。
本当は3人体制ですが、庄之助空位のため、前倒しで4人いるのです。
以下幕内格8人。
十両格10人。
何が言いたいか分かりますか?
もう行司の有資格者(十両格以上)は、いっぱいいっぱいなのであります。
と言うことは、死去や廃業が無い限り、向こう9年間は行司の昇進は無し。
恐ろしいですね~。
一生懸命務めても、昇進出来ないのですから。



実は、幕下格筆頭行司は、長野県茅野市出身の木村亮輔です。
平成13年初土俵ですからキャリア15年。
まあ、あと5年は幕下格でも良いと思いますが、それからが長いですよね。
(大体初土俵から約20年で十両格に昇進)
とにかく、向こう9年間は誰も定年にならない訳ですから。
以前、ブログ内で「長野県出身行司の悲劇」というのを書きましたが、亮輔も出世の面で悲劇が訪れるかも。


にほんブログ村



にほんブログ村

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お袋の玉子とじかつ丼 | トップ | 3年間の任期満了 »
最新の画像もっと見る

鶴竜・御嶽海&大相撲」カテゴリの最新記事