すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

はやすぎるチャベスとオバマの握手

2009-04-19 21:33:21 | Weblog
チャベスとオバマの握手といおうか、ベネゼラとアメリカの握手と言おうか、両国の和解が必要以上に早く進みつつある。むろん目の前に展開しているのは歴史であって、それを小生がどう考えるかなどは、昨日行われたサッカーの試合のビデオを見ながら、「バカ、そこでシュートを打つな!」と叫んでいるようなものだが..
しかし、オバマ外交はかなり複雑系外交の現実の前に手詰まり状態にあり、オバマ政権自体の外交能力アップには、外交担当アシスト陣の陣容を整える必要がある。その中でラテンアメリカとの関係回復が早急に進めば、アテンアメリカ側に浮ついた期待感を生じさせ動じに旧ブッシュ政権と保守勢力の思わぬ攻撃を受ける可能性がある。ここしばらくは慎重姿勢が肝心なところだと思う。
一方アメリカのアフガン=パキスタン政策はブッシュ政権末期の情報をベースとしてオバマ流新機軸を展開しているのだが、これもきわめて危うい。これには日本も巻き込まれていくのだが、パキスタン情勢の急激な変化を見れば、今回のパキスタン支援決定もきわめて不確定な情報に基づく半年前の政策であると言わざるを得ない。一刻もはやく政権交代を実現させ、アフガン対策も日本やアジア周辺国の意見を取り入れた政策をオバマ政権にもアドバイスしたいものだ。このままではオバマ政権の外交は思わぬ落とし穴に落ちる可能性がある。まあそれは自業自得だとしても、一緒に穴に落ちかねない日本の行く末が心配だ。

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3 コメント

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強盗社会主義 (黄昏)
2009-04-20 07:17:32
シモン・ボリバルが独立に尽力した人口2700万人のベネズエラ・ボリバル共和国には300万人の公務員がいて、最低賃金も頻繁に引き上げ、大型公共事業も目白押し。
大盤振る舞いで低所得層にばら撒いてきた結果、ウゴ・チャベスは大統領就任10年を経ても50%以上の支持率を誇り、今年の2月に終身大統領になりました。
要するに社会主義者なわけだが、そのチャベスは現在原油安とインフレに追い詰められている。
なんせ総輸出の9割、国家歳入の5割が石油だから状況は深刻だ。
しかし、チャベスは日本の政治家のように、市バスの運転手に1600万円も年収を与えたり、驚くほど高額な退職金を保証したり、税金で桁外れな厚遇を維持するような事をさせてないからまだまだ人気が高い。
チャベスが行ってる社会主義的政策は比較的公平だが、日本の能無し政治家が寄生虫公務員とグルになって行ってる社会主義政策は、まさに「強盗社会主義」。
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反オバマデモ (黄昏)
2009-04-20 07:33:39
就任100日を過ぎて全米で反オバマデモが始まってる。そのオバマが2008年までに悪名高き投資銀行等金融界から貰った献金額はおよそ30億円、ちなみにヒラリーは27億円。アメリカ人も馬鹿ばっかりじゃないから、金融界と彼らの癒着を知った上で莫大な税金投入に怒っている。
そんな「おねだりコンビ」の基本外交戦略は何もしない事。とすれば、いよいよ日本は自主外交を行わざる負えなくなるだろう。
そんな能力が日本人にあるかどうかは別にして。
「終わってる韓国政界」ですら「外交ただ乗りはもう無理」と思ってるそうです。
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訂正 (黄昏)
2009-04-20 07:51:44
2008年までにオバマが金融界から貰った献金額は2700万ドル、ヒラリーは3100万ドルの間違いでした、訂正します。
ちなみに、2008年だけでオバマは1000万ドル、ヒラリーは735万ドルも貰ってる。
この「おねだりコンビ」に比べたら小沢なんて可愛いもんだな。
そんなわけだから、オバマ政権の経済担当の高官には金融界の息のかかった連中が沢山潜り込んでる。
まぁ、国民皆保険を叫びながら保険業界や医薬品業界から山ほど献金貰ってるヒラリーよりはマシ、なのでしょうか?
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