おめでとう、なでしこジャパンの勝利！

もう本当に何度リプレイを見たことだろう。画像の鮮明度は落ちるけど、ネットの動画のおかげで決勝戦だけでなく、それまでのシュートシーンも何度も見ることができる。仕事でPCに向かっていても、ふっと気がつくと、またそのシーンを見たりしていて．．．
アメリカ戦での不屈の戦いぶりとPK戦も素晴らしいが、やはり最大の突破口はドイツ戦の勝利だったと思う。前後半戦で失点せず、ここの延長でワンチャンスを生かしてシュートを入れたことが、なでしこジャパンを名実ともに最終戦勝者に押し上げたのだと思うな。偶然なのか、あるいは持って生まれた感性なのかはわからないが、数少ないシュートでも得点シュートがキーパーの逆サイドやブラインドサイドに飛んでいるのも素晴らしい。敗れたアメリカのキーパーが「日本チームには何か大きな力が後押ししているような感じがした．．．」と言っていたが、まさに「神業的勝利」に見えるシーンが多くあった。実際、東日本震災の被災地に元気を与えたいというチーム全員の意思も、「日本に勝たしてやりたい」という観衆の思いも、メンバーが死力を尽くして最後まで走り回るエネルギーにプラスアルファを与えたんじゃないかな？
日本女性の素晴らしさにも脱帽。男だったら、きっと、先行された段階でかなりあきらめたり、逆に焦って荒っぽいゲーム展開になったんじゃないだろうか。なでしこジャパンの不屈の精神と同時に、目の前の課題に、やらなければならないことをしっかり実行する日本女性の数千年を越えて蓄積した能力につくづく感じ入った。