政府はロケット発射誤報の意味がわかっているのか？

あーあ、やっちゃった！というのが正直な感想か！今回の二度にわたる誤報はオウンゴールのようなもので、実際の防衛課題としては相手がこちらの判断ミスを導くような霍乱手段をとってくるのだから、もうまったく対応できないということだろう。それこそ同時刻にノドンの試射でもされたら、完全にパニックになっていだだろう。
これで日本の防衛力の欠陥が世界中に公表されてしまった。自衛官のパソコンからの情報流出やスパイ事件などこれまでも大々的に取り上げられてきたが、日本の防衛力の穴の情報を外部にもらした防衛庁は一体どのような責任を取るのか？
北朝鮮が一応は科学的実験という外観を整えて、プロセスを踏んでロケット発射を実施しているのに、日本政府はこれをハナから否定してミサイル迎撃というようなテーマでイシュー化して国民感情を盛り立てた結果がこのテイタラクだ。国の名誉を損なう政府はどのようなペナルティを受けるべきなのか？
そもそもロケットの飛翔コース把握には、一段目ロケットの燃焼がいつ終了したかが把握できないといけないが、それはよほど北朝鮮の近くにでも観測地点を設けないと無理なことは最初からわかっているではないか。日本の技術力過信というか、自分の技術力の実態さえ理解できていないのではないか？孫子の兵法ではないが、「敵もしらず、味方もしらない」日本政府が自分を守れるはずがないではないか！もういい加減に軍備ごっこや愛国ごっこはやめにして、世界の中でおかれている日本の厳しい状況を認識してほしいものだ。
しかしまあ、平和ボケの日本だからこの程度の失敗で済む。本当に緊張感がある地域では、ミサイル飛翔の情報が入れば、直ちに報復攻撃のボタンが押されたはずだから、その結末はとんでもない悲劇として終わるにちがいない。いやはや、恐ろしい時代になったものだ。もうため息もでないほど、がっくり気が抜けた。