すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

911テロから8年間

2009-09-11 21:58:18 | Weblog
4年前の911郵政民営化選挙、そしてあのNYのWTCにハイジャック機が突入したアルカイダのテロから実に8年が経過した。その第一報が飛び込んできたのは、ちょうど九段の議員宿舎に向かう途中、靖国神社を通っているときだった。最初は機種も分からぬ航空機がWTCに衝突した、事故ともテロとも判断できないというような報道だった。当時はまだテロリズム研究者だった私は瞬間的にこれがテロだ、そして以前にもWTCを爆破したイスラム原理主義グループの攻撃だと理解した。部屋に飛び込んでスイッチを入れたら、つぎつぎと旅客機が突入する画面が流れた...そしてあの大崩壊。いまになっても、航空機がビル上部に衝突したことで、あのような構造の高層ビルが崩落することは信じられない。多段爆破のように崩落するビル、ペンタゴンに突っ込んだ旅客機の残骸の有無、途中で墜落した機の墜落原因など、あの事件はいまになっても不明な点ばかりだ。オバマ政権誕生と同時に、市民団体が真相究明のために訴訟を起こすと言われていたが、民主党政権になっても、新事実公表で、「テロとの戦い」にアメリカ国民を駆り立てた事件の真相究明を行うことは、あまりにも政治的に危険な行為なのだろう。しかし、その結果、アフガニスタンそしてイラクで8000名もの西側の若者が命を落とし、イラク・アフガン市民の犠牲はおそらく100万は超えると想定され、さらに今後の停戦合意、まして和平や和解プロセスすら存在していないことを考えると、アメリカ政府の間違った政策の影響はすさまじいものになる。ある意味、こうした戦争を続けることの恐れが、当初から一貫してイラク戦争に反対し続けたオバマの新政権を誕生させたともいえる。
私も、戦争や異教徒軍隊による占領を食い止めようと、何度も両国に入ったが、今となっては、すべては記憶のメモリの中だけに残っているにすぎない。
最近、パキスタンから帰国してきた国際機関職員が、現地でも「アルカイダ」にあまり影響力も脅威も感じなくなってきた、と言っていた。そりゃそうだ、911テロの後で怒ったリーマンブラザース破綻やサブプライムローン問題の嵐を考えれば、このWTCテロですら、色あせたものになりつつある。アメリカ情報で右往左往するのではなく、テロと現代社会の問題をしっかり研究してほしいものだ。いや、何にもまして国会の責任で、真相究明と平和再建に取り組まなければならない。

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2 コメント

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国際ニュース解説 (Unknown)
2009-09-11 23:30:06
田中宇の国際ニュース解説無料版

http://tanakanews.com
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国民を導く (Unknown)
2009-09-12 13:04:46
「危機のみが真の変化をもたらす」経済学者ミルトン・フリードマンの言葉だ。フリードマンは徴兵制を止めさせ志願制に変えさせもした。ニューヨークの貧民街にユダヤ系移民の子として生まれたフリードマンが現在「悪の権化」のように言われている。しかしホントにフリードマンの思想が今日の厄災をもたらしたのだろうか?マルクス主義がとんでもない連中に利用されたように、間違って運用されているだけじゃないのか?危機が変化をもたらし、社会を良い方向に変えるはずが、誰かに利用され更に悪い方向に向かっていく、不幸な事だ。
イラク戦争に反対してた上院議員が飛行機事故で死んだり、反戦派の議員が実は軍事産業からしこたま献金貰ってた、なんて話を聞くと、とっても日本の国会や政治家が一連の「危機」なるものの真相解明なんて出来る気がしない。復興資金にしても、アフガンのお偉いさんが私腹を肥してる、なんて北朝鮮みたいな話を聞くと「日本人の貴重な税金が」とも思う。
アメリカだけの話じゃなく、政治家が「国民を導く」なんて発想を持ちだすと非常に危険だ。導く為にあらゆるものを利用するようになり、強制したり義務化するようになる。それらの事が常態化すると国民がそういう事に麻痺してくる。
「政府からの自由」というフリードマンやソローの発想ってのはそういう事への警鐘だろう?日本人は彼らから学ぶべきだ、「国民を導く」なんて傲慢な政治家に騙されない為にも。
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