半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

多くの大切なものが喪われた失われた1年だった

2013年12月28日 13時58分47秒 | 日記
息苦しさと同時に、自分の周りにある空気にも似た大切なものが、
どんどん揮発しているようで、不安がつのる。

まやかしにも似た、たかが景気浮揚策などと引き替えに、絶大な力
を有する政権を誕生させてしまった国民がこれから背負うべき荷は、
あまりにも大きく重すぎるのではないだろうか。

この一年を振り返ってみると昨年末に、あの忌み恥ずべき男の野田
某が自爆解散をし、自民党が巨大与党にまんまと収まってからは、
文字どおり忌むべき数々の政策が為されて来た。この自爆解散は、
小沢一郎氏の力を削ぐために、既得権者から圧力があり、実行したと
いう説もあるが不明である。
本来なら、あの選挙、野田は落選確実と目されていたのに、選挙区有
権者の見返りを期待しての愚かなる温情か、はたまた‘ムサシ’なる
怪しげな開票システムのお陰か、野田自身最高の得票で当選してしま
ったのには驚愕した。
この衆院解散こそが、結果として今の国民に背信する悪政をもたらし、
内外共に不穏な状態に貶めたわけであるから、あのマンボウ面の石破
の言を借りれば、まさにテロ行為そのものだろう。

安倍のミクスとかいう経済政策、これとて、実態経済にどれだけ効果を
もたらしたのか、全く不明で、経済政策とは無関係に、タイミング良く
ドル高になったことで円安に振れただけの濡れ手に粟のような増益であ
って、小生が住む地方経済には、目に見えた効果は見られない。
マスメデイアが作り出す景気回復のムードに煽られて、高額商品を買う
輩や一部の大企業の賞与の大判振る舞いをマスメデイアは大げさに報道
し、如何にも安倍の経済政策の為せる技で景気が回復し、デフレ克服も
時間の問題などとヨイショするのである。ろくな企業努力もせずに、
ただ、円安を願うのは、こんなもの経営とは言わないだろう。

消費増税とて、シロアリによる無駄使いの追求はとうに忘れ、無駄遣い
など一切無いかのように、官僚を擁護する。どこまで、腐りきった連中
だと、怒ってみても田作の歯ぎしりみたいなもので、益々虚しさがつの
るばかりである。
税と社会保障の一体改革などと言うのは、名ばかりで、消費増税分の税
収を選挙地盤の足固め目的で公共事業に回し、肝心の社会保障費は、
給付額を減らす一方で、大企業の言いなりになって、再配分のパイを
縮小することに血道をあげている。

法人税についても、下げる方向で検討を進めるらしい。日本の法人税は
企業優遇税制等々を勘案すれば、高くないわけで、空前の利益をあげ、
天文学的な内部留保を有する銭ゲバ企業の復興特別法人税などは前倒
しで廃止してしまった。一方では薄給の身の労働者の復興特別所得税は、
この先25年も続けるというのだが、腹立たしい限りである。この収奪
した税金とて、金に色が付いているわけでもないので、何処に使われる
か分かったものではない。

憲法改正問題も国民にとって、非常に頭が痛い問題で、悲しいのは、本来
は経済よりも大事な問題なのに、嘘か誠かわが国の憲法の存在さえ知らな
い者がいるのだから、日本国憲法の三大基本原理など知る由もないわけで、
今その理念が極めて危うい状況におかれているというのに、全くもって他
人事で、おまかせ民主主義もここまで極まると最早手遅れの感がある。
戦前に日本を取り戻すことを政治の命題にしている安倍にとって、今回成
立した平成の治安維持法と国家安全保障会議(日本版NSC)は、憲法改正の
為の端緒だけではなく、絶大なるフリーハンドならぬゴッドハンドを手に
いれたようなものだろう。
この悪法を改正、廃案に持ち込むための道のりは絶望するほどに遠いが、何
としても、彼らのウイークポイントを突いて、政権転覆に繋げ、今度こそ真
の政権交代を成し遂げなければならない。

靖国参拝の問題も、中国、韓国との険悪な管径を解消して、良好な関係を取
り戻さなければならないのに、相手の気持ちを逆なでするような破局的な関
係に敢えてしているような気がしてならない。宗主国の機嫌まで損ねてしま
い、今後、丁寧に説明して理解を得るなどと言っているが、本来、我々のコ
ミュテイにおいて、隣近所が嫌がるようなことばかりしていたら、その関係
は成り立たないが、それを理解出来ない軽薄な、このお坊ちゃま権力者には、
ほとほと困ったものだ。
米国は、口とは裏腹に、日本と中国が険悪な関係にあった方が、経済でも外
交でも都合が良いに決まっているわけで、漁夫の利を得るのは誰か考えが及
ばないらしい。


経済システムは、本来は生身の人間が人間らしく生きるための社会システム
の補完システムであったはずが、今は、経済がうまくいけば、全てうまくい
くというのが強い風潮になっている。いわば、トリクルダウンと言うらしい
が、肝心の賃金が据え置かれていて可処分所得増えない現状でトリクルダウ
ンなどあり得ないだろう。
なにせ、会社は、幾らでも補充が効く使い捨ての身の社員のものであるはず
がなく、全てが、経営者と株主のものであるわけで、鉄面皮の多国籍企業な
どに「人は石垣、人は城」などというかつては日本にあった経営理念などわ
かるはずがない。
東京大学の鈴木宣弘教授の言葉を借りれば、「今だけカネだけ自分だけ」の
狂騒状態になっていて、1%が収奪するための万全な経済システムの構築に余
念がない。
その1%が悲願としている悪魔の経済システムであるTPPについても選挙公
約などはとうに投げ捨てて、一つもメリットなどないのに、TPPの協議に参
加するにあたり、入場料に手持ちの切り札を使ってしまうほどに前のめりにな
っていて、これでは、根こそぎ収奪されるのを待ち望んでいるかのようだ。
現にJPは黒いアヒルに乗っ取られてしまった。

マスメデイアの劣化を今年は、幾度か記したが、NHKをはじめとしてマスメ
デイアの偏向報道は政権交代と共に益々酷くなった。その昔、ペンは剣より強
しなどと教えられたが、あれは嘘だと言うことを改めて学習した。
そもそも持ちつ持たれつの関係で、酒食を提供されている情報提供者の悪口を
書ける訳がないし、だいたい紙面の半分以上が広告の新聞を教育に生かそうと
か、メデイアリテラシーを養うとか偽善ぶられても片腹痛い。


ここまで愚痴ってきて、益々息苦しくなり、指の運びが鈍って来たので、止め
るが、とにかく、何か大切なものが、生爪を剥がされるような痛みを伴って失
われていくような喪失感がある。
来年こそは、国民主権者が衆愚政治から覚醒し、政権を転覆せしめなければな
らない。


今年一年、舌足らずな拙ブログを訪問して下さった皆様、本当にありがとう
ございました。
来年は、野菜作りの明るい話題を多く提供し、出来る限り更新にも励む所存です。
皆様、健康で明るい佳いお年をお迎え下さい。 
                          2013年12月28日

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。