半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

日本は壊れてしまったのか

2013年08月25日 08時42分26秒 | 日記
経済発展至上主義になってしまったこの国には、最早や望むべくものは無く。唾棄すべき苦々しさか残らない。

いつからこんな金さえあればそれで良いと言う浅ましい風潮が出来上がってしまったのだろうか。
ミルトン・フリードマンが提唱する市場原理主義がチリでの実験の成功に味を占めてから台頭し、これに活路を見出そうとしたレーガン、サッチャーらによりケインズ主は駆逐され、全ては市場に任せ、政府の関与を無くす小さな政府路線を取り始めてからだろうか。
これが、世界の主流になり、我が国も、構造改革、規制緩和を最善策としてとって来た。
結果、1%の富める者が残りの99%を踏み台にする実態ができあがった。

兎に角、経済成長に繋がる政策が善、その足を引っ張るような政策は疎んじられてきた。
日本の今を見ると最早、国の形態をなしていないとつくづく思う。
あの未曾有の大災害に始まり、原発の爆発を起点にして全くと言って良いほどこの国の目指す方向が見えない。あの日から2年半にならんとしているのに。

あのフクシマ原発の人災により、罹災した子ども達の甲状腺がんも深刻な問題なのに、原発事故との因果関係は無いとシラを切り、責任問題に至らないようにマスメディアを使って何事も無かったような振る舞いである。まさに、あちら側の人間とこちら側の人間の2分化されてしまって、由らしむべし知らしむべからずの状況が作り出されている。金に絡むことは知らぬ存ぜぬで通すのである。直ちに生命に問題はなどと誤魔化して。

この原発、連日の不手際で廃炉作業もままならず、現場は滅茶苦茶な状態でどこから手を付けていいのか解らない状態である。高濃度の汚染水300tが海に流れこんでおり、まさに東北、否、太平洋は死の海と化すのも時間の問題だろうか。
この問題は海外のメデイアが極めて深刻な問題として報道しているのに、当事国の日本国民は涼しい顔をして呑気なものである。

東電は既に破産しているのだから、解体して国有化して、国が本腰を入れて対応すれば良いものを責任の所在の希釈を狙い、死に体の会社を上場までさせてあるのだから呆れて物が言えない。株主の保護、天下りの連中の保護があるものだから其処には触れないでいる。何とも小憎らしい連中だこと。

この間の選挙も景気回復が一番などと自民党に投票した連中の責任を多くの国民が負わなければならないのは辛い。早晩、この国は、TPPによって、本格的な壊国に向かうのだから、今更嘆いてみたところで、詮ないが。

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