世相雑感

不毛な議論が続く。
現に殺戮が繰り広げられているのに武力衝突と言いつのり
ＰＫＯ派遣を死守しようとする。
憲法9条上問題があるので、戦闘とは言えないかららしい。
そこには、派遣されている自衛隊員の死と隣り合わせの危険など眼中にない。
如何にその場を言い繕って逃げおおせるか、それのみである。
まさに事件は、現場で起きているのだ。

例えば、法務大臣の件である。
あまりにも、低劣・愚劣な資質の大臣でとても国会の場の議論ではない。
しかし、いつの頃からこれほどまでに、国会議員の劣化が進んだのだろうか。
思えば、小泉劇場なる抵抗勢力を作りそれを叩きのめす視聴者参加型の選挙
辺りからだろうか。
とにかく、知名度の高いカリスマ料理研究家など票を稼げるバカタレなどを起用し
政治の中味などは問題外で、話題性や注目度だけで投票するいわゆるＢ層なるものが
そこに参加する。
実は小泉がぶっ壊したものは、自民党政治ではなく、日本の政治レベルだったのかも知れない。

以来、箸の持ち方も、挨拶の仕方も知らない、血筋だけのバカな世襲政治家が、政権の
トップに立ち、無責任にも途中で政権を放り投げ、その後、何事もなかったように相手の
敵失に乗じて政権に復帰し、他力本願のやけくそ政策が外的要因で上手くいったように
見え、それを勝ち馬に乗ることに長けたマスメディアが、失敗政策を質すこともしない。

口を開けば、私が政権に復帰してからは民主党政権の時より数段景気が回復し、賃金が
あがり、雇用が回復し云々と自画自賛が喧しい。実は全く違う内容であることが数字が示す。

まさに「オルタナティブ・ファクト」なるものが、恫喝絡みの国会答弁で発せられ、それを
真に受ける国民がそれを嘘つきを支える構図である。

今回のトランプとのゴルフ外交で夢のようなひとときを過ごした安倍は、所謂おべっか外交
なる首脳会談は大成功だったと喧伝し、政権の広報なるマスメディアの近いうちに発表する
支持率は７０％超えとなるだろう。
かくて、長期政権は、確たるものとなるだ。