前を見て・・

今日の昼間の病院勤務は、気が重かった。

いい歳をして仕方ないね。

昨夜なんか、なかなか眠れなかった。

朝、病院に行ってみると今日一緒に働く看護師は思ってもいない看護師だった。

「あれっ？・・・」そう思うと同時に「やったーー」と思った。

看護師の勤務表を改めて見てみた。「あー、こっちを見ちゃったんだわ私・・」
「なにが？」と別の看護師が言う。
「この人かな？と思っていたのよ。そしたら、この人は夜勤だったの。ああ良かった・・」

看護師は言った「そんなに考えてはだめですよ。あの人は確かにおかしいですよ、でも私は基本的には仕事は楽しくやりたいので割り切っています。
曲がったことが嫌いなんですって。その日勤務でちょっとなあ・・と思っても忘れたほうがいいですよ。そしてまた、新しい日に向かうようにして。
あの方は、目に余るとき私が強く注意すると泣いてしまうんですよ。強いようで、実は弱い人なのかもしれませんね。気にせず楽しく、長くやって
くださいね」・・・と。

いい言葉でした。お若いのに偉いなあと思いました。

私にはいいほうで、他のヘルパーさんは精神的にだいぶやられているらしい。恐怖心があってドキドキするとのことでした。

自分に理解できない人だからと言って、排除するばかりでは自分の成長はないですね。こういう人もいるのだと理解しようと思います。

さて私は、こう見えて結構欲張りなんです。お金のことではないのですよ。そのほかのこと、人生観とか正義感とかが旺盛なんです。

物心ついたころから、予定を立てるのをいつもしていました。中学１年くらいからやっていました。

節目節目で線を引いて、何年のうちにはこれを勉強して・・・とか。結婚してからも、子供のことも含めてよくシュミレーションしていました。

ちなみに私の子供のころの夢は【ピアノの先生】か【看護師】だった。看護師で助産師だった母が長生きしていたら、私も看護師の路にいっていたとおもう。
母が短命だったので、私は自由に羽ばたけた。で、音楽の路にいったのでしょう。

母は子供のころから勤勉だった。だから母は私に勉強をしっかりさせました。宿題だけでなく、勉強をしないと遊びに出してくれなかった。
でも小学校５年の時に亡くなってしまってからは、私はあまり勉強をしなくなってしまったの。あそこから狂ったのかもね。

いい年になっても・・・何年のうちにはこの資格を取るとか、何しろ目標を今でも立てています。
子供たちの子とも含めて、よく考えて一番いい方法を生み出し子供の幸せを考えてきた。
子供たちは独り立ちして、経済的な負担を一切かけて来ないし自分の足で自分の世界を歩いている。

これだけは、唯一良かったことです。


私は与えられた環境の中で、最善の選択をしたかった。

しかし計画通りにいかないときは、無理をせず妥協したすれすれの線でまた前に進んできたの。

自分の人生と子供たちの人生を、いつも考えてきました。それは子供の夢を優先する形で。
多少、自分の願望を子供にかぶせちゃったかもしれないが、今子供たちが生き生きと好きな道を歩いているのをみると、ただの押し付けではなかったと思えます。

まだまだ私は成長を続けていきたい。

私の子供のころの夢は【ピアノの先生】と【看護師】

ピアノの先生は実現しました。いろいろな音楽仲間、講師仲間にも恵まれていて幸せです。

看護師の夢は叶わなかったけれど、よく考えてみたらね、看護師ではないけど介護ヘルパーの資格を取ったおかげでね、
さとさんが口をきいてくださったおかげで今、病院にヘルパーとして仕事をもらえてるじゃないですか。

１人の看護師のことなんか小さいことよね。

この仕事を大切にして「もう、来なくていいよ・・」って言われるまでがんばります。
それが、さとさんへの恩返しなんだもの。

しっかしだね、子供はうまく育ってくれたけどね、夫はちーとも育たなかったのよ。

なぜかと言うとね、夫は、私が生んだのではないからね。

夫はね、コバちゃんが生んだんだもの。

あはは・・・。