犯人に告ぐ | ||
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読 了 日 | 2005/09/28 | |
著 者 | 雫井脩介 | |
出 版 社 | 双葉社 | |
形 態 | 単行本 | |
ページ数 | 311 | |
発 行 日 | 2004/08/20 | |
ISBN | 4-575-23499-0 |
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題の本をその時に買うということはめったにないのだが、ネットで安く手に入った。
著者の本は、「火の粉」(603.参照)に次いで2冊目だ。その火の粉を読んでいるときにも思ったのだが、状況描写が細かく丁寧で、ストーリー展開もオーソドックスで物語りに入り込み易い。ただ、主人公に感情移入はしにくいところもあるのは前作と同様。 導入部分は、3年前に主人公である神奈川県警の警視・巻島史彦が指揮を取っていた幼児誘拐事件の顛末が、かなりのページを割いて説明されている。
この事件によって彼は、足柄署の特別捜査官へと左遷されるのだが、事件の後遺症とも言うべきトラウマが彼に付きまとう。
北海道勤務となっていた当時の上司・曽根が本部長として県警へと返り咲き、現在捜査が行き詰まっている川崎の男児連続殺害事件の捜査本部の置かれている宮前署での捜査の指揮を巻島に命じる。そして捜査の方法は劇場型と名づけられたマス媒体であるテレビを使うというものだった。
2段組360余ページは、かなりの長編だが、捜査状況に係わらず、一気に読み進める。 第7回大藪春彦賞・受賞作。
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