隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1822.殴られたブロンド

2018年01月31日 | リーガル
殴られたブロンド
The Case of The Black-Eyed Blonde
読了日 2018/01/31
著 者 E・S・ガードナー
E.S.Gardner
訳 者 砧一郎
出版社 早川書房
形 態 文庫
ページ数 348
発行日 1988/07/15 2刷
ISBN 4-15-070244-6

 

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しい巻を読み始めて、そのストーリーの展開はもちろん毎回変わるのだが、読み手を引き込む面白さに、アゝ、また新たな物語に入っていくのだ、という嬉しさに胸を躍らせる。尤も、だから僕のような横着になった年寄りに、シリーズ長編全82作を読み通そうなどと、大それたことを思わせるのだろう。
前に中島河太郎氏の解説だったと思うが、著者ガードナー氏にも売らんかなと言った、商魂たくましさがあり、各巻の終わりに次作の宣伝ともいうべき、巻頭の数行が書かれていることが有る。特に初期の作品に多い。
たまたま本書も、前回の「傾いたローソク」の巻末に、本編の依頼人がメイスンの事務所を訪れた、というところが提示されていた。(ちなみに本書は、シリーズ25作目だ。) だから、冒頭からなにか続き物を読んでいるという感じで、入っていったのだ。
これを読んでいる今は、12月24日クリスマス・イブの23時48分、我が家はもちろんクリスチャンではないが、昼間、近くのスーパーで七面鳥ならぬ、代用のフライドチキンやケーキ、それにアルコールの極端に薄いシャンペンなどを用意して、ささやかなクリスマス・ディナーを済ませたのだが、アルコールの飲めなくなった僕は、コップ1杯のビールが関の山、カミさんと娘は大いに飲んで、盛り上がった。
しかし、昨年のクリスマス・イブは外食をしたのではなかったか?年々、歳をとるからいろんなことに面倒さを感じて、いろいろと略式になっていくようだ。

100ページを過ぎたところで、雨脚が強くなって、車庫のビニールトタンの屋根や、窓をたたく音が大きくなった。ここ数年気象予報士が誕生後、各テレビ局はその予報士を何人も抱えて、気象情報の放送に力を入れており、昔と違って予報は気象衛星からのデータをもとに、正確さを増すようになった。
この雨も予報通り、明朝まで続くのだろう。そろそろ寝るとするか。

 

 

というようなことまでは前述の通り、12月24日の記述だ。このころは真夜中まで読むということと、その代わり昼間に1時間ほどの昼寝をすることとが、半ば習慣となりつつあった。
僕は、昼間は落ち着いて本を読むことに集中できなくて、どうしても夜間の読書が多いのだが、深夜に及ぶことは少なかった。だが、どうしても法廷場面のクライマックスになると、途中でやめることが出来なくなり、深更になるということがしばしばおこるようになった。
昼間に大事な要件があるわけではないから、少しくらいの夜更かしは良いだろうと、自分に言い訳をしながらの読書だが、面白いストーリーも罪作りだ。

今回、メイスンの事務所に現れたのは、夜着の上から毛皮をまとっただけの格好で、右目の周りは黒く痣になっているという、金髪の美女だった。奇妙な依頼人は毎度のことだが、今回はメイスンを驚かせるに十分だった。
ダイアナというその美女は、住み込みで働いていた富豪の邸宅バーツラー邸で、窃盗の濡れ衣を着せられて、飛び出してきたのだという。彼女の依頼を受けたメイスンは、早速そのバーツラー邸に乗り込んで、ダイアナの汚名をそそぐことに成功したのだが、話はそこで終わらなかったのだ。

 

 

にとって、今日1月31日の明け方が今までに一番寒い朝だった。何日か前に埼玉で‐7℃を観測して、史上最低の温度を記録したという報道があって、割と南部に近い埼玉でのことだから驚いた。だが、その割に僕の住む木更津地域では、さほどの寒さではなかったような気がする。
確かに水道管が凍って、今季初めての朝の断水状態にはあったが、今朝の寒さはそれに勝るもので、寒さで目が覚めたのだ。僕は冬でも厚めの羽毛布団一枚で過ごすのだが、それが今朝は6時の目覚ましが鳴る前に、肩や腕の冷たさで目を覚ましたのだ。
起きて直ぐにストーブを点けたが、部屋はすぐには温まらず、階下に降りてストーブを点けたりエアコンをつけたりと、早めの朝が始まった。

気象情報によれば、またもや南岸低気圧が太平洋上を北上するらしい。このやっかいな現象が、関東地方にも大雪を降らせるのは、今回が初めてではない。ついこの前にも降雪の被害はあっちこっちに及んだ。
僕の住む木更津市真舟にも、僅かではあるが積もった。朝早くしばらくぶりの雪かきに精を出したが、何と言うことは無い半日過ぎれば、きれいに溶けてなくなった。千葉県という温暖な地方の、それも南北の中間あたりに位置するところだから、当然ともいえることだが、3年前には我が家の前の道路にも5-6cmは積もったから、翌日の雪かきは結構骨を折ったものだったので、そのままにしておくと凍り付くと思ったのだ。

しかし、今これを書いているうちに、暖かな日差しが部屋に降り注いで、いくらか部屋を暖めてくれている。
僕の愚痴が天に届いたか。

 

 

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