隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

2032.古書カフェすみれ屋と悩める書店員

2021年07月22日 | 図書
古書カフェすみれ屋悩める書店員
読了日 2021/03/30
著 者 里見蘭
出版社 大和書房
形 態 文庫
ページ数 299
発行日 2017/03/15
ISBN 978-4-479-30644-3

 

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津市のBOOKOFFで100円の文庫棚から本書を見つけ、買って帰宅してからシリーズ2作目であることを知った。そういうことはBOOKOFFで贖う場合は珍しいことではない。出来ればシリーズ作品は発行順に読むことが良いには違いないが、こういう店ではシリーズ最新巻あるいは新しい巻が並んでいることが多いから、致し方がないと言えるだろう。
ところでいつものごとく、3月30日という早い時期に読んでしまい、その内容はとっくの昔に忘れており、おまけに読み終わって間もなく本は処分してしまっている。またBOOKOFFでうまく見つかれば買ってくるのだが、そううまくいくはずもなく途方に暮れた。
そこで、ヤフオクを見ていたら、なんとこのシリーズを2冊バンドルで出品している人がいたのだ。しかも締め切りが先週の土曜日で、僕が確認したのは7月11日くらいだったから、喜び勇んで入札したのだった。
入札額は商品代300円と送料198円でトータル498円だ。
土曜日まで競争相手は現れず、僕は運よく落札できて、今日(7月20日)無事商品を手にしたのだ。

一度読んで手放した本をまた買うなどと言った、バカげたことはあまりしたくないことだが、こんなことしているから僕は一年中懐具合が寂しいのだろう。大した額でもないからいいようなものだが、それでも無駄遣いには違いないから、気を付けよう。

 

 

 

さて、古書カフェすみれ屋とは、オーナーの玉川すみれが住宅街の一軒家を改造した個人の店だ。古書店とカフェ(軽食堂)が一体となった店で、カフェはオーナーがシェフを務めており、古書店は紙野君という青年が店長を務めている。
以前玉川すみれが書店と併設されていたカフェでアルバイトをしていた時、書店で働いていたのが紙野君だった。そんな紙野君はカフェを訪れる客が抱えるミステリーについて、「この本を買ってください」と、1冊の本を差し出すのだ。
紙野君が紹介する本は、すべてが実名で実際に出版されている。それも現時点で流通もしているから、読もうと思えば入手も可能だ。そんな本が客の謎を解決する助けをしてくれる。 本だけではなく、カフェで出される料理についても同様で、すみれさんの料理は食べて見たくなるほど、おいしそうな雰囲気を醸し出すのだ。3篇目の「サンドイッチ・ラプソディ」では、ウツになった姑が食べたいというハンバーガーの話だが、すみれたちが奔走しながら作るハンバーガーの中で、僕は以前ハンバーガーの好みについて弟と話し合ったことを思い出した。

 

 

は盛んにモスバーガーのハンバーガーの旨さを強調していたが、僕も一時期はモスバーガーファンとなったこともあるが、すぐにマクドナルド派に戻った。それはマクドナルドのハンバーガーに、シンプルな良さを見つけたからだ。もちろんマクドナルドのハンバーガーも多種多様のものがあるが、一番はただのハンバーガーのシンプルな良さだ。僕のそのシンプルなハンバーガーや、チーズバーガーの飾らない旨さが好きなのだ。
僕にすれば単に安いということも好みなのかも知れないが・・・。

すみれ屋のすみれさんが、アメリカナイズされて居るかの様な印象を受けたことと僕がアメリカそのものの様に感じているマクドナルドのハンバーガーに素朴な旨さを感じるのだ。

ハンバーガー談議になってしまったが、それはこの本から受ける印象のほんの一部だ。こういうお店が近くに有ったら、僕は入り浸ってしまうのではないかと感じている。

 

収録作
# タイトル
1 ほろ酔い姉さんの初恋
2 書店員の本懐
3 サンドイッチ・ラプソディ
4 彼女の流儀で

 

 

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