隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

2007.あなたのいない記憶

2020年11月04日 | サスペンス

 

 

あなたのいない記憶
読了日 2020/11/04
著 者 辻堂ゆめ
出版社 宝島社
形 態 単行本
ページ数 334
発行日 2016/11/05
ISBN 978-4-8002-6237-0

 

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ログへの投稿が大分日を開けてしまった。これが初めての事ではないが、毎度毎度の不規則な投稿は、余計に自分のいい加減さをひけらかしているようだから、少し改めようとは思いながらもなかなか直らない。


いよいよと言った感じのアメリカ大統領選挙が始まって(投票は昨日11月3日だった)、テレビは各局選挙一色かと思ったが、そうでもなく日常の番組を流しているところが多い。
まあ、それはそうだ、いくら影響を及ぼすとはいえ、他国の首長選挙に一日中関わっているわけにもいかないだろう。しかし僕にとっても大いなる関心事で、現職、対抗馬の争いは他の何よりも興味がある。
それでも興味があるといった程度で、僕の生活に直接響くものではないが・・・。
しかし、良きにつけ悪しきにつけドナルド・トランプ氏の存在感は何物にも勝っている。そんな姿を見ていると、前回のヒラリー・クリントン氏との選挙戦の時のように、バイデン氏の有利とされている州も、ふたを開けてみればひっくり返って、けっきょくはトランプ氏の再選、てな結果になるのかどうか?僕にはわからないが、案外そんなところに落ち着く可能性もある、のではないか?そんなことも考えられるのだ。

 

 

ふと、思い出してAmazonで著者の作品を検索、タイトルに惹かれて図書館で借りてきた。 初めて彼女の作品と出逢ったのは、もう3年も前の事で宝島社の「このミス大賞」の優秀作品に選ばれたデビュー作『いなくなった私へ』というファンタジックなミステリーだった。もう内容はすっかり忘れたが、僕の好みの内容だったことだけが頭に残っている。
東大卒の才媛と言うことからもデビュー作に惹かれた一因だったが、今や東大在学中の秀才たちが、テレビのクイズ番組で活躍しており、視聴者を喜ばせている。昔は東大を出て大蔵省(現在の財務省)の官僚になるのが、一つの出世の道と考えられていた時代もあり(現在も相変わらずの様相か)、時代の変遷を感じる。
まあ、いろいろあるが僕にとっては、その才能を活かして面白いミステリーを生みだしてくれることを大いに歓迎するところだ。
歳をとったせいなのだろうが、近ごろと言うか大分前から、ミステリーに対して昔のようなときめきを感じなくなってきている。情報過多の時代だからか?様々な情報が入り乱れる中、過剰ともいえる出版社の広告やキャッチコピーが、新作ミステリーへの勧誘を邪魔しているような気がしてならない。
僕の個人的な思いかもしれないが、否、ここでは全く僕の個人的な思いを書いているのだが、それでもたまに新作ミステリーを読んで、衝撃とも言える面白さを感じることもあるから、ミステリー読書をやめられないでいるのだ。

 

 

きな作家の作品を次々と漁るように読むのは、決して落胆することがない、という安易な思いがあるからだが、一つには新たな作者の作品が自分の好みに合うかどうかが分からないということにも起因する。
だから、思いがけず初めての作家の作品が、面白く読めた時には望外の喜びを感じるのだろう。めったに無いことだが。
先月(9月)に出版社の広告がメールマガジンで何度か続いているのが気になって、2作続けて読んだが、期待していた程でなかったが、多分それは僕の受け入れ方が、時期に合わなかったからではないかと思っている。
過去に何度かそういうことがあって、全く駄作だと思っていた作品を、気を取り直して何か月か、あるいは何年かしてから読み直して、その面白さを認識したということがあった。
それこそが読書の醍醐味だ。

 

 

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