隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0035.緊急の場合は

2000年03月20日 | メディカル
緊急の場合は
A CASE OF NEED
読了日 2000/03/20
著 者 マイケル・クライトン
Michael Crighton
訳 者 岩瀬孝雄
出版社 早川書房
形 態 文庫
ページ数 474
発行日 1993/8/31
ISBN 4-15-040691-X

 

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HK BS2で放送中の話題のドラマ・「ER 緊急救命室」のプロデューサーということで、著者を知った。
医師を目指していた大学在学中に経験を生かして書いた本作が、アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞して作家活動に入ったという。医学ミステリーの先駆者だが、「アンドロメダ病原体」などのSFも書いており、新しいところでは、映画化された「ジュラシックパーク」が有名、等々のデータは解説で知る。

中絶手術で患者を死に追いやった容疑で産科医が逮捕された。
彼が違法な中絶を手がけていたのは事実だが、この件に限っては身に覚えがないという。無実を信じる同僚の医師ペリーは独り真相を探り始めた。しかし、関係者は堅く口を閉ざし協力しようとはしない。いったい彼らは何を恐れているのか?

スピーディーなストーリー展開や、身に迫るサスペンス描写は、ER・緊急救命室を連想させる。
あの目の廻るような画面展開や、ズームバックするロングカットや、機関銃のように飛び出す医療専門用語などは、もう既にこの頃から著者の頭にあったのだろうと、思わせる。

 

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