隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

2010.ヒポクラテスの暗号

2021年03月16日 | メディカル

 

 

ヒポクラテスの暗号
読 了 日 2020/09/30
著  者 山崎光夫
出 版 社 新潮社
形  態 単行本
ページ数 383
発 行 日 1990/03/15
ISBN 4-10-602718-6

 

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角面白い本を見つけても、1冊限りで忘れてしまうことも多い。この作者についても好みのメディカルミステリー(1228.ジェンナーの遺言)を面白く読んだにも関わらず忘れていた。
そんなことから、もしかしたらもっと多くの忘れた本や作者がいるかもしれない。
だが、忘れたものを探そうとしても、簡単には見つからないだろう、忘れているのだから。
そんな折、Amazonで著者の名前を検索したら、前回読んだ『ヒポクラテスの試練』と同様のタイトルが目につき、木更津市立図書館(後に君津市立図書館の誤りだったと気づく)を探したら蔵書があったので、行って借りてきた。

僕がヒポクラテスについて知ったのは、2016年5月に読んだ中山七里氏の『ヒポクラテスの誓い』だ。同作はシリーズ化されて、前回の『ヒポクラテスの試練』で3作目となる。医学をそれまでの迷信や呪術から科学の世界へと導いた先人だということは、Wikipediaでも記されている。

 

 

そんなことから、山崎光夫氏のこの作品も、メディカル作であろうと推測して、読んでみようという気になったのだ。だが今となってはごく最近読んだにもかかわらず、内容はすっぱりと頭の中から消えている。
定期的にブログへの投稿が進んでいればそうしたことも、少しは防げるのだが、何しろ最近は怠け癖が幅を利かせており、認知症のような症状が頭をもたげているから、読んだら直ぐに書いておかないと、ダメだ。
そこでもう一度ざっと読んでおこうと思い、木更津図書館に行ったら、なんと本が見つからないのだ。
よく考えたら、借りたのはどうやら君津市立図書館の間違いだったと気づく。
そんな所にも僕の頭の衰えを感じて、何やら淋しさが募る。
僕のこのブログの数少ない購読者には、気ままな投稿に大分迷惑をかけたと思うが、認知症予備軍に入りかけている年寄りの事だから、何卒ご勘弁願います。

 

 

度読もうとしても現在、コロナウィルス感染拡大防止のため、一都三県は“緊急事態宣言”の延長中で、残念ながら我が千葉県もその中の一県だ。3月21日が宣言の期限だが、新規感染者の下げ止まりと言うより、一部ではわずかではあるが増加傾向にある。千葉県もそんな状態だ。

投稿をサボっていたら、その時々で書くべきニュースがあったのに、ニュースでなくなってしまった。
個人的なことではあるが、左右両眼の手術を12月に行ったこととか、僕にとっては大きな出来事だったから、振り返ってみれば結構書くことが多くあった。
しかし時期を外したために記憶も薄れて、“ニュース”が“古ス”になった。
さえないというより訳の分からない記事になったが、まあ、これもいつもの事だ。

さて、再読が叶わないから、何とか思い出せる限りを絞り出すと、製薬会社に勤務する西畑は、健康寿命に関するシンポジウムの会場で、「演壇に立っていた通産大臣は、後1か月も持たないだろう」とうそぶく中年男に出合う。
西畑は訳の分からない酔っぱらいのたわ言だと気にしなかったが、その後、彼は閣僚の寿命を1か月単位で予測した”ヒポテーブル”なる文書が流れていることを知り、単なる酔っ払いのたわ言ではなかったと気づき、調べ始めるのだった。

細胞手術とか近未来の医学の進歩が、政治に与える影響が恐ろし気に描かれる。
こうした作品を読むと、僕は、増々メディカルミステリーに惹かれていくのだ。

 

 

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