真夜中のあとで LONG AFTER MIDNIGHT |
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読了日 | 2018/09/13 | |
著 者 | アイリス・ジョハンセン Iris Johansen |
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訳 者 | 池田真紀子 | |
出版社 | 二見書房 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 559 | |
発行日 | 1997/11/25 | |
ISBN | 4-576-97142-5 |
年10月から、ガードナー氏のぺりイ・メイスン・シリーズの長編全作を読み切ったほどの情熱はないものの、またぞろ、この作者の著作を読み続けてみようか?などとも思えるようになった。
こういうスリルとサスペンスに満ちた物語を読んでいるとき、登場人物たちの洒落た会話に、読書の醍醐味を感じると言ったら大げさになるか?いやそんなことはないだろう。
そうした洗練された会話が、時に緊張感を和らげて、小休止の役目を果たすこともあるのだ。
今日は朝から心地よい日差しが部屋に注ぎ込んで、たった今ストーブを消したところだ。外が寒くても日差しがあれば、部屋の中は春の温かさになって、怠惰な僕に体を動かすよう促す。コーヒーなど淹れに行こうか。
近ごろは国内作品でも時には、日本人らしくないと思われるような、しゃれた会話も登場するようになって、ストーリーによっては、そうしたアメリカナイズ?された登場人物の会話に、面白さを感じる作品も多くなった。
読書の楽しみ方は人それぞれで、しかも好みも多様でそうした現象を嫌う人もいるだろう。だから、僕とて国内作品のすべてのしゃれた会話を期待しているわけではない。
やはり欧米の作品にこそ、持って生まれた国民性から醸し出される、しゃれた雰囲気を感じさせる会話といったものに、期待を寄せるのだ。しかし、以前にも同様の事を感じてここに書いたが、アメリカでもイギリスでも女性の作家が手に汗握らせるような、スケールの大きなサスペンス・ストーリーを生み出して、しかも多くのファンを獲得するのは、それも国民性の違いからだろうか?
が国でも多くの女性作家が活躍しており、特に新人作家の登竜門ともいうべき、ミステリー賞の受賞者を受賞して、活躍する女性作家の多いことが、僕にはミステリーやサスペンス小説が、女性作家の専門になりつつあるような気さえしている。
読書を趣味とする僕とすれば、女性でも男性でも面白いストーリー-を生み出してくれさえすれば、どちらでも構わないのだが…。60歳の還暦時に目標とした500冊のミステリーが、スムーズに僕の手に入るだろうか?などと感じた不安のようなものは、今考えると嘘のような気もするほど、多種多様なミステリーが次々と刊行される現在の状態は、その中でおぼれているような錯覚さえ覚えるのだ。
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