隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

2013.カンパニュラの銀翼

2021年04月04日 | サスペンス

 

カンパニュラの銀翼
読了日 2020/10/09
著 者 中里友香
出版社 早川書房
形 態 単行本
ページ数 465
発行日 2012/10/25
ISBN 978-4-15-209327-1

 

上の著者名をクリックすると、今まで読んだ著者の作品一覧へ移動します。

 

日、4月4日はJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)及びヤマハ主催の、ヤマハレディースオープンの最終日の競技が、静岡県の葛城コースで行われた。ファーストラウンドから好成績でトップを走ったのは、新世代と称される山下美夢有選手だったが、なんと最終日66というベストスコアをマークした、稲見萌寧音選手が逆転優勝を果たした。
ゴルフに限らず若手の有望株が次々と現れては、その活躍ぶりを示していく展開に、一観戦者としては驚くばかりだ。残念ながら優勝を逃し2位となった山下美夢有選手はまだ19歳だから、今後の活躍が大いに期待されるところだ。
新型コロナウィルス感染予防のため、無観客の大会だったが、それにもめげず各選手の活躍ぶりに、力をもらった。

 

 

文学賞はどれも似たような審査員が関わっているから、特に並外れた作品を期待しようもないが、早川書房の主宰するアガサ・クリスティ賞は、第一回受賞作の森晶麿氏の『黒猫シリーズ』に魅せられて、既刊前作を読んでいるので、その後に続く受賞作にも目が向く。
この作品は第2回の受賞作だが、うっかりと言うか、何か難しそうな感じがして、後回しになっていた。歴史問題がどちらかと言えば苦手な僕は、中世ヨーロッパについても同様で、と言うより日本の歴史よりもなお苦手だ。
苦手と言うのは理解力がないことだろう。好きなことにはさほど努力せずに、何とか理解できるのだが、苦手 意識があると、はなから敬遠してしまうから、いつまでもとっつきにくいという感じが抜けないのだ。
それでも図書館のサイトでは本書を始めとする僕の苦手と思う図書は、いつでも貸出可となっているから、僕だけでなく苦手な人は多いらしい。

 

 

み始めて直ぐに、哲学的などと言う単語が飛び出すから、読むのを戸惑わせたが、ミステリーの醍醐味を味合わせるがごとき、初っ端のエピソードに依り惚れこんでしまった。
エリオット・フォッセーは、資産家の娘で目の見えなくなった妹(クリスティン)に、血の繋がりのない兄のふりをして、通い続けていた。そんな彼のもとにシグモンド・ヴェルティゴという見目麗しい男が現れた。
物憂い雰囲気に包まれた人物たちと、1920年代の英国貴族の家庭が、アガサ・クリスティ・ミステリーとは別の魅力を漂わせるストーリー。

午後遅くからは雨になるという気象情報、の割にはまだ3時半過ぎだからか、木更津地方はまだ少し晴れ間もあって明るい。 別にこれと言った用事があるわけではないから、雨でも構わないのだが、やはり晴れ間は気も晴れる。

 

 

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村