隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

2015.ニャン氏の事件簿

2021年04月14日 | ファンタジー
ニャン氏の事件簿
読 了 日 2020/10/29
著  者 松尾由美
出 版 社 東京創元社
形  態 文庫
ページ数 264
発 行 日 2017/02/24
ISBN 978-4-488-43908-8

 

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々僕はこの作者の新作が出ていないかを、Amazonなどで探してみている。
ライトノベルと言えるような軽い内容のストーリーが、ちょっとした日頃のストレスを解消してくれるからだ。若い頃はコテコテの本格派だった(今でも多少その傾向は残っている)が、最近嵌ったのは、「准教授・高槻彰良の推察」という、民俗学の先生とおかしな耳を持つ学生とのコンビが、持ち込まれる怪奇な現象に体当たりの活躍をするシリーズだ。
こちらも怪奇現象を追求する高槻准教授の、自身の不気味な過去にかかわりがあるのか、民俗学の講義は至極まじめな一方、怪奇・不思議の世界に惹かれる準教授の可笑しさが交錯して、面白く進むストーリーだ。
さて、松尾由美氏の作品群はミステリーが絡んではいるが、どちらかと言えばファンタジーとも呼べる作品で、独特のユーモアや、ペーソスともいえるストーリーで、僕の興味をそそる。

 

 

昔から猫はミステリーの要素として、エドガー・アラン・ポーの時代から、描かれている。
昔の一時期日本映画の全盛期時代には、ホラー映画ともいえる一分野で、化け猫映画が目白押しと言う時代もあった。
赤川次郎氏の“三毛猫ホームズ”を始めとして、猫が活躍するミステリーは数あるが、なんと言っても僕の頭から離れないのは、もうなくなってしまったが、女流ミステリー作家の草分けともいうべき、仁木悦子氏だ。
彼女の『猫は知っていた』は、映画にもなったほどで、江戸川乱歩賞のごく初期の受賞作でもあって、忘れることのできない作品だ。
ア!、話がだんだんそれてきた。
僕の話は大部分が無駄話で、終始することが多いから、気を付けないと何を言ってるのかわからなくなる。

 

 

日は朝からどんよりとした曇り空で、気温は割と高めなのだが、温かさを感じないのは、お天気のせいか。
世間は相変わらずのコロナ感染者の増加を憂いており、一層のテレワークを推進したり、不要不急の外出の抑制をしたりと、第4波の発生を抑え込もうとしている。
しかし、素人考えながら、もう第4パは始まっているのではないかと思うが・・・。
世の中十人十色と言うのか、いろいろな人がいて、マスクを巡って逮捕されるという人がいることに、驚いてはいられない。僕もカミさんを乗せてスーパーへの買い物に付き合っているから、危険な目に合わぬよう気を付けよう。

 

初出一覧(ミステリーズ!)
# タイトル 発行年月
1 ニャン氏登場 vol.68 2014年12月
2 猫目の猫目院家 vol.74 2015年12月
3 山荘の魔術師 vol.75 2016年2月
4 ネコと和解せよ vol.76 2016年4月
5 海からの贈り物 書下ろし
6 真鱈の日 書下ろし

 

 

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