花野に眠る | ||
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読 了 日 | 2017/02/28 | |
著 者 | 森谷明子 | |
出 版 社 | 東京創元社 | |
形 態 | 単行本 | |
ページ数 | 355 | |
発 行 日 | 2014/11/28 | |
ISBN | 978-4-488-02743-8 |
雲の中からさす陽の光が、春霞の様相を示して、いよいよ春が来たか、そんな感じの今朝の雰囲気だ。
春に三日の晴れなしなどという諺の通り、何度も通り過ぎる春の嵐がどうやら治まったか。諺に構わず少しすっきりした晴れの日が続いてほしい。すっかり寒がりになってしまった僕だが、灯油代節約のために少しは我慢をしなければならないのがつらいから、暖かな春日和が恋しいのだ。
まあそんなことを言ってる間に、梅雨が来て、暑い夏が来て、と季節の巡りがだんだん早く感じられるのも年寄りの感覚だろう。2月も今日で終わり、明日からは待っていた春3月が始まるが、12日行われる*天羽支部会に配布する会報がまだ固まっていない。それを考えると、早すぎる時間を少し巻き戻したくもなる。
今日はそのための資料集めに、午後太陽のしずくに行くつもりだ。4月から始まる平成29年度の新しい役員に関する資料も整っていないから、法人本部に確認する必要もあり、何やかやと動作が鈍くなった僕を追い立てる。
*天羽支部会とは、社会福祉法人薄光会(富津市湊に本拠を持つ)の事業所の一つであるケアホームCOCO(ケアホーム6か所を持つ事業所)の入所者と、同じく薄光会の生活介護事業所・太陽(ひ)のしずくを利用する在宅介護の利用者の保護者・家族の会のことである。
朝・昼・晩と3杯のコーヒーが長いこと僕の習慣だったのが、ここ1週間ほど夕食後のコーヒーを身体が欲しなくなった。夜のコーヒーは眠れなくなるという人もいるが、僕は今までコーヒーが睡眠に影響することはなかったから、遅い時間にもコーヒーを飲むことはよくあった。
ところが最近夜の読書時間が短くなったこともかかわっているのか、読書に付き物のように飲んでいたコーヒーを欲しいと思わなくなったのだ。別に体調が悪くなったわけでもないのに、こうした趣向の変化は今までにもなかったわけではなく、突然酒が飲めなくなったり、頭痛持ちがいつの間にか治っていたりと、そんな体質の変化ともいえることを幾つか経験している。
余分なことだが、僕は食事の栄養バランスなど全く気にしたことはなく、食べたいものを食べ飲みたいものを飲んでてきて、それで具合が悪くなったことはないから、身体の要求の赴くままに飲んだり食べたりという具合だった。食事の好みについても全くと言っていいほど僕にはこだわりがない。何でもうまいと思って食べられることを一つの特技だとも思っているほどだ。
コーヒーについても僕はあまり味について、好みがあるわけではなく、保存の仕方や淹れ方に一工夫をすることで、おいしいコーヒーを飲んでいるという実感を持っている。だから、強いて高級品を飲もうという気にはならない。まあ、それは僕の懐具合にもよるのだが。
前にもここに書いたことがあるかもしれないが、僕はスーパーで安い400g入りの大袋コーヒーを買って、10~12gの1杯分を小さなファスナー付きのポリ袋に入れて、20杯分をまた大きなポリ袋に入れてから、冷凍庫に保管している。400gのコーヒーは毎回およそ30数杯から40杯近くに分けられて、一日3杯ずつ飲んで2週間前後で飲み終わる。月に大体1kgほど飲む計算になって、随分飲むものだと思うが、それでも現役時代に比べればたいしたことはない。
それこそファミリーレストランやコーヒーショップに入れば、そこで数杯のお代わりをすることも、文字通り日常茶飯であったからだ。それが夜に限ってそれほど身体が要求しなくなったことで、少し体質の変化が起きたのか、と考えているのだ。でもまたすぐに飲みたくなる日が来るのだろうと、気にはしていない。
者・森谷明子氏の作品は、前々回に「矢上教授の午後」を読む前に、東京創元社から刊行された、「れんげ野原のまんなかで」を2007年に読んでいるが、読書記録にはごくごく簡単な文章が添えられているだけで、内容についてはよくわからない。今となっては僕の記憶は全くおぼろげだ。
最も僕の読書記録はどれも内容について詳しく書いてあるわけではないから、文章の長い短いはあまり内容にはかかわりないのだが…。しかし、面白く読んだということは覚えており、その後何度かその続きか、あるいは同様の作品が書かれていないか探したが、見つからず今に至っている。
本書はたまたま木更津市立図書館で、「矢上教授の午後」の隣にあったから一緒に借りてきたのだが、「れんげ野原のまんなかで」と同じ舞台のいわばシリーズ作品であることを知って、僥倖を勝ち得たような気になった。森谷明子氏は東京創元社が主宰する第13回鮎川哲也賞を「千年の黙 異本源氏物語」という作品で受賞して、その後源氏物語や紫式部に関する作品を書いているから、どちらかと言えばそちらの作品の方が、著者の表現したい方向の作品なのだろう。
いずれにしても鮎川哲也賞を受賞したからには、本格推理ということだろうから、いずれ読んでみようとは思っているが、今のところ僕は源氏物語そのものに、興味がないからそうした作品を読むのはまだ先の話になるだろう。
# | タイトル |
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第一話 | 穀雨 |
第二話 | 芒種 |
第三話 | 小暑 |
第四話 | 白露 |
第五話 | 寒露 |
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