隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1705.珈琲店タレーランの事件簿5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように

2017年02月06日 | 青春ミステリー
珈琲店タレーランの事件簿5
この鴛鴦茶がおいしくなりますように
読了日 2017/02/06
著 者 岡崎琢磨
出版社 宝島社
形 態 文庫
ページ数 308
発行日 2016/11/22
ISBN 978-4-8002-6342-1

 

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間を忘れて、ウェイストマネージメント フェニックスオープンの最終日前半を録画で見ていて、ブログへのアップが遅くなってしまった。朝のテレビで、松山選手が優勝したとのニュースを見て、昼間から観ていたのだが、何しろ第3ラウンドから続けて見ていたから、時間がかかった。
残念ながら、最終日の後半でプレイオフの末優勝した場面は、録画してないから見ることは出来なかったのだが、2番ホールのイーグルなど見せ場はたくさんあって、見ごたえのある試合だった。
普段は見ることのできない、ゴルフネットワークというスカパーHDのチャンネルが、昨日は日曜日で無料放送だったから録画できたのはラッキーだった。できればお終いまで無料だとよかったのだが、世の中そう甘くはない。
このところアメリカ大統領と、裁判所の茶番劇のようなおかしなニュースばかりで、フラストレーションがたまるばかりだったから、松山英樹選手のツアー連覇のニュースは、胸のつかえを押し流すかのような、素晴らしさに感動。

 

 

先日、前回のブログの記事を投稿する際、サブタイトルが長すぎて表のタイトル部分が広がりすぎて、表紙写真の右側にスペースが空いてしまうので、改行してサブタイトルの文字を小さくしようとしたが、しばらくCSSも触ってなかったから、スタイルシートの文法を忘れていた。
何度か書き直しながらやってみたが、うまくいかない。こんな時に歳をとったことを嘆くのだ。こうして少しずつ知識が薄れていくばかりでなく、身体的にもあちらこちらが壊れていくような思いを抱く。
専門家によれば、知識は薄れて行くことはなく、記憶を探るスイッチが衰えるのだというが、僕にとっては同じことで、近頃とみにそうした場面に遭遇する。漫然と日を暮らすことに慣れてしまったのだろう。また少しパソコンでプログラミングの学習をしてみようなどとも思うが、怠惰が身についた今では、なかなかそうしたことにたどり着けないでいる。なんだか寂しくなる。

参考書を見るか過去の同様の記事を参考にすれば、すぐに解決するのだが、その内に思い出すだろうと失敗を重ねても、ダメなものはだめで結局参考書を紐解くことになった。
見れば「アー、そうだったか!」とすぐにわかるのだが、歳をとってもまだ大丈夫、などというばかげた自尊心が邪魔をする。他のところでもそうしたくだらない意地を張っていることがないだろうか?と少し反省した次第。

 

 

シリーズの人気の高さがわかるような、図書館の貸し出し状況だ。昨年11月に刊行されたシリーズ第5巻は、近隣の図書館どこもが予約でいっぱいだったが、ようやく近頃その順番が僕にも回ってきて、市原市立図書館からの通知があって、1月10日に借りに行ってきた。
わずかな文庫本の価格にも関わらず節約を余儀なくされる、そんな僕の財政状況は危機的なものだが、読みたいという欲求は市原まで車を走らせるという努力をさせる。
このシリーズ作品も僕のお気に入りの一つだ。著者の岡崎琢磨氏は2011年度のこのミス大賞に応募した「珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を」が最終選考に残り、惜しくも受賞は逃したが、宝島社の隠し玉として投稿作が文庫で発刊された。
作品は大方の読者の支持を得て、昨年11月に第5作が発行されるという、順調な滑り出しを見せている。
このシリーズ作品の主人公は珈琲店タレーランで、バリスタを務める若い女性・切馬美星(きりまみほし)だ。

彼女は常連客や周囲の人物に関する謎を、手動のミルでカリコリと豆を挽きながら推理をめぐらす。「その謎よく挽けました」というのが、彼女が謎を解いたというセリフだ。
しばらくぶりで読むこのシリーズの前作を読んだのはいつだったろうと、データを遡ると2015年11月だった。シリーズ作品は続けて読めればそうした方が、ストーリーの流れや人物たちの環境の変化などもよくわかり、より面白く読めるのだろうが、僕のように時として1年以上も間が空くと、新しい巻の人物のキャラクターや、関連人物の動向などと言った諸々が、頭に入らない。
最新刊では、一つの謎を最後まで追い続けるという形だ。下記にその流れを示すような目次部分を記してある。
このシリーズだけでなく、いくつかカフェや喫茶店を舞台とした、いわゆるライトミステリーと呼ばれる作品を読んできたが、僕はその昔喫茶店巡りをしたころを思い起こして、物語に出てくるような店に入ってみたいと思うばかりだ。

プロローグ
第一章 少女のショートカットはなぜ魅力的だったのか?
第二章 猿が辻にて濡れる袖
第三章 ワールド・コーヒー・ツアーズ・エンド
第四章 コーヒードール・レゾンデートル
第五章 大長編は幕切れの地へ
第六章 あらしの夜に浮かぶ舟
エピローグ この鴛鴦茶がおいしくなりますように
特別付録 このアップルパイはおいしくないね

 

 

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