河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

11.06.18戻り梅雨

2011-06-18 20:24:42 | Weblog
★戻り梅雨蛇の目の傘を挿して出る
★孫っ子の遠足気になる戻り梅雨
★絵団扇に描きたしむらさき露草を○正子師評

好きな句)☆田が植わり夕餉の明り家々に/藤田洋子 
近在の農家では田植えも終わり、労働のあとの夕餉の明かりが諸所灯っています。夜の植え田には蛙の声が聞こえているかもしれません。詩情たっぷりの平明な詠みに魅せられました。
 
尚子が父の日のプレゼントを買って持ってきてくれる。夕食を共にして帰る。
まだまだ梅雨空が続くかと思うとがっかりだ。

11.06.16太鼓橋

2011-06-16 21:40:04 | Weblog
ー大阪・住吉神社ー

★深緑の杜に朱塗りの太鼓橋
★夏潮の遠く海神三柱
★神木に今萌え出でし楠若葉
好きな句☆紫陽花へ真っ直ぐ夕陽届きけり/けいじ 雨に濡れて紫陽花が咲きだしました。夕日に照らされても華やかでしょうね。写真も拝見しました。ほんとに見事です。

昨日のnhk:パーソナルゲノムの解読技術が格段のの進歩。最初13年かかった解読が今では1人分30億塩基対が1時間20分で、USでは50万円でというところも。SNP(singl nucreotid polymorphism)から特定の病気の罹患率などをデータベースと照合して推定できるという。功罪相半ばする問題だ。



11.06.14キャベツ

2011-06-14 20:45:35 | Weblog
★丸キャベツずしりと重く籠に入れ
★梅雨晴れ間並木道行く自転車二人
★ポピー揺れ朝風そよと吹きぬける


今日は梅雨の晴れ間で少し爽やか。M先生から、成孝から、早速村上春樹の原発に関する講演要旨にレスポンスがある。国会では相も変らぬ質疑がくりかえされている。折しもイタリアでは国民投票で脱原発が決まった。

11.06.12野萱草

2011-06-12 15:02:32 | Weblog
投句6/12★奈良河内分けて生駒の夕立ちかな
★生駒山雲流れゆき野萱草⇒生駒山に(信之師添削)○
★みかん樹の中をひらひら揚羽蝶

好きな句 <大阪新駅> ★深梅雨や行き先見えぬ人の波/桑本栄太郎 大阪駅の改修が終わって大変な人出と報じられています。季語を巧みに据えられ、「行き先見えぬ人の波」によってその様子を彷彿とさせる詠みかと存じました。

正子先生に追加送付のお礼を打つ。多田さんの絵をtwipigで見る。猫の昼寝を絶妙のタッチで描いている。感嘆!
尚子が来てくれて家内を買い物に連れて行ってくれる。nhk囲碁は今村が鈴木歩6段に白番で4.5目を余す。世界一厚い碁と云われているそうな。守る時は何時も次の狙い、含みがある。

11.06.11青葦

2011-06-11 19:17:11 | Weblog
★青葦や水ひたひたと淀の川○
★紫蘭咲くむしろ淋しき庭の隅
★一列の背丈や池の花菖蒲

好きな句☆老鶯や野外授業の児ら黙す/佃康水 なかなかよい風情ですね。のびのびとした校外授業。どこからともなく聞こえてくる鶯の声。子供たちの情操が養われてゆきます。

デイで週刊誌を読みふける。文春ほか。如何に我が国の政治がひどいか,身に沁みる。以下
昨日ツイッターで見つけた東京新聞の記事から
【バルセロナ=共同】作家の村上春樹さんがカタルーニャ国際賞の授賞式で行ったスピーチの要旨は次の通り。

 一、東日本大震災で全ての日本人は激しいショックを受けた。今なおたじろぎ、無力感を抱いている。

 一、だが、われわれは精神を再編成し、復興に向けて立ち上がっていくだろう。われわれはそうやって長い歴史を生き抜いてきた。

 一、日本は唯一核爆弾を投下された国だ。放射能が世界や人間の身にどれほど深い傷痕を残すか、われわれは被爆者の犠牲の上に学んだ。

 一、福島第一原発事故は日本人が体験する二度目の大きな核の被害だが、今回は爆弾を落とされたわけではない。自らの手で過ちを犯した。

 一、理由は「効率」だ。原子炉は効率が良い発電システムだと電力会社が主張し、政府も国策として推進した。

 一、地震国の日本は世界第三の原発大国となり、原発に疑問を呈する人には「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られた。

 一、だが原発は今、無残な状態に陥った。原発推進派の「現実」とは「便宜」にすぎなかった。論理をすり替えていたのだ。

 一、(福島事故は)すり替えを許してきた日本人の倫理と規範の敗北でもある。われわれは自らも告発しなければならない。

 一、日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。技術力を結集し、持てる叡智(えいち)を結集し、社会資本を注ぎ込み、原発に代わる有効なエネルギー開発を国家レベルで追求すべきだった。それが、広島、長崎の犠牲者に対する、集合的責任の取り方となったはずだ。

 一、損なわれた倫理や規範は簡単に修復できないが、それはわれわれ全員の仕事だ。新しい倫理や規範と、新しい言葉を連結させなくてはならない。

 一、夢を見ることを恐れてはならない。「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追い付かせてはならない。われわれは力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならない。

11.06.10瀬戸の海

2011-06-10 11:32:58 | Weblog
★島々に新緑湛え瀬戸の海
★森の辺に高木ありて桐の花
★渦潮の海に釣り船乗り出でぬ

好きな句☆花合歓や夕日浅間に近寄らず /小口泰與
夜は葉をたたんで眠るといわれる合歓の木ですが、浅間山麓の夕ぐれ時の大景が伸びやかにに詠まれて魅力的な句だと思いました。

花冠句会の五月の月間賞に先日の「万緑」が入賞!初めてのこと。家内も、”病気のせいでこんなに底抜けの楽天家になれたのかも”、と喜んでくれる。花冠7月号の10句については”ずいぶん上達したよう”と褒めてもらう。

11.06.07青葉雨

2011-06-07 17:54:09 | Weblog
★青葉雨そぼ降る小径子らの声
★若い母球技場へと梅雨晴れ間
★子らの列見送る薔薇の垣根沿い

好きな句 ◆郭公や森の深さを鳴きにけり /有花深い緑の森でしきりに郭公の声が聞こえる、素晴らしいでしょうね。一度行ってみたいです。そんなところに。

いよいよポスト管がさわがしくなってきた。しかし大連立ができなければ復興予算や、法案の審議が進まないとすれば、それはな一体何事か?!そんな国会議員達に給料は払えない、と国民は内心思っているだろう。少なくとも私はそう思う。

11.06.05山躑躅

2011-06-05 19:18:15 | Weblog
★万緑や池の面染めて静まれり
★さざ波の岸辺に寄せて山躑躅
★ 池の鯉青葉の下に浮かびおり  ー千里万博日本庭園にてー

 好きな句 ◆夏の川渡りて軽き列車音/津本けい◆
谷川に架けられた鉄橋を渡ってゆく軽やかなレールの音を想う。窓の下には蒼い水と青葉の森がみられるのでは、夏の旅情をかき立てられます。

日本庭園へ。この時季としては初めて展望室から正面の池を眺める。万緑の中の広池にはさざ波が光り、躑躅や紫蘭が岸辺に散見される。江戸時代の典型的な日本庭園だと説明が付いている。

11.06.04玉葱

2011-06-04 17:49:02 | Weblog
★水茄子の漬物皿に盛る朝飼
★新藷をふかして甘き湯気の立ち○
★玉葱のスライス噛めば風流る

好きな句 ☆青山椒選るに広げる新聞紙/光子 青山椒の季節がきました。新聞紙を広げて選り分ける風情に実感がありますね。

AのTさんが昨日甲子園へ行って、タイガースが快勝して”大変良かった”とのこと。やはりタイガースファンは多い。今日はSBが杉内の快投で2-0だった。