河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

11.06.11青葦

2011-06-11 19:17:11 | Weblog
★青葦や水ひたひたと淀の川○
★紫蘭咲くむしろ淋しき庭の隅
★一列の背丈や池の花菖蒲

好きな句☆老鶯や野外授業の児ら黙す/佃康水 なかなかよい風情ですね。のびのびとした校外授業。どこからともなく聞こえてくる鶯の声。子供たちの情操が養われてゆきます。

デイで週刊誌を読みふける。文春ほか。如何に我が国の政治がひどいか,身に沁みる。以下
昨日ツイッターで見つけた東京新聞の記事から
【バルセロナ=共同】作家の村上春樹さんがカタルーニャ国際賞の授賞式で行ったスピーチの要旨は次の通り。

 一、東日本大震災で全ての日本人は激しいショックを受けた。今なおたじろぎ、無力感を抱いている。

 一、だが、われわれは精神を再編成し、復興に向けて立ち上がっていくだろう。われわれはそうやって長い歴史を生き抜いてきた。

 一、日本は唯一核爆弾を投下された国だ。放射能が世界や人間の身にどれほど深い傷痕を残すか、われわれは被爆者の犠牲の上に学んだ。

 一、福島第一原発事故は日本人が体験する二度目の大きな核の被害だが、今回は爆弾を落とされたわけではない。自らの手で過ちを犯した。

 一、理由は「効率」だ。原子炉は効率が良い発電システムだと電力会社が主張し、政府も国策として推進した。

 一、地震国の日本は世界第三の原発大国となり、原発に疑問を呈する人には「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られた。

 一、だが原発は今、無残な状態に陥った。原発推進派の「現実」とは「便宜」にすぎなかった。論理をすり替えていたのだ。

 一、(福島事故は)すり替えを許してきた日本人の倫理と規範の敗北でもある。われわれは自らも告発しなければならない。

 一、日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。技術力を結集し、持てる叡智(えいち)を結集し、社会資本を注ぎ込み、原発に代わる有効なエネルギー開発を国家レベルで追求すべきだった。それが、広島、長崎の犠牲者に対する、集合的責任の取り方となったはずだ。

 一、損なわれた倫理や規範は簡単に修復できないが、それはわれわれ全員の仕事だ。新しい倫理や規範と、新しい言葉を連結させなくてはならない。

 一、夢を見ることを恐れてはならない。「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追い付かせてはならない。われわれは力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならない。