4.12庭の春

水仙の口紅朱く庭の春
パンジーの紫冴えて風を呼ぶ
水仙花大盃濡らす春の雨

庭先をふと見ると口紅水仙が何本も風に揺れている。春に三日の晴れなしと言うが、よい天気は2日と続かないようだ。家内は画材にするとて吉野山へまた写真を撮りに出かけ、デイから戻り待っていると、7時になってやっと帰って来た。
阪神の金本が横浜戦でようやく2000本安打を達成。

4.10春の雨

そぼろ雨うすきみどりの並木道
雨そぼる銀杏並木のうすみどり
散る桜うすむらさきに雨に濡れ
雨を得て茜く萌初む楠古木

＜4.7吉野桜の推敲＞
やまさくら吉野の里に烟る雨
花冷えの古径辿れば西行庵
南朝の夢幻吉野は千本桜かな

4.8チューリップ

可愛さを言うすべもなしチューリップ
チューリップこの世の夢を結ぶ花
夕陽浴び真紅に燃えるチューリップ
外つ国に生まれし花やチューリップ
チューリップ夕陽光らせ茜色

昨日撮った吉野の風景をプリントしてデイで見せると結構評判がよい。昨日の雨で千里の桜はかなり色あせたが、まだⅠ,2日は持ちそう。
去年買ったオランダ産チューリップの球根が、夕陽に映えて真紅に咲き出した。

4.7花の吉野山

明日香村過ぎて桜の吉野山
雨烟る吉野の山の歴史かな
南朝の夢幻や花の下千本

枝垂れ咲く花の揺らぎて蔵王堂
川岸の葦も見上げる桜かな
彩重ねここに吉野の山桜

香川から出てきた妹も誘って阪急交通の日帰りバス旅行で吉野の花見に。平日で道路事情がよく、西名阪柏原経由で往2時間、復1時間半で思っていたよりもずっと楽だった。一方降水確率80-90％の予報で観念していた雨の方は午後1時半まで何とかOKで、ソメイヨシノ、枝垂れ桜、山桜等を眺めることができて幸いだった。

4.6はなにら

花韮の小さく咲きて雲流る
裏木戸に花韮植えて鄙の宿
花韮のうすむらさきや庭に立つ
薄曇り花韮低く群れており

10年来何の支障もなく働いてくれていた右奥の入れ歯(ブリッジ)が昨日、夕食時に突然ポロリと外れてしまった。土日を鋏み予定があって来週水曜日まで歯医者には行けない。今日の昼には兄弟6人とその連れ合いが東西から集まって千里中央で会食（ブラ食と称している）の手筈だが、ちょうど豆腐料理の予定で、奥歯がなくても何とかなりそう。
近辺の桜は今日が満開の頂点のようだ。

4.4清明

清明や生駒の山になびく雲
清明や仰ぎて高し空の青
清明の季節や今日は髪を刈る

「白雲なびく生駒山」というのは中学（旧制）の校歌の一節。無理やり句に仕立てた感もあり、果たしてどうだったか？
今日は桜満開の頂点、絶好の花見日和だ。選抜高校野球の決勝が始まる。沖縄尚学が強そうだ。今現在3-0で押しまくっている。

4.1さくら

さくら咲くその満開の花の下
爛漫と咲ける桜花に酔いしいれ
桜色深く並木に通る

咲き初めから２、３日で、デイへの道すがら、早や花は満開に。無風晴天になれば素晴らしいだろう。今週末までにそんな日があるかもしれない。
そのデイで、昔会社で同じ敷地内で良く顔を合わせたKTさんが新しい通所者として紹介された。世間は狭いものだ。家内は今日から新しい教室にトライすることに。