河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

12.06.03第13回FB句会

2012-06-03 10:23:29 | Weblog
選句05 08 18 43 72 

05.万緑の山河に向かい埋もれいる/藤田裕子
緑の大自然に向き合っていると、自らがその中に埋もれ一体化しているような感じになることがあります。共感の一句。

○*★黒鯛を釣るとて勇み舟に乗り/河野啓一
黒鯛は文字通り黒い鯛、チヌのことであるが、目出度さを尊ぶ桜色の鯛と違って、鯛と名がついても、色、形も無骨である。その黒鯛を釣るとなれば、勇ましさをもってせねば釣れぬ。釣果がたのしみだ。(高橋正子)

○*おはようの挨拶緑の窓越しに/河野 啓一
緑美しい季節の心地よさの中、朝の挨拶も爽やかに明るい一日の始まりを感じます。(藤田 洋子)



★植田静かに苗の影いくつも落とし/信之師
7-5-7の破調で独特のリズムを感じる印象的な御句です。植え終わったばかりの植田の静寂な様子が想われます。啓一
★山影の植田は山の影映す/正子師
昨日TVでそのとおりの風景を見たばかりです。不思議な落ち着きの感じられる情景を想います。



54iPhoneの電池切れなり夏帽子 62.若竹の河脱ぐ音や空に抜け 84柿若葉卒寿に鍬のまだ軽し
なども目についたが---。尚62,72はこれまでの既発表句と思われる。