河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

12.03.05雛祭り句会記録

2012-03-04 17:45:05 | Weblog
雛祭り句会3/4入賞発表【最優秀】

★桃の花下照る道に車椅子/矢野文彦
桃の花が咲くその下も桃の花の色で明るい。「下照る」ところは、小さな桃源郷。そこに車椅子を進めれば、心も明るくやわらかに華やぐ。(高橋正子)

★野の池を空へ飛び発ち鳥雲に/河野啓一
野の池にいた鳥が飛び発ち、雲に入る。なんと広々と自由なことか。雲に入る鳥を見届けた心も遠く、自由だ。(高橋正子)

@ @voldenuit1931 お礼小西宏さま ☆春の日にのどかや瀬戸の島巡り/にコメントを頂戴し誠に有難うございました。大三島橋を使っての島めぐりがとくに人気が高いようですね。啓一

機能は浩夫妻が須磨沖で釣った魚6匹を持ってやってくる。「がしら」という名にふさわしい見かけだが、あっさりした白身の魚で美味


句作参考

大峯あきら 文春1月号初日
冬麗や鴉一つも居なくなり
よき庭にみどり児を抱く小春かな
みづうみに映りて眠る山ばかり
上弦の月あり麦を撒き終わる
行く年の連山にとり巻かれおり
初日出てすこし止りて上るなり

平明で穏やかな詠みに惹きこまれた。近作らしい。
日本の哲学者、大阪大学名誉教授、浄土真宗僧侶(専立寺前住職)、俳人。俳号大峯あきら。俳誌「晨」主宰。 専攻は宗教哲学。中期フィヒテ研究・西田幾多郎研究で知られる。文学博士(京都大学)
3.05気軽句会
2012-03-05 12:39:26
病院の駐車場にも春の雨
赤白黄愉しく調和し春花壇
絵手紙に春の報せを告げにけり

12.03.04雛祭り句会&5月投稿

2012-03-04 11:06:13 | Weblog
★野の池を空へ飛び発ち鳥雲に/河野啓一◎
野の池にいた鳥が飛び発ち、雲に入る。なんと広々と自由なことか。雲に入る鳥を見届けた心も遠く、自由だ。(高橋正子)

2日投句
40雪洞を灯せし娘も今二児の母
41壁際に並び華やぐ紙雛
42野の池を空へ飛び立ち鳥雲に

5月案
春禽の声
雪解水ころがりながら岩陰を
水ぬるむ児らの歓声空の下
街の畑狭しといえど菜花咲く×雨を得て芽吹きの気配丘の上×
野辺の道ふと見つけたる菫草×
春禽の声空に満ち鄙の宿
野の池を空へ飛び発ち鳥雲に
豆殻を焼いて丹波の春浅し
白梅の咲くや花みな空に透け
能勢の里メジロホオジロあまた来て  どうも理屈が入っているとよくないようだ。それと観念的でなく具体的であること。