河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

11.08.16送り盆

2011-08-16 17:47:30 | Weblog
★無花果の甘き香りと甘き色
★送り盆終わり残れる老夫婦
★幼き頃想い出すかな地蔵盆

@ @kakan_haiku 好きな句 ◆鶏頭の燃え立つ色を仏前に/多田有花 色いろな品種があって楽しめる鶏頭ですが、基本は燃えるような紅い色でしょうか。花もちがよく、仏前には最適ですね。仏様に花を欠かさぬ作者の心が伝わってきます。啓一

昨夜のことだが、nhkで半藤一利の談話に共感しきり。その趣旨は、「日本が悲惨な敗戦をむかえたことと今回の原発事故の間には共通点がある。それは、都合の悪いことは、起こらないことと考える性癖だ。例えば世界一の巨大戦艦大和を建造し不沈戦艦と豪語したが、あえなく沈められた。多数の航空機によって一度に襲撃される可能性を考えていなかった。福島原発では、全電源喪失はありえないので考慮しなくてよい、としていた。

また、「戦後の荒廃から我々は全国民心を一つにして懸命に努力して見事復興したが、今回の東日本大震災では必ずしもそういう風潮になり切っていないのでは?」ということだった。

思うに、無謀な対米戦は、かって日露戦争で1;10程の国力だったが勝利したと云う自信が禍いし、地震国日本の原発の乱立では、世界第二の経済大国と科学技術に対する過信が根底にあり、古来の我が国の伝統である自然に対する謙虚さが欠落していた、ということなのだろう。
復興と国の再建に全国民心を合わせて取り組む中心となる首相と政治家が今ほど望まれる時はない。