河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

山陽路&10月号投句控え

2011-08-05 10:38:26 | Weblog
宮島-萩一泊旅行
★快きレールの響き夏の朝
★なだらかに山滴れる山陽路
★夏の潮静かに寄せて大鳥居○**


好きな句◆法師蝉鳴き初め山に秋迫る/有花 まだまだ夏の続きそうなこのごろですが、つくつくぼうしが鳴いて秋の訪れが近いことを知らせてくれます。「山に秋迫る」の措辞が明快で印象的です。
早朝新大阪に集合。JTBなど他の団体でごった返している。福山駅まで、のぞみ2列車をやり過ごして1時間強で快走。中国観光の大型バスに乗り込み、宮島口へ。フェリー10分ほどで宮島に着く。シルバールームなる部屋があり海の眺めも良い。商店街の土産物屋でアナゴ飯定食の昼食後参道の片蔭を歩いて厳島神社へ。赤い鳥居の見えてくるあたりで鹿が何頭かたむろしていて、人慣れしている。頭をなでておく。車椅子は楽でよい。
800年昔の平家の栄華を偲ばせる社殿は回廊形式で海に面し鳥居を真南に望み、まことに風情がよろしい。世界文化遺産に指定されただけのことはある。

またバスに乗り込み津和野へ。2時間はたっぷりかかる。今度の旅は方向感覚がさっぱりつかめない。“小京都津和野”はたいしたことなかったが、人口7700人で錦鯉が10万匹近くいる(た)らしい。萩の旅館に着いたのは6時半過ぎ。久しぶりにバイキングで食が進んだ。泰介に介助してもらって大浴場にも入れて満足。

10月号投句控え師の選句結果も付記
①雲海に沈みし谷や奥丹後×
②深緑の鄙の出湯や龍の棲む×
③浜木綿の匂いて白き星明かり
④隣家の窓に今日より青簾
⑤空晴れて祭り太鼓の試し打ち
⑥海開き小学唱歌を口ずさみ
⑦夏満月柿の葉かすめ空を行く×
⑧船渡御の明り遠くに盃を挙げ
⑨梅雨明けを待てば心は青空に
⑩雲白しプールへ急ぐ女人あり