河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

11.05.01鯉幟&7月号案

2011-05-01 17:02:36 | Weblog
陸奥の空みはるかせ鯉幟
アイリスの僅かにゆれて真っ直ぐに
金婚を過ぎし妻あり夏来る *後藤氏 ◎

◆今日の秀句◆金婚を過ぎし妻あり夏来る/河野啓一◆ 金婚を過ぎて共にくらす妻がある幸せ。夏が来て、妻がブラウスなどの軽い服装で、生きいきとして、家事や花の手入れなどするのを見るのは、さらなる幸せ。「夏来る」が効いている。(高橋正子)ツイログより転写

[お礼」
桑本栄太郎さま
「飛びたくてわれもひらひら紋黄蝶」に選と嬉しいコメントを頂戴しておりながら、お礼がすっかり遅れておりました。お詫びして厚くお礼申し上げます。

7月号案
①木の芽晴れ山路に水の転がる音
②せせらぎの遠き音あり山の藤
③花びらを浮かべ疏水の水ゆたか
④草花も心は一つ花御堂
⑤大小の目高群れては散らばりて
⑥木々の葉の朝日に映えて夏近し
⑦日を透かし心慰む柿若葉
⑧車窓から畑一面の蓮華草
⑨大和なる明日香の里の山桜
⑩一日で芽吹き揃いし銀杏かな