河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

09.12.04 冬野&花冠2月号投句控

2009-12-04 08:46:16 | Weblog
冬野行く開聞岳と豆の花 ○
石蕗の花南国なれば群れて咲く
夜の明けて鴎の舞うや冬の海

庭の柿の葉がいっせいに散って敷き詰められている。年賀状の準備を始めないと。パソコンの調子が悪いので億劫だが--。
★月の出の低き薩摩の冬入江/河野啓一(信之添削)→十二月前半最優秀2句に (元句)冬夕べ月の出低き入江かな
「月の出の低き」とは、山など高く遮るものがないところでの月の出。月の出にほの明るく照らされた入江が美しい。薩摩の旅ともなれば更に。(高橋正子)


<2月号投句控12.03>★信之師
冬霧の朝日を包み沖遠し4
水音の中に紅葉の散りゆける4
堂塔の遠くに見えて古都の秋×
石蕗の花いつも狭庭の垣根沿い3
背伸びして高切鋏柿赤し3
寒空に寄り添い咲けるコスモスよ 3
野も山も街も錦に暮の秋×
凛として咲きたる小さき冬薔薇3
鴨三羽連れ立ち行きて水脈光る3
パンジーの苗を選びし小春かな ×