杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

海岸線南へ

2010年08月18日 | 日記
相手との約束の時間を調整して伊予市双海町シ-サイド公園に
向かった、松山インタ-から伊予インタ-へ海岸線を双海町へ
走る、車の列は途切れることなく続いていた。

正午過ぎ、公園へ到着、駐車場の一角から海に目をやる。
お盆休みが終わったとはいえ、まだ沢山の人で賑わっていた。
砂浜に色とりどりの海水パンツ、水着姿が眩しく迫る。

それにしても、沖き合いに浮かぶ人工島の何と愛嬌のある形よ、
私はそれが気に入った。
年甲斐もなく、少年時代の海水浴を思い出していた。
あそこまで、といっても数十メ-トルの距離だが行ってみたい。
ケイタイで何枚か写した。

3人がそろった、食堂で食事と相成ったが、〇〇先生から仕事の
連絡が入る、しばし中断して打ち合わせを行ったが、先生には
限られた予定と予算でご苦労をおかけしてしまった。
何時の日か、お返しを考えなければならない、感謝である。

その後車は、一路南予は八幡浜へ向かう。
澄み切って晴れ渡った青空、向こうの島影の上に入道雲が座って
ごじゃる、海はコバルトブル-の輝きで見事ななぎである ?
久しくこのような、穏やかに映える海を見たことがない。
「綺麗だ ! 素晴らしいな ! 」 感嘆の言葉が漏れる !?

伊予灘から原子力発電所のある伊方町を通り過ぎる宇和海である。
八幡浜市保内町を過ぎて、愛宕山トンネルを通過、友の修理工場を
横目に見て(寄りたいのだが)八代坂を一気に上る、眼下に舌間の
海が見えたかと思うと、もう海岸線を走っている。
合田を過ぎて白石に入る、隣り合わせの川名津の選果場を、あっと
いう間に通り過ぎた、すぐ上泊の集落だ、私の従姉の家を過ぎると
高校時代仲良しだったK・Sの家の前がそこに来た、会いたい衝動
を我慢して車はさらに南下する。

真網代くじら病院が見えて来た、石の風車軍が青空の下、芝生の中に
緩やかに回っている、何個何十個あるだろうか ! 芝生に腰を下ろ
して終日眺めていたい。

対岸の三崎半島が目の前に見える、三岬メロディ-ラインに沿って
巨大風車が、ゆっくりと回っている。
不思議なコントラストである、地元の住民からその騒音に対して
苦情があるようだが、行政と地元が一体となって無理のない解決策
を見つけて欲しいと思う。

あの三崎は、私が最も尊敬する少林寺拳法総本山の浦田先生の生家が
ある故郷である。
先生との青春時代のひとコマが懐かしい。
何時の日か、浦田先生 生誕の地として世界的に有名になると私は
確信している。

ねずみ島(小島)が見えて来た、潮が満潮で尻尾の道の砂浜(石ころ
道)は海の底である。
我が故郷、真網代選果場前の広場に無事到着である。

鎮守の森住吉神社が、うっそうと生い茂る樹木に囲まれて静かに時を
刻んでいた。
小さい頃の遊び場、陣取り、チャンバラ、かくれんぼ、パッチン、
駒回し、エスの字ケンケン、さまざまな遊びで走り回った陣地である。

私が家の前で遊んだ、砂浜その海に続くズラシ(コンクリ-トの坂道)
は、埋め立てされ巨大選果場が建築されて、その姿を見ることは出来
ない。
私が、ばあば と歴史を刻んだ隠居の建物は陰形もなく、甥たちの
駐車場として、装いを変えている。

あの火鉢を囲んだ8畳の間、ガタの来た雨戸、隙間だらけで冬の寒さ
に震いあがったトイレ、三段ほど上がって古い引き戸をがたぴしゃ
開けるとカビの匂いのする玄関、何もかもが古くて、昔の教員住宅を
隠居に買い受けたおじいさん、おばあさん、親父、お袋、兄姉弟達と
過ごしたなつかしの隠居は、遥か思い出の中に霞んでいた。

3女のT姉ちゃんの家に向かった・・・!?
長女のS姉ちゃんもやって来た、久しぶりに見る姉は、
又ひとつ歳を数えて、その顔に老いを重ねていた。

親に代わって、妹弟のために犠牲になった人である。
先般、T姉と話したばかり、S姉が元気な内に九州は湯平温泉へ
親父の足跡を辿ってみたい。

「鈴屋旅館」 親父が湯治した旅館である。
なけなしの小銭を持って湯に浸かった親父の想いを辿りたい。
茶菓子で久しぶりの姉弟、水入らずである・・・!

4時を回って、お墓へ向かった。
まだ、陽は高い・・・?
私が悶々とした青春の残り火を見るように、沖に見える大島は、
「元気だったかい ! 辛かったかい ! でも試練を越えたね !?」

夕日を背に、語りかけて来た。
セピア色の淋しい色から、歓喜の色に染まるような ?

そんな予感がしている、「故郷はいい、いいなぁあ !」 ・・・。。。

                                  
                                 合掌
                       





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