杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

抹茶バ-ム

2010年09月14日 | 日記
「 これどうぞ ! 食べてみてください抹茶バ-ムです・・・」
夕方、天使の館の女神さんが私の席へそっと小皿に載せたバ-ム
を届けて来た。 (内緒ですよ ! 悪戯っぽく微笑みながら ?)

二十歳そこそこの女神さんは、喫茶コーナー横の小さな製造現場で
毎日立ったままロ-ル状のバ-ム類を造っている。
まるで、器用な手品を見るように、しかも念入りに没頭している。

喫茶コ-ナ-へ行く途中、いつも私は頭を下げて挨拶する。
彼女も、それに気が付くと必ず爽やかな会釈と笑顔を返してくれる。
人間関係は、誠の世界 !
情が通じると、人は笑顔を見せる、私はそれを反射鏡と呼んでいる。

「大変だね ! ご苦労さん ! 美味しそうだね !・・・?」
私は、彼女に限らず他の方にも必ず声をかけて感謝の意を示す。
だから、店長さんはじめ従業員から見ると私は良い部類に属する客だと
思っている。

何処の職場でもそうだと思うが、ちょっとした気配り、優しい言葉 !
ほど、心豊かにする触れ合いはない。

私が、命の瀬戸際で手術のため検査入院した個人病院でも !
直接手術したがんセンタ-でも ! 参考になるかもしれませんので
お話ししておきますが・・・! こういうことがありました・・・!?

女性の看護士さんが、心得等について説明に見える !
彼女たちは、私がどういう症状のどういう病気かは検査の過程で把握
している、だから、私に気を使いながらも暖かく見守ってくれていた。

ある時、「看護婦さん! 私は明るいがん患者ですから! 気を使わなくて
良いからね! 迷惑かけちゃぁいけないと思っていますからね!」 と・・
話しかけた・・・!
その時、「Uさん! 充分ですよ! Uさんは良い患者さんですよ・・・!」
彼女は、感激の面持ちで答えてくれた !?

私は、次の言葉を付け足した。
「何か! 嫌なことが有ったら遠慮なく言ってくださいよ、迷惑かけない
ようにしますからね・・・!」 私の言葉に彼女は更に答えた、
「Uさん、充分ですよ!」 ・・・!
(患者さんなのに気を使わないで下さいネ)の意味の表情を返された。

次の手術をしたがんセンタ-でも、嬉しい出会いが待っていた。
主治医のK先生とは現在に至るも、暖かい交友が芽生えてお付き合いが
継続している。
手術前に説明に来られたC先生とも、絶妙な会話が繰り返された。
勿論、病名を承知していること、隠さずに話して欲しいこと!
全てお任せいたしますと伝えた訳である。

この40才前後の若い先生も偉かった、見事な会話のキャッチ
ボ-ルが投げ返された、私は更に安心と覚悟をして行くのである。
彼、C先生は剣道の有段者! 病院内の広報誌に・・・
「私は、ゴッドハンドの腕を身につけたい・・・!?」
C先生の談話が目に止まった。

ある時、診察に来た彼に・・・私は断言してあげた !?
「C先生! 先生は必ずゴッドハンドを身につけられますよ!?」
彼の表情が崩れた! 満面の笑みが私の前に・・・有った。

覚悟の前に、親身に成ってくれる医療スタッフがいる、これほど心強い
ことはない。
それは、自分自身が相手(病院側)に敬意を表して、その激務に感謝し
身を委ねる謙虚な姿勢が有ってこそ相手が答えてくださるのである。

人間の生き様、人間の誠意、相手に尽くすことで、我に返ってくる。
まず、自分の方から誠意を示すことが大事だということを生死の境の
狭間で知らされた。

生きている!と言うことは、生かされている! ことなのである。
相手を貧富の差で見ては成らない ?
そのような人は、またあなたも相手から同じように見られるのである。

金や財産が如何ほどのものか ? 永らえる命を与えてくれようか !?

素の人間を見てもらえれば良いのです。
・ ・・・・それ以下にはなりませんよ !

だから、私は名もなき乙女であろうとも、その親切に感謝して !
優しいいたわりの声をかけてあげるのである !

何時の日か、我が息子や娘が、他人様からありがとうと感謝される
日が来るならば・・・!?

親として、これ以上の喜びはない ・・・。。。

                       合掌



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